2012年2月29日水曜日

雑感:愛を伝える

先日、某所で、某専門職(?)の方々によるプレゼンテーションを聞きました。入れ代わり立ち代わり、計10人超もの方々が説明に登場したにもかかわらず、全員が話し慣れておらず(誰も客席を見ない)、パワポのクオリティもイマイチで、更に説明の趣旨がわからない、という惨憺たる出来でした。なぜそういった状況になってしまうかと言うと、1)アウトプットを出す機会が少なく、2)アウトプットを他人から(厳しく)評価される機会がない、からではないかと考えます。

と批判はしたものの、私自身、説明はかなりヘタで、向上させるべき能力だと日頃から感じております。残念ながら、現職において仕事上可能なアウトプットの種類はとても限られているのですが、それを如何にして効率的に学習の機会につなげていくかが大事です。
上記「1 アウトプットの機会」については、たとえアウトプットの種類が限られていても、アウトプットの回数がそれ程少ないわけではないので、その範囲内で改善を図ることで、能力向上を図ることは可能です。既存のフォーマットに捕らわれずに、なるべく「相手に伝える」ことを心がけて書類やメールを作成しよう。
上記「2 他人からの評価」は、相手を見つけるところから始まるので、なかなかに難しい。評価の数=(評価者の数)×(評価の機会)、と展開すると、今思いつく範囲では以下の対策が挙げられるかと思う。
①お互いに評価可能な、信頼関係のある人間関係を構築する(評価者を増やす)、
②自分から積極的に議論を巻き起こす(結果として、アウトプットを評価してもらう機会を増やす)
③他人から批判的な評価を受けた場合に、謙虚に受け止める(「また評価しよう」と思ってもらう)

尚、このブログも、私にとっては大事なアウトプットの機会です。アウトプットの基本は、「ターゲットは誰か」「何を伝えるか」を明確化することです。この点、未だ明確化されておりません。後日検討します。

2012年2月28日火曜日

雑感:中身はいらない

このブログの目的は(強いて言えば)、冒頭にも明記している通り「私の生存確認」です。孤独死後、数ヵ月後に白骨死体となって発見されるのを避ける、というのが当初から継続する1つのコンセプトです。
 しかしながら、冷静に考えてみると、たとえネット上にブログを公開していたとしても、誰も見ていなければ生存確認手段として機能しているとは言いがたいので、それなりの閲覧数を確保する必要もあるような気もしてきました。

 閲覧数を増やす手法ってどういうものがあるんだろう?
   閲覧数=閲覧者(1回だけの人も含む)×1人辺りの閲覧回数
   閲覧者=偶然やってきた閲覧者+このサイトの存在を知ってやってきた閲覧者
として展開できる。
 1)閲覧者を増やす
  偶然的閲覧者の増やし方
  1.1)宣伝しまくる(ネット上で、意味なくいろんなところにURLを貼る)
  1.2)Google等の検索エンジン上位に来るようにする
   ・他のサイトからリンクされる数を増やす(1.1.1と同じか)
   ・検索されやすいキーワードを散りばめる
   ・その他???
  必然的閲覧者の増やし方
  1.1)知合いに教えまくる
  1.2)他の人にこのサイトを勧めてもらう
 2)1人辺りの閲覧回数を増やす
  2.1)コンテンツの魅力を増す=ターゲットに対して、魅力ある内容とする。
   ⇒ターゲットは誰か?提供する付加価値は何なのか?を更に検討する必要あり。
  2.2)コンテンツの更新頻度を増す
  2.3)コンテンツの鮮度を上げる

とかって考えてみたけど、いまいち頭が固く、ブレークスルーになっていない。
 意味なくリンクを貼る ⇒いろんなところ(2chなど)で叩かれそうなので却下。
 検索されそうなキーワードを散りばめる ⇒アダルト系キーワードを散りばめるのはどうかと思う。
 現実の知合いに教える ⇒知合いにはあまり知られたくないので却下。そもそも、友人が少ないので、効果は限定的。
 他の人に薦めてもらう ⇒薦めてくれそうな心当たりなし。(そして、せっかく薦めてもらったのに、見た人にガッカリされるのもイヤ)
 更新頻度を上げる   ⇒仕事をしている身としては、これ以上更新すると社会生活に支障を来たす
 コンテンツ鮮度を上げる ⇒私自身が新しいインプットを常に受ける必要があり、現実的ではない。

