昨日見ていた「VS嵐」で、松本潤氏と二宮和也氏とのカプラ対決をやっていました。「カプラ」というのは板状の積み木のことで、これを30分間で如何に高く積み上げていくか、というのがその対決の内容です。松本氏は、開始後、ずっと順調にカプラを組み立てていったのですが、二宮氏は開始後しばらく、「どのように組み立てるか?」を、仰向けになって暫し考えていらっしゃいました。
当然、結果は二宮氏の圧勝。ゴールがあって、それに対する有効な手段を考える。私もちゃんとアタマ使わなきゃなぁと、とても反省しました。
で、早速実践してみようとすると、何にアタマを使えばいいのかがわからない。なんという事だ。ということで、何に対してアタマを使うか、それをアタマを使って考えよう。ははは。
2012年3月30日金曜日
2012年3月29日木曜日
雑感:わからない言葉
「友人」の意味するところはなんとなくわかるのですが、「仲間」についてはよくわかりません。「仲間」は、私が使わない単語の1つです。
私の持っている語感では、「仲間」の方が日常的に親密なイメージがあります。「仲間」は団体のイメージがあるのに対し、「友人」はあくまで個と個が仲良しという気がします。友人同士はケンカすることもありそうですが、仲間っていつも仲良し(ケンカしたら仲間じゃなくなる)ってイメージです。
うーむ。
こうやって「仲間」のイメージを具体化させていくと、少なくとも私に「仲間」がいないのは間違いなさそうです。ていうか、なんか「仲間」ってキモチワルイ。
「仲間」に近い言葉でいくと、「絆」の意味もわかりません。こっちはイメージすらよくわからない。具体的使用例を考えてみます。
そういえば、「新党きづな」とかあったな。ははは。
私の持っている語感では、「仲間」の方が日常的に親密なイメージがあります。「仲間」は団体のイメージがあるのに対し、「友人」はあくまで個と個が仲良しという気がします。友人同士はケンカすることもありそうですが、仲間っていつも仲良し(ケンカしたら仲間じゃなくなる)ってイメージです。
うーむ。
こうやって「仲間」のイメージを具体化させていくと、少なくとも私に「仲間」がいないのは間違いなさそうです。ていうか、なんか「仲間」ってキモチワルイ。
「仲間」に近い言葉でいくと、「絆」の意味もわかりません。こっちはイメージすらよくわからない。具体的使用例を考えてみます。
「私と彼女とは、固い絆で結ばれている」
⇒どういう意味だ?「私」と「彼女」との間に、深い感情の交流があるってことかな?若しくは、「私」に何かがあると、「彼女」がそれを察するとか?
「絆を繋ごう!」…なんてことだ。「絆」を使った例文がこれ以上作れない。流行語っぽいのに意味がわからず、使用もできないなんて、汗顔の至りです。
⇒うーむ。。。わからん。連絡を取り合って、結果的に意思疎通が図れるようになろうってことかなぁ。
そういえば、「新党きづな」とかあったな。ははは。
映画:探偵はBARにいる
監督:橋本一
評価:☆☆☆☆☆
公式サイト
カウント:12本@2012
いいですね、これ。ストーリー云々とかは置いておいて、雰囲気がちゃんとある。
格好つけすぎているわけではなくて、ちゃんと女性にだらしなかったりとか、酒に弱かったりとか、そういうだらしない部分を持ちつつも、探偵稼業をプライドを持ってやっている辺りが、すごく格好いい。日本版の格好いい探偵、って感じがちゃんと出ている。下手にコメディに寄せすぎてないところもいい。 多分、これは大泉洋の持っているキャラクタ性のおかげだと思う。主人公を例えば松田龍平にしてしまうと、もっとクールな方に寄ってしまってありきたりな映画になってしまうところ、大泉洋を主人公にすることで、絶妙にリアルな格好良さを持ったキャラクタを立ち上げている。すごい。
アクションも泥臭い感じで良いし、小雪のお店の非日常的美しさも良い。久々にこういう日本映画見たな。
評価:☆☆☆☆☆
公式サイト
カウント:12本@2012
いいですね、これ。ストーリー云々とかは置いておいて、雰囲気がちゃんとある。
格好つけすぎているわけではなくて、ちゃんと女性にだらしなかったりとか、酒に弱かったりとか、そういうだらしない部分を持ちつつも、探偵稼業をプライドを持ってやっている辺りが、すごく格好いい。日本版の格好いい探偵、って感じがちゃんと出ている。下手にコメディに寄せすぎてないところもいい。 多分、これは大泉洋の持っているキャラクタ性のおかげだと思う。主人公を例えば松田龍平にしてしまうと、もっとクールな方に寄ってしまってありきたりな映画になってしまうところ、大泉洋を主人公にすることで、絶妙にリアルな格好良さを持ったキャラクタを立ち上げている。すごい。
アクションも泥臭い感じで良いし、小雪のお店の非日常的美しさも良い。久々にこういう日本映画見たな。
書籍:1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編
著者:村上春樹
評価:☆☆☆☆☆
カウント:34冊目@2012
前に向けて進んでいく物語と、過去の記憶とをうまく絡ませている。特に過去の描写については、殆どの概要を序盤に描いており、読んでいて含みを残していたようには見えないのに、物語が進むにつれ、少しずつ少しずつ詳細へと踏み込んでいく。記憶ってそういうものなのかも。まず概要的なストーリーを思い出して、必要に応じて細部を思い出していく。
それにしても、性的な描写が多い。こんなに多かったっけ、と驚きました。「ノルウェイの森」とかの性描写は、少なくとも若干は神秘的だったり特別なことだったりというニュアンスがあるような気がするけれど、「1Q84」では、性的な部分がより日常に含まれているように感じる。主人公の年齢の問題かなぁ。よくわからないけど。
「Book1 前編」って、3つに分けたのを2つに分けているわけで、なんか変。それなら、Book1~Book6にして欲しい。
評価:☆☆☆☆☆
カウント:34冊目@2012
前に向けて進んでいく物語と、過去の記憶とをうまく絡ませている。特に過去の描写については、殆どの概要を序盤に描いており、読んでいて含みを残していたようには見えないのに、物語が進むにつれ、少しずつ少しずつ詳細へと踏み込んでいく。記憶ってそういうものなのかも。まず概要的なストーリーを思い出して、必要に応じて細部を思い出していく。
それにしても、性的な描写が多い。こんなに多かったっけ、と驚きました。「ノルウェイの森」とかの性描写は、少なくとも若干は神秘的だったり特別なことだったりというニュアンスがあるような気がするけれど、「1Q84」では、性的な部分がより日常に含まれているように感じる。主人公の年齢の問題かなぁ。よくわからないけど。
