監督:クリント・イーストウッド
評価:☆☆☆☆☆
カウント:6本目@2015年
カウボーイだった主人公であるマイク・カイル氏が米軍に入隊し、スナイパーとしてイラクへ派兵される、実話に基づいた映画。
クリント・イーストウッド監督作ということで、ただただ淡々と過剰演出なしにストーリーが進んでいきます。それゆえに、戦争体験というものは本当に熾烈なんだな、ということがとても良く実感できます。
第二次世界大戦クラスの戦争であれば、もちろんその被害の甚大さを私も認識していたわけですが、ここ10~20年の先進国による中東やアフガニスタンへの派兵は、空爆もあるし、兵器の自動化等も進んでいるので、もう少し被害が小さいのかと思っておりました。私の認識は甘かったですね。あんなところに派遣されたら、無事に生きて返ってくるなんて奇跡だし、心を平穏に保つなんてとても不可能だと思います。戦争の良し悪しはともかくとして、従軍された方々の名誉というのは、確かに守られるべきもののように感じました。
私は、この人が現在どうなっているかを知らなかったので、映画の結末には驚きました。人生というのはなかなかに難しいものです。
2015年4月23日木曜日
書籍:有頂天家族 二代目の帰朝(紙)
著者:森見登美彦
評価:☆☆☆☆
カウント:5冊目@2015年
「有頂天家族」の続編。三部作とのことで、あと1冊出る予定のようです。
天狗である二代目の帰京に伴う天狗界の覇権争い、長男である矢一郎の偽右衛門襲名&ラブストーリー、主人公である矢三郎のラブストーリー、父の復讐、狸鍋を食す木曜倶楽部vs狸ラブの金曜倶楽部の戦い等々、様々な物語が複雑に絡まり合っています。舞台も、京都をメインとはしているものの、滋賀や奈良、有馬温泉(兵庫ですね)、地獄まで出てきます。分量も多く、大作です。
狸を主人公にすることで、生きていくことの可笑しみみたいなものがうまく浮かび上がってくるのは前作に通ずるところです。一方で、グイグイストーリーに引き込んでいくか、というとそうでもないかなぁ。ストーリーが複雑になった結果、ドライブ感みたいなのが損なわれている気がします。その辺りはちょっと残念。
評価:☆☆☆☆
カウント:5冊目@2015年
「有頂天家族」の続編。三部作とのことで、あと1冊出る予定のようです。
天狗である二代目の帰京に伴う天狗界の覇権争い、長男である矢一郎の偽右衛門襲名&ラブストーリー、主人公である矢三郎のラブストーリー、父の復讐、狸鍋を食す木曜倶楽部vs狸ラブの金曜倶楽部の戦い等々、様々な物語が複雑に絡まり合っています。舞台も、京都をメインとはしているものの、滋賀や奈良、有馬温泉(兵庫ですね)、地獄まで出てきます。分量も多く、大作です。
狸を主人公にすることで、生きていくことの可笑しみみたいなものがうまく浮かび上がってくるのは前作に通ずるところです。一方で、グイグイストーリーに引き込んでいくか、というとそうでもないかなぁ。ストーリーが複雑になった結果、ドライブ感みたいなのが損なわれている気がします。その辺りはちょっと残念。
2015年4月22日水曜日
書籍:NOVEL 11, BOOK 18
著者:ダーグ・ソールスター
訳者:村上春樹
評価:☆☆☆☆☆
カウント:4冊目@2015年
主人公である男性が、不倫の末、家族を捨てて愛人を追いかけるところから始まる物語。描かれている世界は極めてリアルなんだけど、とにかく奇妙。物語の展開もわけがわからないし、文章も変わってる。最後に流れていく方向も不思議。でも、リアルさはちゃんとあるので人生ってこういう不思議なものかもしれない、とも思わされる。こんな小説読んだことないです。小説ってまだまだ可能性があるんだなぁと感心させられました。
好みはわかれると思いますが、面白いです。読む価値あり。
訳者:村上春樹
評価:☆☆☆☆☆
カウント:4冊目@2015年