ってことで、結局、ありきたりな「ターゲットを絞る」「付加価値を考える」の2点になってしまう。

でも冷静になってみると、こんな私的な(くだらない)内容をいろんな人が見ていると考えただけで恐怖なので、結局のところ閲覧者なんて増えなくていいんじゃないかと思ったりするわけです。
何より、私は今現在、孤独死する可能性は極めて低いので、生存確認手段として十分に機能していなくとも良いのです。

だから、これまでどおり細々とやっていこう。長文、おつきあいいただきありがとうございました。

2012年2月27日月曜日

雑感:僕らを映す

私もお笑い芸人みたく、人を笑わせられたらと思うのだけれども、どうにもこうにもユーモアのセンスが身につかず、自分が期待するような効果は、なかなか得られません。関西出身者は面白いというのは、完全に誤解です。

逆に、私はよく笑います。真面目な打合せ中とかでも「ちょっとシュールだな」とか「鋭い意見だな、なるほどな」とか、ちょっとした可笑しみを感じると、結構すぐに笑い声を上げてしまいます。それを好意の印と受け取ってもらえる場合は良いのですが(実際、好意的な感情を抱いているときに笑います)、人によってはバカにされていると感じるらしく、これは大変困ったものです。バカにしている場合には、私はちゃんと「バカにしている」顔をすることが多いですし、もしそういう表情ができない相手であれば、張り付いたような固まった表情(作り笑いとか)をしているので、ちゃんと声を上げて笑うことはまずありません。

少し議論がずれましたが、何を言いたいかというと、私自身は他人を笑わせられず、一方、私は他の方に笑わせていただいています。これはつまり、笑い収支大幅プラス。なんか、申し訳ない気がするなぁ。いいのかなぁ。

書籍:イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき

著者:クレイトン・クリステンセン
訳者:伊豆原弓
評価:☆☆☆☆☆☆
カウント:19冊目@2012

「イノベーション」と「持続的イノベーション」と「破壊的イノベーション」とに分け、顧客の声に耳を傾け、技術に積極的に投資し、利益率の向上を図る優良企業であっても、「破壊的イノベーション」の波にうまく乗れない限りは失敗に陥ってしまうことを、極めて明確かつ論理的に示してくれる。そして、「破壊的イノベーション」の波に乗るのは極めて難しいということを示してくれる。目から鱗。そして、この法則は、製造業のみならず、ウォルマートをはじめとするサービス業にも適用されており、その適用範囲の広さにも驚かされる。

この本を読むと、以前、日本企業がなぜ成功し、そしてなぜ今失敗しているのかがよくわかる。現在の日本企業は、(他の多くの企業と同様に)破壊的イノベーションでの参入に成功し、持続的イノベーションの波に乗れずに失敗しているように感じる。そう考えると、今のトヨタやソニーといった企業の未来をとても楽観視できない。
そして、私の職種での破壊的イノベーションもきっとあるはずで、それはどのような形で、いつやってくるのだろうか。この点の考えがまとまると、私にもビジネスチャンスが!!

スッキリと論理的にまとまっていて、とてもわかりやすい。学術本のお手本のような構成であり、大事なメッセージが、いろんな根拠や具体例と共に何度も繰り返されるので頭に残る。グラフも見やすい。こういった本が日本から出てほしい。

書籍:高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院

著者:水月昭道
評価:☆☆☆☆
カウント:18冊目@2012

博士課程を修了して、職もなくワーキングプアに陥る人たちの姿とその原因を分析している。この手の話は知っていたし想像してもいたけれども、確かに文系三流大学の博士にターゲットを絞ると、かなり状況は悲惨。そしてこの状況を、文部科学省と大学とが招いている、というのもその通りかもしれない。ワーキングプアやニートの話は、その状況に陥った個人の問題と考えられがちだけれど、そのような構造を作った社会に問題があるのではないか、との著者の意見には賛同する。

しかしながら、著者の意見に完全に賛同できるかというとそうでもない。日本のアカデミズム及び企業の問題は、両者を結び付けようとしないことで、大学側はもっと企業(社会?)の側に寄っていくべきだし、企業は、もっと大学の活かし方を考えるべきだと思う。「社会が悪い」では解決策になっておらず、博士(博士課程修了者も含む)達が、大学に評価されるだけでなく、企業や社会に評価されるアウトプットを出す努力が必要だと考える。人文科学系だと難しいかもしれないというのもわかるけれど、でも、「いかにして自己満足に終わらないか」を考えるのが、一番大事なことではないか。