「Book1 前編」って、3つに分けたのを2つに分けているわけで、なんか変。それなら、Book1~Book6にして欲しい。
書籍:構造改革の真実 竹中平蔵大臣日誌
著者:竹中平蔵
評価:☆☆☆☆1/2
カウント:33冊目@2012
竹中氏が大臣として働いた日々の政策の進め方等を纏めた本。
外国の政治家は、決まって回顧録を出版するイメージがありますが(特にアメリカ)、日本の政治家ではこの手の本って非常に珍しいと思う。よくわからない政策主張的な本(安倍晋三、小池百合子、小沢一郎…)はいっぱい出すのにね。不思議だ。
空気感はちゃんと伝わってくる程度に分厚く、当事者でなければ書けないことがたくさん詰まっている。書ける範囲が限られていることは理解できるけれど(謝辞に弁護士が入っているのが面白い)、貴重な資料なのだから、もっと分厚くても良い。倍くらいの分量が欲しい。こういう本はもっと出版されるべきだし、世の中に情報が開示されていくべき。
あと、もう少し経済学者っぽい視点(マクロ経済からとか)から小泉政権の政策の詳細を説明しても面白かったんじゃないかと思う。
読んでいて、竹中氏がすごいなぁと感じたところは、学者であるにもかかわらず、実務能力に優れているところ。思い通りの方向に進めるために、どのように会議を進め、官僚や党と対抗する組織体制とし、上司(首相)を使うか、ということを序盤から極めて明確な方針をもって進めている。信じられないくらいすごい。
竹中氏みたいな(勝手に頑張ってくれる)部下がいたからこそ、小泉元首相は上から達観して政権運営の方向性を出していけたのだろうな。それにしても、小泉元首相が、ちょっと格好良く描きすぎじゃないかなぁ、というくらいに格好いい。これぞリーダーシップ、という政治家を初めて見ました。
それにしても、国会議員や官僚ってなんなんだろう。。。知れば知るほど、政策の良し悪し以前に、彼らには頼れないな、と思ってしまう。
評価:☆☆☆☆1/2
カウント:33冊目@2012
竹中氏が大臣として働いた日々の政策の進め方等を纏めた本。
外国の政治家は、決まって回顧録を出版するイメージがありますが(特にアメリカ)、日本の政治家ではこの手の本って非常に珍しいと思う。よくわからない政策主張的な本(安倍晋三、小池百合子、小沢一郎…)はいっぱい出すのにね。不思議だ。
空気感はちゃんと伝わってくる程度に分厚く、当事者でなければ書けないことがたくさん詰まっている。書ける範囲が限られていることは理解できるけれど(謝辞に弁護士が入っているのが面白い)、貴重な資料なのだから、もっと分厚くても良い。倍くらいの分量が欲しい。こういう本はもっと出版されるべきだし、世の中に情報が開示されていくべき。
あと、もう少し経済学者っぽい視点(マクロ経済からとか)から小泉政権の政策の詳細を説明しても面白かったんじゃないかと思う。
読んでいて、竹中氏がすごいなぁと感じたところは、学者であるにもかかわらず、実務能力に優れているところ。思い通りの方向に進めるために、どのように会議を進め、官僚や党と対抗する組織体制とし、上司(首相)を使うか、ということを序盤から極めて明確な方針をもって進めている。信じられないくらいすごい。
竹中氏みたいな(勝手に頑張ってくれる)部下がいたからこそ、小泉元首相は上から達観して政権運営の方向性を出していけたのだろうな。それにしても、小泉元首相が、ちょっと格好良く描きすぎじゃないかなぁ、というくらいに格好いい。これぞリーダーシップ、という政治家を初めて見ました。
それにしても、国会議員や官僚ってなんなんだろう。。。知れば知るほど、政策の良し悪し以前に、彼らには頼れないな、と思ってしまう。
2012年3月28日水曜日
雑感:批判批判
官僚叩きが最近の流行りであるように感じますが、私には理解できない批判が結構あります。
1)「給与もらいすぎ」との批判
国家運営の責任者に無能な人がなってもらっては困ります(優秀すぎても困る、という説もありますが)。そして、余程公共心に溢れた方で無い限り、有能な人は金を払わなければ雇えません。雇用の流動性を高め、無能な人にはお引き取り頂く代わりに、優秀な人の給与は保証する(=競争激化)ようにしも良いように感じます。
2)「天下り」批判
天下りしないのを求めている=「定年までずっと官僚」を求める、ということでしょうが、「官僚一筋」の人ばかりの行政府なんて、全く信頼できません。怖すぎです。
官僚(元官僚)間の結びつきが強くなりすぎる→利益誘導の土台となる、というのが天下り批判の論拠の1つでしょうが、天下りしても意味がないくらい(利益誘導できないくらい)官民間の人材交流を高めれば、特に問題ないように感じます。また、その方が活性化するかと考えます。
3)「権力持ちすぎ」批判
三権分立がうまく機能していないということでしょうから、立法(政治家)及び司法の問題だと考えます(当然その先には、国民がいます)。
官僚を擁護しているように見えるかもしれませんが、競争を激化させ、人材流動化を進めろ、という主張からも、擁護していないのは明白です。念のため。
ところで、国の組織については、形式的には三権分立という権力の分散及び相互監視の仕組みを持っていますが、マスメディアについても、権力を分散化できないんですかね?
1)「給与もらいすぎ」との批判
国家運営の責任者に無能な人がなってもらっては困ります(優秀すぎても困る、という説もありますが)。そして、余程公共心に溢れた方で無い限り、有能な人は金を払わなければ雇えません。雇用の流動性を高め、無能な人にはお引き取り頂く代わりに、優秀な人の給与は保証する(=競争激化)ようにしも良いように感じます。
2)「天下り」批判
天下りしないのを求めている=「定年までずっと官僚」を求める、ということでしょうが、「官僚一筋」の人ばかりの行政府なんて、全く信頼できません。怖すぎです。
官僚(元官僚)間の結びつきが強くなりすぎる→利益誘導の土台となる、というのが天下り批判の論拠の1つでしょうが、天下りしても意味がないくらい(利益誘導できないくらい)官民間の人材交流を高めれば、特に問題ないように感じます。また、その方が活性化するかと考えます。
3)「権力持ちすぎ」批判
三権分立がうまく機能していないということでしょうから、立法(政治家)及び司法の問題だと考えます(当然その先には、国民がいます)。
官僚を擁護しているように見えるかもしれませんが、競争を激化させ、人材流動化を進めろ、という主張からも、擁護していないのは明白です。念のため。
ところで、国の組織については、形式的には三権分立という権力の分散及び相互監視の仕組みを持っていますが、マスメディアについても、権力を分散化できないんですかね?
