2015年9月14日月曜日

映画:ピースオブケイク(映画館)

監督:田口トモロヲ
評価:☆☆☆

うまく男性とつきあえなくて、幸せの絶頂でネガティブ思考が入ってきてそれを壊してしまう女性、梅宮志乃(多部未華子氏)のお話。

ラブストーリーって本当にたくさんの映画やドラマがあるので、かなり枯れてる分野だと思うんですが、これは新しいですね。恋愛が下手な女性ってのは結構あるんだけど、男性側のキャラクタがリアル(≒異様にダメ男だったり、異様に男らしかったりしない)なのがいいんだと思う。でも決して凡庸なわけじゃなくて、普通ではちょっと起こらない展開もちゃんと起こる。その辺りのバランス感覚が絶妙な映画。

綾野剛氏が新境地を開いています。従来の綾野剛氏のイメージに全くない、ラブラブな恋愛モードの雰囲気がものすごく新鮮。硬派な外見を備えながら、恋愛モードに場合によって振り切るこういうキャラクタって、(他の役者でも)見たことないです。
松坂桃李氏のオネエ役もハマってるし、多部未華子氏の強気でグチャグチャ悩む感じもリアル。俳優陣が役とガッチリ咬み合っている気がします。

映画:at Home(映画館)

監督:蝶野博
評価:☆☆☆

全く関係のない泥棒の男性(竹野内豊氏)、結婚詐欺師の女性(松雪泰子氏)、子どもたち3人の計5人が自発的に家族を構成し、暮らしていくお話。

設定的にはものすごくいい線をついてると思うんだけど、ストーリーの詰めの甘さがどうしても気になる。たとえ泥棒や詐欺師で生計を立てるにしても、戸籍を偽った5人の人間が身を寄せ合って一つ屋根の下で生きていくのって本当に難しいと思う。また、5人が集まることになる経緯(特に、竹野内豊氏と松雪泰子氏が一緒に暮らす経緯)がよくわからない。

社会からどうしてもはじき出されてしまう人は、絶対的に存在するわけだけど、そういう人たちをどうやって社会の共助の枠組みに入れていけばいいんですかね。そればっかり考えてしまう映画でした。