社会が若者を使い捨てにしている、という意見には賛成。だからこそ、使い捨てにされないためにどうすればいいか、を1人1人が考える必要があるな。ただ、この動きを長期的に見た場合に、日本の未来は明るいかもしれないとも思う。私の出身大学でも、大したアウトプットを出していない大学教員は何人も居たけれども、今後、ちゃんと論文を書いて苦労して、競争をくぐりぬけて研究者になった教員が増えれば、大学の教育制度が改善されていくのではないかと感じる。
一番大きな問題は、終身雇用制ではないかな。企業も含め、もう少し雇用を不安定化した方がいいと思う。

文章はさらさらしていて読みやすい。さすがこの辺りは文系博士。しかし一方で、数値を出すなら、グラフ化その他で視覚的に訴える等の工夫をする必要があると思う。単に数値を並べられてもイメージしづらいし、説得力にも欠ける。

書籍:こんな日弁連に誰がした?

著者:小林正啓
評価:☆☆☆☆
カウント:17冊目@2012

弁護士であるところの筆者が、司法試験合格者3000人が決定されるまでの日弁連の軌跡をまとめている。日弁連だけじゃなく、日本医師会、自由民主党、民主党等、大体の組織は烏合の衆というのが私の認識ですが、その思いを強くする解釈も成立する一方で、「烏合の衆」ではなくとも「集まると「烏合の衆になる」」という解釈も成立しうるなぁとも感じる。
この本の教訓。
・組織全体で、同じゴールに向けて動くのが大事。
・エゴで動いたり、「常識」から外れたたらダメ。
・政治力を持って突破していくトップの気概が大事。
・議論してるだけで動かないと、最終的に負ける。
・プライドが高い人間は手に負えない。

もちろん、日弁連は大きな失敗をしているわけだけれども、この手の失敗は、大なり小なりどの組織でも陥りがちな失敗だと思う。特に、エリート集団系の組織は陥りがち。独善的になった時点で孤立無援になり、最終敗北が待っている。駆引きが仕事の弁護士ですら失敗するんだから、みんな失敗するよね。どっかに成功例が欲しい、と思わなくもないけれど。

自戒自戒。

2012年2月24日金曜日

雑感:もう一度

橋下市長が、小中学生での留年を検討するように指示した、とのことですが、すごく良いアイディアですね。正直、これまで考えてもみなかったので、自分の考えの足りなさを痛感しました。大賛成です。

テレビの街頭インタビューでは、「子供がかわいそう」と仰る方が何名かいらっしゃいましたが、意味がわかりません。なぜ「留年=かわいそう」なんでしょうか。学力が足りない場合に、「(税金で)他の人よりも手厚く教えてあげる」んだから、社会全体の底上げ、機会平等につながる制度であり、むしろ喜ばれるべき話だと思う。
「義務教育なんだからかわいそう」との意見もありましたが、私には「義務教育なんだから」と「かわいそう」との間に、何の因果関係も見いだせません。

他にも、「子供がイジメにあいそう」という仰る方もいらっしゃいましたが、それは別問題です。子供のイジメなんて、何かちょっとしたきっかけがあれば、すぐにターゲットになる話なので、別に留年だけの問題じゃないと思う。
大事なのは、留年させないことではなく、「包括的なイジメ対策」を考えることじゃないでしょうか(「イジメ、カッコ悪い!」とかいう、バカな標語を作るのは論外だけど)。

子供が劣等感を抱きそう、という考えもありそうだけど、誰にだって劣等感はあるわけで、適当なところで劣等感を味あわせる方が、その子自身が自分の劣等感と向き合ったり、乗り越えたりできるきっかけになり、そしてそういう経験はその後の人生にずっと生かせるので、プラスになるように思う。
そして、もし子供が「留年したくない!」って思うなら、今より真剣に勉強するようになることで授業崩壊も少しは減少するかもしれない。