<現在のマスメディアの監視役>うーむ。三権分立みたいなものか。形的には権力が分散化されているけど、実質的に機能していない。ははは。
・市場(NHK以外)
・国会(NHK。予算を通す権限あり)
・司法
2012年3月27日火曜日
2012年3月23日金曜日
雑感:大人になるということ
「最後から二番目の恋」が好きで、毎週楽しみに見ていたのですが、とうとう最終回を迎えてしまいました。
時々ある「大人」をテーマにしたドラマは、どうしても説教臭かったり現実的すぎたりするものが多いところ、このドラマはちょうどいい感じで現実的さと非現実的さ、ユーモアとシリアスさとが混ざっていて、良いドラマってこういうのだよな、と毎週、再認識させられました。特に大きなメッセージとかがあるわけじゃないけど、私も、人生って滑稽だけど、その滑稽さを面白がれる人間になりたいなぁと強く思いました。
言語化できないけれど、映画にはなくて、ドラマにはある良さってある。岡田恵和の脚本ってやっぱり好き。
俳優陣も大物(失礼?)ぞろいで、見ていて安心できました。
みなさん、掛け合いがすごく上手で、会話の間やかぶせ方が絶妙。特に、中井貴一と小泉今日子の会話は、全然セリフしゃべっているとは思えませんでした。個人的に好きだったのが内田有紀。よくわからない外見は勿論、覚めたコメントも含めてすごくキュートでした。
ラストも、余韻があって想像力を膨らませられるものでした。
変なモヤモヤ感も残らなかったし、無理やりなハッピーエンドでもないしで、あれ以上ないラストだと思います。一方で、続編作り放題のラストだとも思うので、是非続編をお願いしたい、と引き裂かれた感情を抱いております。
時々ある「大人」をテーマにしたドラマは、どうしても説教臭かったり現実的すぎたりするものが多いところ、このドラマはちょうどいい感じで現実的さと非現実的さ、ユーモアとシリアスさとが混ざっていて、良いドラマってこういうのだよな、と毎週、再認識させられました。特に大きなメッセージとかがあるわけじゃないけど、私も、人生って滑稽だけど、その滑稽さを面白がれる人間になりたいなぁと強く思いました。
言語化できないけれど、映画にはなくて、ドラマにはある良さってある。岡田恵和の脚本ってやっぱり好き。
俳優陣も大物(失礼?)ぞろいで、見ていて安心できました。
みなさん、掛け合いがすごく上手で、会話の間やかぶせ方が絶妙。特に、中井貴一と小泉今日子の会話は、全然セリフしゃべっているとは思えませんでした。個人的に好きだったのが内田有紀。よくわからない外見は勿論、覚めたコメントも含めてすごくキュートでした。
ラストも、余韻があって想像力を膨らませられるものでした。
変なモヤモヤ感も残らなかったし、無理やりなハッピーエンドでもないしで、あれ以上ないラストだと思います。一方で、続編作り放題のラストだとも思うので、是非続編をお願いしたい、と引き裂かれた感情を抱いております。
漫画:3月のライオン(7)
作者:羽海野チカ
評価:☆☆☆☆☆
3月のライオン、いいなぁ。とても良い。厳しさと優しさとが混じり合った世界観がたまらない。是非、桐山くんにはもっと上のもっと広い世界を見て欲しい。大事なのは努力と優しさなのかな。村上春樹さんによると、優しさは世の中に圧倒的に不足しているものの1つらしいです(1Q84)。
イジメ問題の解決のあっけなさにはビックリしました。ああいう方法があったんですね。組織対個人作戦ですか。うまい。
早く8巻が読みたい。いつ頃でるかなぁ。。。
評価:☆☆☆☆☆
3月のライオン、いいなぁ。とても良い。厳しさと優しさとが混じり合った世界観がたまらない。是非、桐山くんにはもっと上のもっと広い世界を見て欲しい。大事なのは努力と優しさなのかな。村上春樹さんによると、優しさは世の中に圧倒的に不足しているものの1つらしいです(1Q84)。
イジメ問題の解決のあっけなさにはビックリしました。ああいう方法があったんですね。組織対個人作戦ですか。うまい。
早く8巻が読みたい。いつ頃でるかなぁ。。。
2012年3月22日木曜日
書籍:ブレア回顧録〈下〉
著者:トニー・ブレア
訳者:石塚雅彦
評価:☆☆☆☆☆☆
カウント:32冊目@2012
ブレアによる首相就任期間を中心とした回顧録。下巻では、特に9.11以降のイラク/アフガニスタン政策が大きな割合を占めている。
次第に支持率が低くなり、メディアにも叩かれ、ブラウンには足を引っ張られ、といった経験をしているにも関わらず、イラク戦争はやるべき戦争であったと今でも断言し、ニューレーバーは正しい道だと信じている、その断固とした姿勢がリーダーシップに最も必要な要件なんだと思う。経済自由化を標榜しつつ、教育や福祉制度、人権問題では左寄りの姿勢を見せるブレアの姿勢は、私の考えと極めて近い。イラク戦争についても、確かにブレアの口から語られると納得はできなくとも理解はできる。 うまくいかなかったことや間違いを率直に認める姿勢も素晴らしい。見習いたい。
ブレアは、国民との距離が生まれたことの理由として以下のように記載している。
正論で突破していく姿は、日本で言うと小泉元首相に大きく通じるところがあるけれど、ブレアの方がより徹底しているし、やりきっているし、政策の幅も広い。政策を理解して行動してくれる周囲の人材の多さや、政権の長さの辺りが要因なんだろうか。少なくとも私には「小泉改革、物足りないよ!」と思えます。
イギリスの内政事情とか政治家とかどのように報道されたかなんて全然知らないので(浅学)、ボカして書かれている部分については、どういうことが意図されているのかよくわかりませんでした。それが残念。脚注をもっと入れてくれれば、もう少し理解できたかも。ブレアがどのように改革を進め、その上で10年の長期政権を守ったのか、その手腕を少しでも詳細に知ることで、そこから学べることはたくさんあることは明白です。
日本人で、結果を残した人が、こういう風に詳細な優れた自伝を書いた例って全く思いつかない(私が知らないだけ?)。そもそも、日本の本って基本的に薄いものが多いと思う。なんでだろ。
訳者:石塚雅彦
評価:☆☆☆☆☆☆
カウント:32冊目@2012
ブレアによる首相就任期間を中心とした回顧録。下巻では、特に9.11以降のイラク/アフガニスタン政策が大きな割合を占めている。
次第に支持率が低くなり、メディアにも叩かれ、ブラウンには足を引っ張られ、といった経験をしているにも関わらず、イラク戦争はやるべき戦争であったと今でも断言し、ニューレーバーは正しい道だと信じている、その断固とした姿勢がリーダーシップに最も必要な要件なんだと思う。経済自由化を標榜しつつ、教育や福祉制度、人権問題では左寄りの姿勢を見せるブレアの姿勢は、私の考えと極めて近い。イラク戦争についても、確かにブレアの口から語られると納得はできなくとも理解はできる。 うまくいかなかったことや間違いを率直に認める姿勢も素晴らしい。見習いたい。
ブレアは、国民との距離が生まれたことの理由として以下のように記載している。
それが目的地に着くためだと思うなら、まっしぐらに進む覚悟ができていた。世論と”接触している”ことはもはや指針ではなかった。”正しいことをする”がそれに取って代わっていた。(pp.438-439)その姿勢は専制的/独善的となる危険性を帯びつつも、改革を前に進めるために必要なものだと思う。妥協に妥協を重ねて真ん中に線を引きたがる日本の政治家や経営者たちに見習って欲しい。そして、独善的になってしまったとしても、最終的に(公正な)選挙さえあれば、戻す余地はありますからね。
正論で突破していく姿は、日本で言うと小泉元首相に大きく通じるところがあるけれど、ブレアの方がより徹底しているし、やりきっているし、政策の幅も広い。政策を理解して行動してくれる周囲の人材の多さや、政権の長さの辺りが要因なんだろうか。少なくとも私には「小泉改革、物足りないよ!」と思えます。
イギリスの内政事情とか政治家とかどのように報道されたかなんて全然知らないので(浅学)、ボカして書かれている部分については、どういうことが意図されているのかよくわかりませんでした。それが残念。脚注をもっと入れてくれれば、もう少し理解できたかも。ブレアがどのように改革を進め、その上で10年の長期政権を守ったのか、その手腕を少しでも詳細に知ることで、そこから学べることはたくさんあることは明白です。
日本人で、結果を残した人が、こういう風に詳細な優れた自伝を書いた例って全く思いつかない(私が知らないだけ?)。そもそも、日本の本って基本的に薄いものが多いと思う。なんでだろ。
2012年3月21日水曜日
雑感:2012
村上春樹の「1Q84」の文庫が間もなく発売となります。
村上春樹フリークの私は当然に購入予定ですが、いくつか納得がいかない点があります。まず、なぜBook1~3をそれぞれ上下巻に分けなければならないのか。アメリカとかでは、Book1~3を1冊に纏めているんですよ?それを6冊にバラバラに分けてしまう理由がわかりません。せめて、Book1~3でそれぞれ1冊ずつで出して欲しかったです。
次に納得が行かないのが、電子書籍を発行しないところ。村上さんはチャレンジングで既存の権力側の勢力と戦う側の人間だと思っていたところ、未だ電子書籍を発行しない理由がよくわかりません。是非、電子書籍で(しかも安く)発売していただきたい。
3点目。そろそろ新作がほしい(笑)。Book3まで文庫が出てしまうのに、その後の新たな小説が発売されておりません!エッセイとか対談とかだけでは、飢えを凌ぐにも限界があります。僕らに新作を!