主人公である男性が、不倫の末、家族を捨てて愛人を追いかけるところから始まる物語。描かれている世界は極めてリアルなんだけど、とにかく奇妙。物語の展開もわけがわからないし、文章も変わってる。最後に流れていく方向も不思議。でも、リアルさはちゃんとあるので人生ってこういう不思議なものかもしれない、とも思わされる。こんな小説読んだことないです。小説ってまだまだ可能性があるんだなぁと感心させられました。
好みはわかれると思いますが、面白いです。読む価値あり。
映画:博士と彼女のセオリー(映画館)
監督:ジェームズ・マーシュ
評価:☆☆☆☆☆☆
カウント:5本目@2015年
スティーブン・ホーキング氏の研究生活や夫婦生活等を含む半生を描いた作品。これまで車いすの物理学者、くらいの認識しかありませんでしたが、彼の人間としての姿が描かれているので、彼の人間としての普通さ、偉大さ、人生の難しさみたいなものをありありと感じることが出来ます。
スティーブン・ホーキング氏を演じたエディ・レッドメイン氏は素晴らしいですね。見事としか言いようがないし、アカデミー賞も、彼が取らなかったら他に誰が取り得るんだというレベルです。私の記憶するホーキング博士そのものと言っても過言ではありません。病気の進行する様子もとてもリアルに演じています。特に病気発覚後の、思うように身体が動かなくなり、その姿をジェーンに見せるシーンには涙が止まりませんでした。
原題は"The Theory of Everything"ですが、原題の方がいいと思います。この映画に限らず、安易にラブストーリーを匂わせる邦題をつける傾向は、本当にやめていただきたいものです。
評価:☆☆☆☆☆☆
カウント:5本目@2015年
スティーブン・ホーキング氏の研究生活や夫婦生活等を含む半生を描いた作品。これまで車いすの物理学者、くらいの認識しかありませんでしたが、彼の人間としての姿が描かれているので、彼の人間としての普通さ、偉大さ、人生の難しさみたいなものをありありと感じることが出来ます。
スティーブン・ホーキング氏を演じたエディ・レッドメイン氏は素晴らしいですね。見事としか言いようがないし、アカデミー賞も、彼が取らなかったら他に誰が取り得るんだというレベルです。私の記憶するホーキング博士そのものと言っても過言ではありません。病気の進行する様子もとてもリアルに演じています。特に病気発覚後の、思うように身体が動かなくなり、その姿をジェーンに見せるシーンには涙が止まりませんでした。
原題は"The Theory of Everything"ですが、原題の方がいいと思います。この映画に限らず、安易にラブストーリーを匂わせる邦題をつける傾向は、本当にやめていただきたいものです。
2015年4月21日火曜日
書籍:神様のカルテ0(紙)
著者:夏川草介
評価:☆☆☆☆
カウント:3冊目@2015年
神様のカルテは1~3がリリースされていますが、神様のカルテの1作目よりも前を描いた短編が4つ入っています。
医療は生と死、理想と現実が交錯しまくっている分野なので、その中で葛藤を抱きながら戦い続ける登場人物たちのドラマがちゃんと描かれているのが、このシリーズのいいところですね。個人的には、ハルの物語である「冬山記」が好きです。
うっかりすると泣きそうになるのは相変わらず。
評価:☆☆☆☆
カウント:3冊目@2015年
神様のカルテは1~3がリリースされていますが、神様のカルテの1作目よりも前を描いた短編が4つ入っています。
医療は生と死、理想と現実が交錯しまくっている分野なので、その中で葛藤を抱きながら戦い続ける登場人物たちのドラマがちゃんと描かれているのが、このシリーズのいいところですね。個人的には、ハルの物語である「冬山記」が好きです。
うっかりすると泣きそうになるのは相変わらず。
映画:イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密(映画館)
監督:モルテン・ティルドゥム
評価:☆☆☆☆☆
カウント:4本目@2015年
アラン・チューリング氏をモデルとしたお話。世間一般においてアラン・チューリング氏がどの程度有名なのか知りませんが、私が大学時代に勉強していた分野では誰でも知ってる超有名人だったので、その興味だけで見に行きました。