そもそも、学力ではなく年齢で画一的に教育を処理していることに問題があるわけで、理解の早い子、遅い子に併せてそれぞれの教育のあり方があって良いと思う。程度の差こそあれ、授業が理解できなくて疎外感を味わっている子供は結構いると思うので、同じクラスの中に、上の学年から留年してきた子が何人かいれば、「この話を1回聞いてわからないのは自分だけじゃないんだ」ってこともわかって孤独感も薄まるように思う。

やっぱり、留年制度、いいんじゃないかな。
大事なのは、多様性を認めつつ、全体の教育レベルを上げることのできる制度なんじゃないかと、私は考えます。

2012年2月23日木曜日

雑感:ムリな関係

私が、10年くらい前の「就職氷河期」が騒がれていた時代にしていた予想が大きく外れています。どういう予想かというと、

 「就職氷河期なんてすぐ終わる」

その根拠はと言うと、
 団塊の世代の大量定年が訪れる
→だからといって、大きく仕事が減るわけじゃない
→その穴埋めをすべく、求人倍率は上がるはず
というものでした。しかし予想に反して(一時回復しましたが)その後も就職氷河期は延々と続いています。
なぜなんだろうと考えてみると、以下のような仮説が考えられそうな気がします。
 1)定年延長、再就職等で、団塊の世代は意外とまだ働いている。
 2)元から団塊の世代の労働者はそんなに多くない(途中でリタイアしている等)。
 3)団塊の世代の退職を穴埋めする必要がない程度まで、仕事が減っている(企業業績悪化/海外流出等)。
私の実感からすると、2)については、たとえ定年までに会社を途中リタイアしたとしても、何らかの形で働いている(再就職や農業を継ぐ、等も含む)方が大半であり、却下できる仮説だと考えています。
残る仮設は1)3)であり、両方それなりにインパクトがありそうですが、直感的には、1>3の順で影響が大きい気がしますね。60歳くらいでみんな元気で「働くことが生きがい」みたいになっちゃうことで若者たちの仕事を奪っているのに、ニートやフリーターを「けしからん!」とか言われたらたまったものじゃないですね。

最近、年金給付年齢の引上げに伴って定年引上げを図るのがトレンドですが、むしろ定年を大幅に下げ、(金を使う)中高齢者を「消費者」、若者を「労働者」として位置づけるってのはどうでしょうか。

ムリですか。そうですか。

2012年2月22日水曜日

書籍:リクルート式 1人1000万の利益を生む人の創り方

著者:小原瑞穂
評価:☆☆☆☆
カウント:16冊目@2012

高い社員のモチベーションと利益とを実現しているリクルートの手法を取り上げた本。リクルートが、こんなに高い利益を上げていたり、変わった社風をしているとは知りませんでした。
何度も「リクルートが理想郷というわけではない」「完璧ではない」旨の記載がなされているけれど、確かに、いろんな欠陥があったとしても、それをカバーできる仕掛けがあり、そういった仕掛けをどんどん生み出す更なる仕掛けがそこにあることがわかる。凄い組織だな。他で真似しようと思っても、そう簡単にはできない。

結局のところ、一番大きな部分は「社員を信じる(社員同士も同様)」「どうすれば気持ちよく働けるかを常に考える(社員自身も考える)」ってところにあると思うけれど、言うは易く行うは難し。こんな会社を作った江副氏ってバケモノだな(もちろん褒め言葉)。

著者の経験や直接見聞きしたエピソードがふんだんに交えられているので、とても説得力がある。そして、読んでいるうちに「なんでこうできないんだ!」と悔しくなる。そういうエネルギーを読者に与えられている時点で、この本は成功だと思う。

雑感:望んだこと何もかも

家事を如何に短時間で処理するか?は、日々のテーマの1つです。
洗濯機を回しながら(なぜ「回す」って言うんだろう?)、ご飯を研いで炊飯器にかけ(なぜ「かける」って言うんだろう?)、献立を考えて食材を適宜煮たり切ったりしながら、他方で道具を洗ったりするわけです。しかしながら、私はどうにも全体の調整が下手で、最後に「ジャン!」って感じで全ての料理を同時に完成させ、しかもシンクは空!なんてことはなかなかできません。その理由を考えてみます。
 1)そもそも順序を考えていない。
 2)考えた作業順を再現できない。
  2-1)作業順をすぐに忘れる。
  2-2)各工程の所要時間が想定外に長かった/短かった場合に対処できない。
  2-3)考えた作業順にそもそも瑕疵がある。
 3)そもそも、同時に完成させるのが不可能な献立ばかり考えている。