と、色々と書いてきましたが、気長に待っているので、是非いい作品を書いてください。
ついでですが、森見登美彦さんも新作待っているので、体調を戻されることを心から願っています。
村上春樹フリークの私は当然に購入予定ですが、いくつか納得がいかない点があります。まず、なぜBook1~3をそれぞれ上下巻に分けなければならないのか。アメリカとかでは、Book1~3を1冊に纏めているんですよ?それを6冊にバラバラに分けてしまう理由がわかりません。せめて、Book1~3でそれぞれ1冊ずつで出して欲しかったです。
次に納得が行かないのが、電子書籍を発行しないところ。村上さんはチャレンジングで既存の権力側の勢力と戦う側の人間だと思っていたところ、未だ電子書籍を発行しない理由がよくわかりません。是非、電子書籍で(しかも安く)発売していただきたい。
3点目。そろそろ新作がほしい(笑)。Book3まで文庫が出てしまうのに、その後の新たな小説が発売されておりません!エッセイとか対談とかだけでは、飢えを凌ぐにも限界があります。僕らに新作を!
と、色々と書いてきましたが、気長に待っているので、是非いい作品を書いてください。
ついでですが、森見登美彦さんも新作待っているので、体調を戻されることを心から願っています。
書籍:クリスマスを探偵と
著者:伊坂幸太郎
評価:☆☆☆☆
カウント:31冊目@2012
初めての電子書籍体験。 伊坂氏が大学1年の時に書いた小説を全面的に改稿したものらしいです。舞台がドイツであることには驚きましたが(なんで?)、世知辛い現実に温かみのあるオチをつける辺りは、今の伊坂さんに通じるものがあり、違和感なく読むことができます。
サンタクロースか。サンタクロースねぇ。
評価:☆☆☆☆
カウント:31冊目@2012
初めての電子書籍体験。 伊坂氏が大学1年の時に書いた小説を全面的に改稿したものらしいです。舞台がドイツであることには驚きましたが(なんで?)、世知辛い現実に温かみのあるオチをつける辺りは、今の伊坂さんに通じるものがあり、違和感なく読むことができます。
サンタクロースか。サンタクロースねぇ。
書籍:起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと
著者:磯崎哲也
評価:☆☆☆☆
カウント:30冊目@2012
ベンチャービジネスの立ち上げに際し、特にベンチャーキャピタルから融資を受けながら事業展開する際に気をつけることを順番に説明した本。私はこれまで「事業を立ち上げる」具体的イメージが無かったところ、事業立ち上げってうまくいけば、莫大な利益を生むんだなぁと、詐欺事件が頻発する理由を実感しました。
資本の受け入れやストックオプションの付与などで結構いろいろと落とし穴があり、ちゃんと上場まで持っていくのって結構注意が必要なんだなぁというのが実感。法律面、経理面他で様々なノウハウが必要なのに、そういう人材が日本であまり育っておらず(私の推測)、流動性も低いというのはとても残念。事業立ち上げ時でビジネスが大変なときに、ノウハウ持った人材探すのに手間取ったら、それだけで大変そう。
私としては、事業の新陳代謝は重要だと考えており、そのためにはベンチャーを立ち上げやすく、会社を潰しやすい社会構造にする必要があると思っているのだけれど、現在の日本って逆逆だよな。ビジネスモデルが古くなった企業を救済し、「信用がない」といってベンチャーに冷たい。たとえ(著者の主張通り)ベンチャーキャピタルが積極的に融資してくれるとしても、間接金融がいまだ主流の日本において、銀行が冷たかったら資金のやりくりはちょっと厳しいんじゃないかなぁという感覚もある(私の推測)。
そうは言っても、「ベンチャーキャピタル」という事業体がいくつも生まれてきたという事実が大事で、会社法等の改正によりベンチャービジネスが(以前よりは)立ち上げやすくなっているようなので、そのことは歓迎すべき事態だという気はするな。
<オススメ度>興味があれば、って感じですかね?
評価:☆☆☆☆
カウント:30冊目@2012
ベンチャービジネスの立ち上げに際し、特にベンチャーキャピタルから融資を受けながら事業展開する際に気をつけることを順番に説明した本。私はこれまで「事業を立ち上げる」具体的イメージが無かったところ、事業立ち上げってうまくいけば、莫大な利益を生むんだなぁと、詐欺事件が頻発する理由を実感しました。
資本の受け入れやストックオプションの付与などで結構いろいろと落とし穴があり、ちゃんと上場まで持っていくのって結構注意が必要なんだなぁというのが実感。法律面、経理面他で様々なノウハウが必要なのに、そういう人材が日本であまり育っておらず(私の推測)、流動性も低いというのはとても残念。事業立ち上げ時でビジネスが大変なときに、ノウハウ持った人材探すのに手間取ったら、それだけで大変そう。
私としては、事業の新陳代謝は重要だと考えており、そのためにはベンチャーを立ち上げやすく、会社を潰しやすい社会構造にする必要があると思っているのだけれど、現在の日本って逆逆だよな。ビジネスモデルが古くなった企業を救済し、「信用がない」といってベンチャーに冷たい。たとえ(著者の主張通り)ベンチャーキャピタルが積極的に融資してくれるとしても、間接金融がいまだ主流の日本において、銀行が冷たかったら資金のやりくりはちょっと厳しいんじゃないかなぁという感覚もある(私の推測)。
そうは言っても、「ベンチャーキャピタル」という事業体がいくつも生まれてきたという事実が大事で、会社法等の改正によりベンチャービジネスが(以前よりは)立ち上げやすくなっているようなので、そのことは歓迎すべき事態だという気はするな。
<オススメ度>興味があれば、って感じですかね?