とにかく<すごい人>というイメージしかありませんでしたが、こうやって一人の人間として映画で描かれると、彼の人物像が私の中で立ち上がってきます。天才と言えどもやはり人間の一人であり、生きていくというのは本当に大変だなぁと思います。まさか、アラン・チューリング氏が、あんなに不遇な結末を迎えているとは想像だにしておりませんでした。
本作、映画としてのクオリティも高いです。彼の人間性がありありと描かれているだけでなく、彼の業績の凄さが、誰が見てもわかる形で(映画で描かれているよりも、彼の功績は偉大だと思いますが)提示されているのがいいですね。
評価:☆☆☆☆☆
カウント:4本目@2015年
アラン・チューリング氏をモデルとしたお話。世間一般においてアラン・チューリング氏がどの程度有名なのか知りませんが、私が大学時代に勉強していた分野では誰でも知ってる超有名人だったので、その興味だけで見に行きました。
とにかく<すごい人>というイメージしかありませんでしたが、こうやって一人の人間として映画で描かれると、彼の人物像が私の中で立ち上がってきます。天才と言えどもやはり人間の一人であり、生きていくというのは本当に大変だなぁと思います。まさか、アラン・チューリング氏が、あんなに不遇な結末を迎えているとは想像だにしておりませんでした。
本作、映画としてのクオリティも高いです。彼の人間性がありありと描かれているだけでなく、彼の業績の凄さが、誰が見てもわかる形で(映画で描かれているよりも、彼の功績は偉大だと思いますが)提示されているのがいいですね。
2015年4月13日月曜日
映画:バードマン(映画館)
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
評価:☆☆☆☆☆
カウント:3本目@2015年
かつて映画で「バードマン」を演じた主人公が、起死回生を狙って舞台「愛について語る時に我々の語ること」を演出/出演するブラックコメディ。もちろん簡単に目論見通りには運ばないので、色々と主人公は苦悶します。
自分には特別なものがあるはずだ!とどこかで信じながら、鬱々とした感情を抱いてあがき続ける主人公の姿は、ある程度年齢を重ねた男性ならよく分かるんじゃないかと思います。
ワンカットに見せながら、ブリーフ一枚でブロードウェイを歩く馬鹿げたシーンを挟んだり、SF的演出を挟んだりと、演出にも趣向が凝らされています。全然ダレないのもすごいですね。映像も、ドラムの音も格好いい。
一般受けする映画だとは思わないけど、新しいですね。面白いです。
評価:☆☆☆☆☆
カウント:3本目@2015年
かつて映画で「バードマン」を演じた主人公が、起死回生を狙って舞台「愛について語る時に我々の語ること」を演出/出演するブラックコメディ。もちろん簡単に目論見通りには運ばないので、色々と主人公は苦悶します。
自分には特別なものがあるはずだ!とどこかで信じながら、鬱々とした感情を抱いてあがき続ける主人公の姿は、ある程度年齢を重ねた男性ならよく分かるんじゃないかと思います。
ワンカットに見せながら、ブリーフ一枚でブロードウェイを歩く馬鹿げたシーンを挟んだり、SF的演出を挟んだりと、演出にも趣向が凝らされています。全然ダレないのもすごいですね。映像も、ドラムの音も格好いい。
一般受けする映画だとは思わないけど、新しいですね。面白いです。
映画:エイプリルフールズ(映画館)
監督:石川淳一
評価:☆☆☆1/2
カウント:2本目@2015年
嘘から始まるいくつかの出来事を描いた群像劇。それぞれの物語が少しずつ重なるんですが、全体のストーリーラインから浮いている話が2つありますね。もう少し丁寧にちゃんと描くか、他の話と絡ませるかすればいいんじゃないかと。
ストーリーも笑いも、ちょっと弱いかなぁ。それぞれ結構いい感じなんだけど、イマイチ弾けてない。「ビヨーン!」は確かに面白かったけれども。むむむ。
評価:☆☆☆1/2
カウント:2本目@2015年