この中で、3)は却下もしくは1と同根であり、2-3)は1)の延長線上にあるものとみなすと、家事を手順よく処理できない理由は、
 A)考えていない(or考えが足りない)
 B)記憶していない
 C)アドリブに弱い
の3つに集約できる(=上記3つを克服すると、誰でも家事のエキスパート)。
でも、私は「ちゃんと考えて」「様々な物事を記憶し」「不測の事態にも対処できる」人間になれる気がしない。
よって、私は家事のエキスパートにはなれない。


…気づかぬうちに、オチが三段論法になってしまった。その理由は、全体の構成を考えずに文章を作ってしまったからだ。なぜ、文章の流れを考えなかったのかを考えてみる。(以下略)

2012年2月21日火曜日

書籍:志高く 孫正義正伝 完全版

著者:井上篤夫
評価:☆☆☆
カウント:15冊目@2012

ソフトバンクの孫正義氏の半生を描いた本。これまで、あまり孫氏について知識を持ち合わせていなかったので、彼のクリエイティビティ、未来を予見する力、やり遂げる力に心を奪われました。これほどユニークな人物が日本にいたことが驚きだし、日本、そして世界を変えるべく、これからもがんばってほしい。

但し、素材としての孫氏を取り扱っている点はとても良いと思うが、本のクオリティは低すぎる。記載が薄すぎて、実際に何が起こったのかよくわからない。分量を3倍くらいにして、もう少しエピソードや分析(原因結果)が欲しい。日本の文筆家にしては、著者の感想は少ない方だと思うけれど、改行の多さや著者の感情がこもってしまった表現等はやはり目につく。なぜ、日本ではこういう伝記的な本でクオリティの高いものがないのだろうか。素材がものすごく面白いだけに残念。是非、海外の文筆家に取り上げてもらいたい。

書籍:仙台ぐらし

著者:伊坂幸太郎
評価:☆☆☆☆☆
カウント:14冊目@2012

エッセイ集+短編1つ。前回のエッセイ集「3657」は、はっきり言ってかなりイマイチだと感じたけれど、今回のはかなり面白い。特に「・・・が多すぎる」シリーズは声を上げて笑えるものが多数あり、中でも「タクシーが多すぎる」は大爆笑でした。
短編小説である「ブックモビール」は、キャラクタの描写や、一緒に移動図書館で回る渡邊さんの過去(推測)を知る方法(ちょっと唐突かつ安易)等で詰めが若干あまいように感じるけれど、原因と結果の関係がいつものように直接的ではなく、ちょっとした遊びがある(馬券のエピソードや渡邊さんの過去等)ところに、新しい可能性を感じる。今回の震災を経た伊坂さんの新たな小説の世界に期待が持てる。

書籍:自分のアタマで考えよう

著者:ちきりん
評価:☆☆☆☆
カウント:13冊目@2012

コンサル的な分析/思考回路をベースにしているけれど、それを難しい用語を使わずに説明している本だと感じる。実践的かどうかはともかくとして、「考えなきゃ!」とちゃんと感じさせる辺りがすごくいい。
この本のメッセージは、ちきりんの意見が正しい、という話ではなくて、この本に書かれている見方もできるでしょ?だからちゃんと考えましょうね、ということだろうと考える。私もデータを集めたり作ったりするのはすごく好きで(現職になってから、そういう機会は随分と減ってしまいましたが)、如何にして「自分に都合よく」データを作るかってことばかり考えてきましたが、データから情報を読み取る力はかなり弱いし、ましてやそこから仮説を立てる力に至っては、ほとんど皆無かもしれません。

他人の主張もまずは受け入れ、それを検証できるくらいの脳みそは持つべく、努力が必要です。がんばれ、オレ。

書籍:ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法

著者:ちきりん
評価:☆☆☆☆
カウント:12冊目@2012

「自分のアタマで、考えよう」に続いて読んだちきりん氏の本(発行は「ゆるく考えよう」が先)。全ての記事を見たわけでは無いけれど、少なくとも一部は彼女のブログの抜粋であり、それを纏めたものに見えるので、ブログを読んだ方が、彼女の思考をより理解できるかもしれない。
私自身も結構な天邪鬼なので「目標を低く持とう」等の主張はなかなか悪くないと思えるし(彼女よりも、私の方が素直だけど(笑))、頭の体操になるのも良い。ここで書かれている主張をどこまで真に受けて行動に移すかは置いておいて、こういう思考を常に持てる思考の柔軟性って大事だし、精神衛生上楽になるための1つのツールになり得るように感じる。