2012年3月19日月曜日
雑感:M字
Vokersが期間限定で公開要件を緩めているので、気分転換によく眺めています。Volkersに投稿されている書込みを見ていて思うのは、理想の仕事なんてないな、ということ。特に驚くのが、ワークライフバランスの取りづらさと、女性が仕事をバリバリ続けていくことの難しさ。かなり多くの企業に対して「子育てしながら、というのは難しいと思います。」と書かれており、その点に驚いてしまいます。
欧米だと女性のトップや管理職がそれ程珍しくないけれど、この差はどこから来るんだろう。特にアメリカって成果を求める国なので、子育てしながらキャリアアップなんて日本より厳しそうだと考えてしまうのだけれど。
仮説1)子育て支援制度が充実している
→例えば、ベビーシッターは、アメリカでは一般的で、日本では根付いてない仕組みの1つですね。
仮説2)日頃はハードだけれど、長期休暇は取りやすい
→欧米では、うまくすれば1~2ヶ月程度の長期休暇を取得したりすると聞いたことがありますが、その間に出産する。
仮説3)転職と組み合わせる
→雇用が流動化しているので、たとえ出産のために一次的に退職等が必要となっても、それまでにちゃんとしたキャリアさえあれば、比較的簡単に再就職できる。
仮説4)気合が違う
→子育てもタスクの一部と割切り(?)、夫婦間で調整しながらとにかく頑張る。家でも仕事の続き。
どの要因の影響が一番大きいのか、検証が必要だけれど。個人的には、仮説3、4辺りが主因ではないかと予想。特に仮説3はデータがほしいなぁ。子供の数と転職数との相関を取れば分かりそう。
あとは、親子がベッタリな日本と比べて、比較的ドライな親子関係も理由としてあるだろうな。子供は子供、とある程度割りきって自分の人生を頑張れば、結構いけるのかもしれない。
欧米だと女性のトップや管理職がそれ程珍しくないけれど、この差はどこから来るんだろう。特にアメリカって成果を求める国なので、子育てしながらキャリアアップなんて日本より厳しそうだと考えてしまうのだけれど。
仮説1)子育て支援制度が充実している
→例えば、ベビーシッターは、アメリカでは一般的で、日本では根付いてない仕組みの1つですね。
仮説2)日頃はハードだけれど、長期休暇は取りやすい
→欧米では、うまくすれば1~2ヶ月程度の長期休暇を取得したりすると聞いたことがありますが、その間に出産する。
仮説3)転職と組み合わせる
→雇用が流動化しているので、たとえ出産のために一次的に退職等が必要となっても、それまでにちゃんとしたキャリアさえあれば、比較的簡単に再就職できる。
仮説4)気合が違う
→子育てもタスクの一部と割切り(?)、夫婦間で調整しながらとにかく頑張る。家でも仕事の続き。
どの要因の影響が一番大きいのか、検証が必要だけれど。個人的には、仮説3、4辺りが主因ではないかと予想。特に仮説3はデータがほしいなぁ。子供の数と転職数との相関を取れば分かりそう。
あとは、親子がベッタリな日本と比べて、比較的ドライな親子関係も理由としてあるだろうな。子供は子供、とある程度割りきって自分の人生を頑張れば、結構いけるのかもしれない。
書籍:マスコミは、もはや政治を語れない 徹底検証:「民主党政権」で勃興する「ネット論壇」
著者:佐々木俊尚
評価:☆☆☆☆
カウント:29冊目@2012
マスコミ報道の怪しさと、それに対するブログを中心としたネット上の動きとを対比しながら記載した本。マスコミ報道の怪しさは、私自身も最近頓に実感するところで、腑に落ちるところがいくつもありました。例えば、この本にも取り上げられている小沢事件について、私も概要の全体像はよくわからないなぁ、と思っていたところ、この本を読むことで、(わざわざ)わかりにくく報道していた新聞側の問題だったのね、と納得しました。こうやって情報操作されていくんだなぁ。コワイコワイ。
マスコミ報道の怪しさは、きっと今に始まったことじゃない。以前から感覚的に「オカシイなぁ」と思っていたところが、ネットの発達、情報発信技術の発達によって、オカシイと感じている人の存在が明確になった、というだけのことだろうと思う。そう思うと、インターネットってかなり本質的だし、すごい技術だ。世の中に普及し始めて20年くらい経っているのに、まだまだ新しいインパクトを社会に与え続けている、そのことに感心する。もっとネットを取り入れれば社会はもっとドラスティックに変わるし、是非その変化を日本全体が受け入れて欲しい。
「マスメディアが検察/政治家/警察と取引している」「その取引の結果、監視の役目が果たせず、検察/警察等の権力側に偏った報道がなされている」云々の話が出てくるけれど、「検察/警察等の権力側に偏った」論調は、「全て検察等の権力側から一次情報をゲットするための必要コスト」と割り切ればいいような気もする。
例えば、ネット上の各種ウェブサイトには情報と共に広告が掲載されていることが多いけれど、あれと一緒(より分離しづらくなってるだけ)。社会システムとして、権力側の一次情報をゲットするためには、付随して「権力側の広告(=各種マスメディアの権力側に偏った分析/推測/論調等のネガティブキャンペーン)」を載せなければいけないものなのだ、と理解する。ウェブサイトにバナーが掲載されていてもクリックする人は少ないのと同様に、検察よりの論説が出ていても、市民は原則無視する、というのが前提だけれど。
・・・もう少しマスメディアや権力側の信用度が堕ちないと難しいか。
著者の政治感覚は、一般市民であるところの私の感覚に非常に近く、亀井元金融相の政策(私が最もキライな政治家の1人です)や、八ッ場ダムへのアプローチ(情緒的に寄り過ぎ)等に対する議論の纏め方は納得できる。しかしながら、本書の中で取り上げられているマスコミの記事は大半が朝日新聞と毎日新聞であり(実家で朝日新聞を取っていたので、その酷さは私も十二分に承知しております)、読売新聞や産経新聞、日経新聞といった右寄りの新聞がほぼ出てこないことに恣意的な印象を受ける。また、ブログの記載を色々と取り上げているところ、著者は、質の高い(+著者の考えに近い)エントリを集めて切り貼りすることにより、質の低いマスコミVS質の高いネット、として演出して議論をやや意図的に方向づけているようにも思える。
ま、マスコミだろうがネットだろうが(この本だろうが)、全部話半分(1割?)ってことで。結局、「自分のアタマでかんがえる」のが大事だなぁと思う今日この頃。
評価:☆☆☆☆
カウント:29冊目@2012
マスコミ報道の怪しさと、それに対するブログを中心としたネット上の動きとを対比しながら記載した本。マスコミ報道の怪しさは、私自身も最近頓に実感するところで、腑に落ちるところがいくつもありました。例えば、この本にも取り上げられている小沢事件について、私も概要の全体像はよくわからないなぁ、と思っていたところ、この本を読むことで、(わざわざ)わかりにくく報道していた新聞側の問題だったのね、と納得しました。こうやって情報操作されていくんだなぁ。コワイコワイ。
マスコミ報道の怪しさは、きっと今に始まったことじゃない。以前から感覚的に「オカシイなぁ」と思っていたところが、ネットの発達、情報発信技術の発達によって、オカシイと感じている人の存在が明確になった、というだけのことだろうと思う。そう思うと、インターネットってかなり本質的だし、すごい技術だ。世の中に普及し始めて20年くらい経っているのに、まだまだ新しいインパクトを社会に与え続けている、そのことに感心する。もっとネットを取り入れれば社会はもっとドラスティックに変わるし、是非その変化を日本全体が受け入れて欲しい。