嘘から始まるいくつかの出来事を描いた群像劇。それぞれの物語が少しずつ重なるんですが、全体のストーリーラインから浮いている話が2つありますね。もう少し丁寧にちゃんと描くか、他の話と絡ませるかすればいいんじゃないかと。
ストーリーも笑いも、ちょっと弱いかなぁ。それぞれ結構いい感じなんだけど、イマイチ弾けてない。「ビヨーン!」は確かに面白かったけれども。むむむ。
2015年4月6日月曜日
書籍:How Google Works -私達の働き方とマネジメント(Kindle)
著者:エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ、アラン・イーグル、ラリー・ペイジ
評価:☆☆☆☆
カウント:2冊目@2015年
まさにタイトル通り、Googleの社内がどのようにして動いているか、が描かれた本。スマート・クリエイティブを惹きつけ、彼らに高いモチベーションでより良いアウトプットを出してもらうために様々な取組みがなされていることが書かれています。
普通の組織が真似できるか、というとそういうことは無いと思うけれど(まず、優秀な人物だけを集めることがとてつもなく難しい)、この本を読むと、徹頭徹尾考えぬいて組織やポリシーを作ることの重要性はよくわかります。難しいけどね。
こういう本を読むと、私は本当に三流だな、とは実感させられます。
評価:☆☆☆☆
カウント:2冊目@2015年
まさにタイトル通り、Googleの社内がどのようにして動いているか、が描かれた本。スマート・クリエイティブを惹きつけ、彼らに高いモチベーションでより良いアウトプットを出してもらうために様々な取組みがなされていることが書かれています。
普通の組織が真似できるか、というとそういうことは無いと思うけれど(まず、優秀な人物だけを集めることがとてつもなく難しい)、この本を読むと、徹頭徹尾考えぬいて組織やポリシーを作ることの重要性はよくわかります。難しいけどね。
こういう本を読むと、私は本当に三流だな、とは実感させられます。
映画:ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(DVD)
監督:リチャード・リンクレイター
評価:☆☆☆☆
カウント:1本目@2015年
長距離列車で出会ったアメリカ人の男性とフランス人の女性が、ウィーンの街を夜明けまで1日歩きまくるお話。1日を一緒に過ごすことで、少しずつ2人の距離が近づいていきます。しかしながらアメリカ人の男性は次の日出発の飛行機のチケットを持っている。さてさて。
ほぼ2人芝居なんですが、全然飽きさせません。まだ会ったばかりだけれど、惹かれ合っている男女の微妙な関係性がうまく描かれていると思います。また、ウィーンの街が素敵で、様々な表情を持っているので、若い(でもお金はない)男女が、ただただ街を歩くというだけでも十分に絵になります。素敵ですね。
この作品には、「ビフォア・サンセット」「ビフォア・ミッドナイト」と続編があるようです(未見)。この先、この2人がどうなるのか楽しみです。
評価:☆☆☆☆
カウント:1本目@2015年
長距離列車で出会ったアメリカ人の男性とフランス人の女性が、ウィーンの街を夜明けまで1日歩きまくるお話。1日を一緒に過ごすことで、少しずつ2人の距離が近づいていきます。しかしながらアメリカ人の男性は次の日出発の飛行機のチケットを持っている。さてさて。
ほぼ2人芝居なんですが、全然飽きさせません。まだ会ったばかりだけれど、惹かれ合っている男女の微妙な関係性がうまく描かれていると思います。また、ウィーンの街が素敵で、様々な表情を持っているので、若い(でもお金はない)男女が、ただただ街を歩くというだけでも十分に絵になります。素敵ですね。
この作品には、「ビフォア・サンセット」「ビフォア・ミッドナイト」と続編があるようです(未見)。この先、この2人がどうなるのか楽しみです。
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