ちきりん氏の本を読んでいると、私が自覚している以上に思考停止に陥っていることに愕然とする。エヴァンゲリオン(エヴァンゲリヲン)で、碇シンジ君が「考えろ!考えろ!考えろ!」って言っていたけど、私ももっと頭を使って生きていく必要がある。使徒が攻めてきた時に(それ以外にも)、最後にアテになるのは自分だけ。

2012年2月20日月曜日

雑感:夢

やりたいけど、実際にはやってないことって結構たくさんある。

・A列車で行こう(シミュレーションゲーム)
・シムシティ
・ビバリーヒルズ高校白書/青春白書を通して見る。
・ヨーロッパ旅行(北欧/プラハ/オーストリアとか)
・北陸旅行+温泉
・東京散歩
・そうだ、京都行こう(三嶋亭ですき焼き)。
・ワンピース読破
・スラムダンク読破
・1Q84の英訳読破

時間が無いから、っていうのが一応の言い訳なんだけど、実際には時間があってもやらない。これをなぜかと考えてみると、上記の「やりたいこと」はいくつかのタイプに分けられる気がする。
1)尋常じゃない時間を必要とする(ただ単に「時間があればいい」わけじゃなくて、「やり通せる折れない心」が必要)
  →例:ビバリーヒルズ高校白書/青春白書の制覇(何時間かかるの!?)
2)仕事を休む必要がある。
  →例:旅行系
3)お金がかかる。
  →例:旅行系

こうやって分析してみると、
1)については、分割すればそれくらいの時間を確保できるはずだし(ワンピースを1日2冊読めば、1ヶ月強で読破できるはず)、
2)については、ヨーロッパはムリでも、京都なら別に1日くらい休みとれば行ける話だし(下手したら週末でOK)
3)については、・・・確かに厳しいけど、本当にやりたかったらなんとか工面しようとするはず。

つまりは、「もっとやりたいこと」or「やるべきこと」があるってことなんだろうな、と思うわけです。そう考えると、私はきっと恵まれている。
# 願望だけ抱きながらダラダラと生活している可能性もあるけど、そうでないと自分で祈っています。

2012年2月17日金曜日

書籍:政治家の殺し方

著者:中田宏
評価:☆☆☆☆
カウント:11冊目@2012

前横浜市長である中田氏が、主に市長時代に受けた様々な嫌がらせ、マスコミの対応、公務員の反応等が率直につづられた本。
きっとやや自己弁護的な本なんだろうなぁ予想して読み始めたところ、そうとは言い切れない率直な内容と語り口で、リアリティを持って恐怖を感じることができました。私は政治家のスキャンダルなんて何の興味もない(多少スキャンダルがあったところで、ちゃんと働いてくれれば特に問題ないと考えている)ので、中田氏が7週連続でさまざまなスキャンダルを書きたてられていたなんて全く知りませんでした(何らかのスキャンダルがある、くらいは知ってました)。殆どホラー。政治の世界のみならず、利権構造やらマスコミの実態やら、信じられない話がいっぱい出てくるので、私の想像力が随分と欠如していることを思い知らされました。

読んでいると、地方の方が利権構造が生まれやすく正されにくい構造なんだろうなぁと強く感じさせる部分があり、そう考えると「国から地方へ」の運動を進めると、よりチェックの目が届かなくなって利権が生まれやすくなるんじゃないかと思ったり、そうは言っても地方公共団体はたくさんあるので、横との比較が行われるので、どこかちゃんとやってる自治体があれば、他も良くなっていくんだろうか、と思ったり。

政治とか行政とかをちゃんと「回る」方向に持っていくには、多分ちゃんと「1票を投じる」ことなんだろうけど、そのためには判断に必要な情報を持たなければいけないわけで、それならばちゃんとした情報を得なければいけないけれど、正直なところ、立候補者がどんな人でどんな政策を掲げてて、しかも利権構造とどのようなスタンスにいるのか、なんて情報をそう簡単に得られるわけもなく、マスコミも全然アテにならないことを考えると、これはかなり難しい問題だなぁと思う。
「○○を変える気がある⇒Yes/No」みたいなアンケートを全候補者一律でやって、投票所とかに掲示してくれればいいのに。そういうNPOとか立ち上げたら、結構賛同者もいたりしそう。