「マスメディアが検察/政治家/警察と取引している」「その取引の結果、監視の役目が果たせず、検察/警察等の権力側に偏った報道がなされている」云々の話が出てくるけれど、「検察/警察等の権力側に偏った」論調は、「全て検察等の権力側から一次情報をゲットするための必要コスト」と割り切ればいいような気もする。
例えば、ネット上の各種ウェブサイトには情報と共に広告が掲載されていることが多いけれど、あれと一緒(より分離しづらくなってるだけ)。社会システムとして、権力側の一次情報をゲットするためには、付随して「権力側の広告(=各種マスメディアの権力側に偏った分析/推測/論調等のネガティブキャンペーン)」を載せなければいけないものなのだ、と理解する。ウェブサイトにバナーが掲載されていてもクリックする人は少ないのと同様に、検察よりの論説が出ていても、市民は原則無視する、というのが前提だけれど。
・・・もう少しマスメディアや権力側の信用度が堕ちないと難しいか。
著者の政治感覚は、一般市民であるところの私の感覚に非常に近く、亀井元金融相の政策(私が最もキライな政治家の1人です)や、八ッ場ダムへのアプローチ(情緒的に寄り過ぎ)等に対する議論の纏め方は納得できる。しかしながら、本書の中で取り上げられているマスコミの記事は大半が朝日新聞と毎日新聞であり(実家で朝日新聞を取っていたので、その酷さは私も十二分に承知しております)、読売新聞や産経新聞、日経新聞といった右寄りの新聞がほぼ出てこないことに恣意的な印象を受ける。また、ブログの記載を色々と取り上げているところ、著者は、質の高い(+著者の考えに近い)エントリを集めて切り貼りすることにより、質の低いマスコミVS質の高いネット、として演出して議論をやや意図的に方向づけているようにも思える。
ま、マスコミだろうがネットだろうが(この本だろうが)、全部話半分(1割?)ってことで。結局、「自分のアタマでかんがえる」のが大事だなぁと思う今日この頃。
2012年3月17日土曜日
雑感:帰納的結論の導き方
都心にお金をかけて住んでいるし、金遣いは荒いしで、近頃、時代遅れな生き方(イケてない生き方)をしているなぁ感じております。そこで、今日は自分が「イケてるか?」を以下、比較検討してみます。
ということで、私にとっての「イケてる!」イメージ像↓
<時代の子(イケてる)>
・買い物はネットベース(スーパー行く回数激減中)
・車は持ってない(持つ予定もない。車に乗るときはレンタカー)
・持ち家(マンション含む)購入予定なし
・転職2回
・個人事業主
・毎日自炊(料理)
・貯金より投資
・家具をレンタル
・Googleカレンダーでスケジュール管理
・クックパッド大好き
<時代遅れ(イケてない)>リストの長さから判断するに、私はやはり時代遅れですね。何より、日本ローカルな生き方がイタい。残念な子だ。
・新聞を読んでいる(取っている)
・所有物が多い
・貯金より購入
・本棚がデカい
・大企業勤務を経験
・頭をイマイチ使っていない
・外食好き
・Evernoteを使っていない
・職業がイマイチ(ビジネスパーソンと呼べないかも)
・英語しゃべれない
・留学経験なし
・出身大学が結構著名(日本)
・Google APIを使えない
・保有資格多数(片手以上はある)
・高いもの好き
・運動できてない
・自炊(書籍電子化)してない
・海外旅行はアメリカのみ
ということで、私にとっての「イケてる!」イメージ像↓
・会社に頼らない上位概念化すると、「生命力が強い!」ってことか。納得。
・ハードよりソフト
・金をかけずに生きている
・世界中、どこでも生きられる
・ITを使いこなせるのは当然
映画:ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
監督:スティーブン・ダルドリー
評価:☆☆☆☆☆
公式サイト
カウント:11本@2012
同名小説の映画化とのことですが、原作は未読。
9.11で父親を亡くした主人公の少年が、父親の残した鍵が何の鍵かを探すべく、ニューヨーク中を旅する。主人公の少年が、鍵穴を探す上でいろんな人たちに出会い、彼らと話していくことで少しずつ癒されていく。その姿がとても心を打つ。私も、傷ついた人がいたら、少しでも癒せる人間になりたい。
主人公の少年が賢く、生命力に満ちていて、しかしとても深く傷つき、そして混乱している。その姿がとても魅力的で感情移入してしまう。大人も子供も、理不尽なことはいっぱいあるけれど、結局人とのかかわりが傷を癒してくれるんだろうな。
トム・ハンクス演じる父親とサンドラ・ブロック演じる母親との電話や、少年との電話はとても悲しい。あんなことがあったら、そりゃ誰だって混乱するだろうし、実際に、それに類似したエピソードがいくつもあったのだろうと思いを馳せると、もっと悲しくなる。世界は、結構もろい。
最後のオチ(母親とのエピソード)は若干甘すぎるし、ラストが冗長な印象を受けたけれど、ラストシーンの少年の笑顔はとても印象的。世界に、笑顔が少しでも増えるといいなぁ。
<おススメ度>クオリティが高いとは思わないけれど、少なくとも心の傷をいやしてくれる映画。私は好き。
評価:☆☆☆☆☆
公式サイト
カウント:11本@2012
同名小説の映画化とのことですが、原作は未読。
9.11で父親を亡くした主人公の少年が、父親の残した鍵が何の鍵かを探すべく、ニューヨーク中を旅する。主人公の少年が、鍵穴を探す上でいろんな人たちに出会い、彼らと話していくことで少しずつ癒されていく。その姿がとても心を打つ。私も、傷ついた人がいたら、少しでも癒せる人間になりたい。
主人公の少年が賢く、生命力に満ちていて、しかしとても深く傷つき、そして混乱している。その姿がとても魅力的で感情移入してしまう。大人も子供も、理不尽なことはいっぱいあるけれど、結局人とのかかわりが傷を癒してくれるんだろうな。
トム・ハンクス演じる父親とサンドラ・ブロック演じる母親との電話や、少年との電話はとても悲しい。あんなことがあったら、そりゃ誰だって混乱するだろうし、実際に、それに類似したエピソードがいくつもあったのだろうと思いを馳せると、もっと悲しくなる。世界は、結構もろい。
最後のオチ(母親とのエピソード)は若干甘すぎるし、ラストが冗長な印象を受けたけれど、ラストシーンの少年の笑顔はとても印象的。世界に、笑顔が少しでも増えるといいなぁ。
<おススメ度>クオリティが高いとは思わないけれど、少なくとも心の傷をいやしてくれる映画。私は好き。
書籍:日経平均を捨てて、この日本株を買いなさい。 22年勝ち残るNo.1ファンドマネジャーの超投資法
著者:藤野英人
評価:☆☆☆☆
カウント:28冊目@2012
この手の本ってまず読まないようにしているのだけれど、ちきりん氏のブログで取り上げられていたので読んでみました。著者は、TOPIXが過去3年で29.74%下げている中、25.79%基準価格が上昇しているとのこと。
