著者:森見登美彦
評価:☆☆☆☆
カウント:5冊目@2015年
「有頂天家族」の続編。三部作とのことで、あと1冊出る予定のようです。
天狗である二代目の帰京に伴う天狗界の覇権争い、長男である矢一郎の偽右衛門襲名&ラブストーリー、主人公である矢三郎のラブストーリー、父の復讐、狸鍋を食す木曜倶楽部vs狸ラブの金曜倶楽部の戦い等々、様々な物語が複雑に絡まり合っています。舞台も、京都をメインとはしているものの、滋賀や奈良、有馬温泉(兵庫ですね)、地獄まで出てきます。分量も多く、大作です。
狸を主人公にすることで、生きていくことの可笑しみみたいなものがうまく浮かび上がってくるのは前作に通ずるところです。一方で、グイグイストーリーに引き込んでいくか、というとそうでもないかなぁ。ストーリーが複雑になった結果、ドライブ感みたいなのが損なわれている気がします。その辺りはちょっと残念。
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