そんなことを考えました。

雑感:アタマを使って考えよう

調子に乗って、しばらくは楽しめるくらい大量の本を注文しました。今の住まいには宅配ボックスがあるので、再配達の心配も要りません(時々、日本郵政は、なぜか宅配ボックスに入れないですが)。

以前は、本を買うにもCD買うのにも、とにかくamazonを利用していたのですが、今はなるべく紀伊國屋webを利用しております。
amazonから乗り換えた1つめの理由は、amazonポイントがついている商品が少ないので、紀伊國屋のポイントカードユーザである私としては、そちらのポイントをためるの方がお得であること。
2つめの理由は、送料無料になる購入金額が、amazonは2000円からのところ、紀伊國屋webは1500円であること。たった500円に見えても、この差は大きい。私の買う本は、ちょうど1500円と2000円の間であることが多いので、2冊買わないといけないか、1冊でいいかという違いになります。
3つめの理由は、紀伊國屋webの方が在庫が豊富なこと。amazonって、売れ筋の本とかだとすぐに在庫ゼロだったりするのですが、紀伊國屋はユーザが少ないのか、意外と残ってたりします。

ただ、日用雑貨系はamazonしか扱ってないので、雑貨⇒amazon、書籍⇒紀伊國屋、というのが現在の私の使い分けです。今回は、送料無料になるように、両方で注文しております。届くの楽しみだな。

2012年2月15日水曜日

雑感:コミュニケーション不足

「考える」ことを考えている今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

私はと言えば、相変わらず単調な日々を過ごしておりますが、あまり人と接していないので、日本語がどんどん不自由になっていきます。しゃべる能力って、日々のトレーニングがないと衰えていくんですね。

書籍:道化師の蝶

著者:円城塔
評価:☆☆☆(評価困難)
カウント:10冊目@2012

芥川賞受賞作である「道化師の蝶」と「松の枝の記」の2作が収められた本。正直、難解すぎてよくわかりませんでした。 色んな主体から一人称で描かれたり、登場人物が描く物語が(説明なしに)登場したりといった構造上の問題が可読性を大きく下げている。多分、それが魅力なのだと思うし、文章自体は平易なので、私の理解力が低いせいだとも思うのだけれど、もう少し読者にやさしくしてくれてもいいのになぁ、と感じました。

「松の枝の記」はまだ読みやすく、その構造や視点の面白さを楽しめました。こちらは☆4つでもいいかな。

書籍:外科医 須磨久善

著者:海堂尊
評価:☆☆☆☆
カウント:9冊目@2012

心臓外科医である須磨氏に関するノンフィクションと銘打たれた本。バチスタを日本で初めて実施して根付かせた点や、公開手術など、須磨氏の凄さは十二分に理解できる。熱い情熱も、ある程度は自分の中に持つことができました。

しかし、とにかく海堂氏の存在が五月蠅い。著者として、もう少し後ろに下がって書いてくれればいいのだけれど、無駄な前置きや前提の説明、感想等が端々に入るので、いまいち須磨氏の存在に集中できない。そして、文章が稚拙。改行の多い文章や無駄が多い割に描写の甘い文章(私はそれ以下であることは自覚しています)で、迫力に欠ける。他の人が書いてくれたらもっと面白かったのに、と読んでいて何度も思ってしまいました。
海堂氏は本作中、自身のことを「作家」として何度も言及していますが、作家の自覚があるのならば、もう少し勉強してほしい。

書籍:玉村警部補の災難

著者:海堂尊
評価:☆☆☆1/2
カウント:8冊目@2012

加納警視正及び玉村警部補がメインの短編集。率直に言って、文章が単調だし、ストーリーもイマイチ。
医療や医療問題を絡めるのが海堂氏の持ち味とはいえ、その主張が五月蠅い。もっと自然に問題が浮き上がる形にしてもらわないと、ストーリーに入れない。そういう意味では「エナメルの証言」はまだ自然だったけれど、如何せん話自体が面白くない。