基本的なスタンスは、「日本株買ってみたらどう?やみくもに大企業に投資するのは愚かだけど、ちゃんとした会社の株価はちゃんと上がってるんだから投資してみれば?」というもの。日経平均株価がこの10年で1,000円以上下げている中、57%もの上場企業の株価が上昇しているという事実にはかなり驚きました。
基本的な投資スタンスはよく分かるし、たしかに日本株に投資したくはなったのだけれど、マクロ的に日本の底力がどこまであるか、私は懐疑的です。
タイトルでは「この株を買いなさい」と命令調で言っておいて、中身では「実際に投資されるときは、…ご自身の判断でお願いいたします」というのはどうなんでしょう。それなら、タイトルももう少し弱めにして欲しいところ。
評価:☆☆☆☆
カウント:28冊目@2012
この手の本ってまず読まないようにしているのだけれど、ちきりん氏のブログで取り上げられていたので読んでみました。著者は、TOPIXが過去3年で29.74%下げている中、25.79%基準価格が上昇しているとのこと。
基本的なスタンスは、「日本株買ってみたらどう?やみくもに大企業に投資するのは愚かだけど、ちゃんとした会社の株価はちゃんと上がってるんだから投資してみれば?」というもの。日経平均株価がこの10年で1,000円以上下げている中、57%もの上場企業の株価が上昇しているという事実にはかなり驚きました。
基本的な投資スタンスはよく分かるし、たしかに日本株に投資したくはなったのだけれど、マクロ的に日本の底力がどこまであるか、私は懐疑的です。
タイトルでは「この株を買いなさい」と命令調で言っておいて、中身では「実際に投資されるときは、…ご自身の判断でお願いいたします」というのはどうなんでしょう。それなら、タイトルももう少し弱めにして欲しいところ。
映画:ライアーゲーム -再生-
監督:松山博昭
評価:☆☆
公式サイト
カウント:10本@2012
率直に言って、なぜライアーゲームを「再生」させなければならなかったのか全く理解できない。
駆け引きとして論理破綻していると共に「おお、その手があったか!」という論理的衝撃に欠ける。私の計算が間違ってなければ椅子取りゲームの椅子が余っていたはずだと思うし、脱落者たちであるガヤ連合が秋山に協力しすぎだし。どうなってるんだ。原作はもう少しマトモなのかなぁ。
<以下、ネタバレ>
ストーリーも予定調和。戸田恵梨香と多部未華子がリプレースした段階で、秋山(松田)を裏切るのは見えていたし(そうでないと、全く同じキャラ設定になるので)、一方で、ライアーゲームのお決まりである最終的に「みんなチャラ」になる展開も決まっているので、ストーリー上、ライアーゲームに「裏切られた!」感覚が全くない。全然ライアーゲームじゃない。
江角マキコの存在理由もよくわからない。他の登場人物に絡まないなら不要。芦田愛菜も、やはり子供はあのゲームの雰囲気には合わないと思う。
<オススメ度>おすすめしません。全く。
評価:☆☆
公式サイト
カウント:10本@2012
率直に言って、なぜライアーゲームを「再生」させなければならなかったのか全く理解できない。
駆け引きとして論理破綻していると共に「おお、その手があったか!」という論理的衝撃に欠ける。私の計算が間違ってなければ椅子取りゲームの椅子が余っていたはずだと思うし、脱落者たちであるガヤ連合が秋山に協力しすぎだし。どうなってるんだ。原作はもう少しマトモなのかなぁ。
<以下、ネタバレ>
ストーリーも予定調和。戸田恵梨香と多部未華子がリプレースした段階で、秋山(松田)を裏切るのは見えていたし(そうでないと、全く同じキャラ設定になるので)、一方で、ライアーゲームのお決まりである最終的に「みんなチャラ」になる展開も決まっているので、ストーリー上、ライアーゲームに「裏切られた!」感覚が全くない。全然ライアーゲームじゃない。
江角マキコの存在理由もよくわからない。他の登場人物に絡まないなら不要。芦田愛菜も、やはり子供はあのゲームの雰囲気には合わないと思う。
<オススメ度>おすすめしません。全く。
2012年3月15日木曜日
書籍:実力大競争時代の「超」勉強法
著者:野口悠紀雄
評価:☆☆☆☆
カウント:27冊目@2012
「勉強法」と銘打ちながら、別に勉強法については書かれていない。「勉強しようぜ」という、単純なメッセージを根拠を挙げて伝えている。
私も決して勉強嫌いでは無いので、継続的にある程度(楽しい範囲で)勉強してはいるけれど、この本を読んで、明らかに危機感が足りないっすね、と心から実感させられました。中国や韓国をふくむグローバルな目線で語られると、自分の存在が如何に危ういかを痛感させられる。うーむ。
リカードの比較生産費理論には目から鱗。絶対的有利を求める必要がない、というのは凄く心強いメッセージになる。世の中に是非広まって欲しい。
評価:☆☆☆☆
カウント:27冊目@2012
「勉強法」と銘打ちながら、別に勉強法については書かれていない。「勉強しようぜ」という、単純なメッセージを根拠を挙げて伝えている。
私も決して勉強嫌いでは無いので、継続的にある程度(楽しい範囲で)勉強してはいるけれど、この本を読んで、明らかに危機感が足りないっすね、と心から実感させられました。中国や韓国をふくむグローバルな目線で語られると、自分の存在が如何に危ういかを痛感させられる。うーむ。
リカードの比較生産費理論には目から鱗。絶対的有利を求める必要がない、というのは凄く心強いメッセージになる。世の中に是非広まって欲しい。
2012年3月14日水曜日
書籍:ライアーズ・ポーカー
著者:マイケル・ルイス
訳者:東江一紀
評価:☆☆☆☆
カウント:26冊目@2012
80年代にソロモン・ブラザーズで勤務した著者自身の経験談と、ソロモン・ブラザーズのより中核での動きを扱っている。当時、ソロモン・ブラザーズは債権取引で圧倒的なシェアを占め、急激に成長したとのことで、その異常な姿とその後の凋落が、内部目線で描かれている。
ノン・フィクションではあるものの、恐らくは一般的な読者向けに書かれているため、債権商品の詳細な説明等はほとんどない。金融関係の知識が多少なりともあると、不動産担保ローンの証券化や、CDOをトランシェに分けた商品、ファニーメイやフレディマックが登場したりと、後々のリーマン・ショックにつながる話がいっぱい出てくるので、その辺りがとても面白い。逆に、金融関係の知識が全くないと、面白さが半減するかも。債権商品の説明がもう少しあると、どれほどあり得ないことなのか/抜け目のないことなのか、といったことがわかると思う(私も、よくわからないんですけど)。
これまで、ウォール街のトレーダーたちって稼ぎ過ぎじゃないの?と思っていたのだけれど、内部目線で書かれたこの本を読んでいると、ちゃんと見返りはあるべきだよね、と思えてくるから不思議。
この本の著者も、原則的には「異常だよね」というスタンスで描いているけれど、そう言いながら、ちゃんと債権セールスマンとして成功を収め、同期で最も多い給与を得ている辺りがアメリカらしくて良いですね。稼ぐことは別に悪じゃない。
訳者:東江一紀
評価:☆☆☆☆
カウント:26冊目@2012
80年代にソロモン・ブラザーズで勤務した著者自身の経験談と、ソロモン・ブラザーズのより中核での動きを扱っている。当時、ソロモン・ブラザーズは債権取引で圧倒的なシェアを占め、急激に成長したとのことで、その異常な姿とその後の凋落が、内部目線で描かれている。