2012年2月11日土曜日

雑感:QOLの維持

今日はタスクをほぼ計画通りこなせたので満足です。ここ1ヶ月くらい「時間がない!」と切実に感じていますが、なんか追い立てられてる感じですね。歳を重ねるってこういうことなんだろうか。

最近は、結構マジメに料理しています。そのせいで生活時間が削られている気はするのだけれど、やっぱり自分で作るのはおいしいし、毎日ちゃんと作ると、色んな材料を買っても腐らせずにちゃんと使い切れるので、なかなか良いです。願わくば、もう少し手際が良くなればいいのだけれども。
今日作った、長ネギのジャーマンポテトは、我ながら絶品でした。

2012年2月10日金曜日

映画:ALWAYS 三丁目の夕日’64

監督:山崎貴
評価:☆☆☆1/2
公式サイト
カウント:7本@2012

昭和礼賛。前半は東京オリンピックやカラーテレビ、自動販売機や干した洗濯物が汚れる等、不自然なほど時代考証を説明してくるのが鬱陶しい。後半は六子(堀北)の結婚と、茶川(吉岡)の父親や子供との関わりとを軸にストーリーが展開していき、結構いいところまで行くのだけれど、どうにもあざとくて、あと一歩入り込めない。全体的に、ちょっと演出が過剰。

3Dは動きの少ないシーンはいいのだけれど、動きが大きいシーンでは目がチカチカする。そして、画面が暗い(後半は慣れてきたけど)。3Dは光量が減るので、それを考慮してもう少し明るい画面にしてほしかった。

映画:麒麟の翼

監督:土井裕泰
評価:☆☆☆1/2
公式サイト
カウント:6本@2012

麒麟像で死んだ中井貴一家族の物語と、被疑者となる三浦貴大カップルの物語とが解き明かされていく。近くで接している家族の姿を、事件を介して知っていくというストーリーはドラマ同様に面白い。が、もう少し、人間味のあるストーリーが欲しい。

父親が麒麟像まで歩く動機づけはちょっと弱すぎるように感じるし、ブログの名称も無理やりだと思うし、しかもブログに顔載せちゃう辺りとか、ちょっとつっこみどころが多すぎて素直に見られない。何より、ストーリーが説教臭い。なんか残念。

書籍:企業年金再生―老齢大国を襲う危機の構図と生き残りの方策

著者:永森秀和
評価:☆☆☆1/2
カウント:7冊目@2012

年金制度がいかに複雑かということを実感させられました。これまで、世間平均よりはわかっているつもりでしたが、全く理解できない。そして、この本を読んでも理解できない。もう少し、全体像をきちんと示してから課題を出してもらえると良かったように思う。わかりやすく説明しようとする努力が足りないし、文体もあまり好きになれない。

企業年金がどのような変遷を辿って現在の姿になり、どのような課題を抱えているのかはある程度わかったけれど、少なくとも、「再生」についてはいまいち描けていないと思う。

2012年2月2日木曜日

書籍:二流小説家

著者:デイヴィッド・ゴードン
訳者:青木千鶴
評価:☆☆☆1/2
カウント:6冊目@2012

ポルノ小説やら探偵小説やらバンイパイア小説やらを書くことを生業とする主人公が、殺人鬼から告白本の執筆を依頼されることから始まるミステリー。主人公が書いている小説が断片的に登場したり、ちょっとしたロマンスが入ってきたり、連続殺人のおどろおどろしさが醸し出されたり、結構いろんな要素が詰め込まれた複雑な構成となっている。が、本筋のミステリー自体は結構単純で、しかも主人公の小説もあまり必要性を感じず、どうにも面白さがわからない。思わせぶりな語り口調のわりには、そんなにミステリーとしての奥行に欠ける気がする。

雑感:財布と相談

今の職場は、周りに飲食店はいっぱいあるのだけれど、どこも混んでいてしかも高いので、いつも困っています。

で、安易なところでパン屋に落ち着いたりするのだけれど、このパン屋がとにかく高い。普通の大きさのパン(バゲットとか食パンとかじゃないです)が525円もしたりします。ありえねぇ。でもおいしい。つい通ってしまう。本当に困った。

2012年2月1日水曜日

雑感:民が代

世の中、面白いこと考える奴がいるなぁ。

久々に圧力鍋を使いました。うまく調理できているかなぁ。