ノン・フィクションではあるものの、恐らくは一般的な読者向けに書かれているため、債権商品の詳細な説明等はほとんどない。金融関係の知識が多少なりともあると、不動産担保ローンの証券化や、CDOをトランシェに分けた商品、ファニーメイやフレディマックが登場したりと、後々のリーマン・ショックにつながる話がいっぱい出てくるので、その辺りがとても面白い。逆に、金融関係の知識が全くないと、面白さが半減するかも。債権商品の説明がもう少しあると、どれほどあり得ないことなのか/抜け目のないことなのか、といったことがわかると思う(私も、よくわからないんですけど)。
これまで、ウォール街のトレーダーたちって稼ぎ過ぎじゃないの?と思っていたのだけれど、内部目線で書かれたこの本を読んでいると、ちゃんと見返りはあるべきだよね、と思えてくるから不思議。
この本の著者も、原則的には「異常だよね」というスタンスで描いているけれど、そう言いながら、ちゃんと債権セールスマンとして成功を収め、同期で最も多い給与を得ている辺りがアメリカらしくて良いですね。稼ぐことは別に悪じゃない。
2012年3月13日火曜日
雑感:お金を生みたい
最近、請求書をweb上で確認、というのが流行っておりますが、これは結構大きなワナですね。
随分前から携帯の請求書がweb上に切り替わってしまい、その確認のためにはIDやパスワードを入力して会員サイトへログインする必要があるのだけれど、そのIDやパスワードを調べるのが面倒でずっとほったらかしにしていたら、必要のないオプションを数カ月にわたって支払い続けておりました。その額、1000円ほど。なんてことだ。
クレジットカードとか銀行口座とかの資産系の状況に関してはかなりマメにチェックしているのだけれど、経費系までウェブで確認ってのはちょっとなぁ。コスト削減で紙送付をやめるにしても、せめてpdfでメール配信とかにしてくれないものでしょうか。月1回しか見ないサイトのIDやパスワードなんて、覚えてられません。
携帯電話会社側から見ると、請求書のweb化は1)紙送付のコスト(切手代、紙代、作業代)が削減でき、2)ムダな支払いを続けてくれる客が増える、という素晴らしい施策。携帯電話会社側が一方的に利益を享受しているように見えるので、もう少し顧客に還元してくれてもいいと思うのだけれど。
これを活かすと、なんかいろんなビジネスモデルが作れそうだなぁ。情報開示をしている風モデルで、「確認しなかった自分が悪い」という自己責任型。年金の確認とか、レセプトの確認とかは全部いけそう。他には、投票権を得るにはどっかのサイトにアクセスしてプリントアウトするようにするとか(モチロン投票は投票所で)。一気に組織票の割合が上がりそうで楽しい。公明党とか共産党とかが躍進する一方で、民主党が大幅に議席を減らすのかなぁ。自民党はどうなんだろ。
尚、紙送付から電子媒体に切り換えること自体は私も賛成です。請求書送付のために日本郵便の売上を増やすなんて馬鹿げた話です。
随分前から携帯の請求書がweb上に切り替わってしまい、その確認のためにはIDやパスワードを入力して会員サイトへログインする必要があるのだけれど、そのIDやパスワードを調べるのが面倒でずっとほったらかしにしていたら、必要のないオプションを数カ月にわたって支払い続けておりました。その額、1000円ほど。なんてことだ。
クレジットカードとか銀行口座とかの資産系の状況に関してはかなりマメにチェックしているのだけれど、経費系までウェブで確認ってのはちょっとなぁ。コスト削減で紙送付をやめるにしても、せめてpdfでメール配信とかにしてくれないものでしょうか。月1回しか見ないサイトのIDやパスワードなんて、覚えてられません。
携帯電話会社側から見ると、請求書のweb化は1)紙送付のコスト(切手代、紙代、作業代)が削減でき、2)ムダな支払いを続けてくれる客が増える、という素晴らしい施策。携帯電話会社側が一方的に利益を享受しているように見えるので、もう少し顧客に還元してくれてもいいと思うのだけれど。
これを活かすと、なんかいろんなビジネスモデルが作れそうだなぁ。情報開示をしている風モデルで、「確認しなかった自分が悪い」という自己責任型。年金の確認とか、レセプトの確認とかは全部いけそう。他には、投票権を得るにはどっかのサイトにアクセスしてプリントアウトするようにするとか(モチロン投票は投票所で)。一気に組織票の割合が上がりそうで楽しい。公明党とか共産党とかが躍進する一方で、民主党が大幅に議席を減らすのかなぁ。自民党はどうなんだろ。
尚、紙送付から電子媒体に切り換えること自体は私も賛成です。請求書送付のために日本郵便の売上を増やすなんて馬鹿げた話です。
雑感:春を迎える前に
東日本大震災から1年。マスコミの報道を見ていると、この1年に、地震で「絆の大切さを実感した」という絆ブームがあったとか、「震災婚」がブームとかいう、まことしやかな噂(嘘?)があります。
それらが本当かどうか、私にはわかりません。ただ、東日本大震災は、私には随分と前のできごとのような気がするので、「まだ1年かぁ」というのが私の実感です。おそらく、この1年の間に転職したり引越ししたりと、色々とイベントがあったせいだろうと思います。特に転職は、震災が直接的に私個人に与えた影響です。その影響の先に、ゆっくりとした価値観変化もあるように感じます。恐らくは、その変化が今後の私を変えていくのでしょう。最近、頭がグチャグチャする感覚があって、それが楽しい。
ところで、野田政権の支持率が上がったとの一部報道があります。一番の理由は「これまでの内閣よりよい」とのことで、私も全く同意。これまでのところ大した成果は上げてないとは思うけれど、少なくとも、不人気政策である「消費税増税」を掲げてここまで屈しておらず、しかも、多少前に進めているのはちゃんと評価されるべきです。安倍~菅元首相のブレブレリーダーたちを考えれば、これは特筆すべきリーダーシップだと思う(あくまで比較の問題)。ま、法案が成立するかどうかは知りませんけど。
ところで、政治家を政策で分けるわけにはいかないんですかね。若しくは、政党制廃止とか、せめて党議拘束禁止とか。皆さん、考えている政策がバラバラで、しかもANDを取る必要性があるために、結局、反対しづらい「反対」で議論がまとまっているように見える。消費税増税問題しかり、年金問題しかり、他の政策しかり。賛成する方が反対するより難しいのに、「反対」に簡単に票を入れる議員に票なんて入れたくない。
私の政治への主張。
それらが本当かどうか、私にはわかりません。ただ、東日本大震災は、私には随分と前のできごとのような気がするので、「まだ1年かぁ」というのが私の実感です。おそらく、この1年の間に転職したり引越ししたりと、色々とイベントがあったせいだろうと思います。特に転職は、震災が直接的に私個人に与えた影響です。その影響の先に、ゆっくりとした価値観変化もあるように感じます。恐らくは、その変化が今後の私を変えていくのでしょう。最近、頭がグチャグチャする感覚があって、それが楽しい。
ところで、野田政権の支持率が上がったとの一部報道があります。一番の理由は「これまでの内閣よりよい」とのことで、私も全く同意。これまでのところ大した成果は上げてないとは思うけれど、少なくとも、不人気政策である「消費税増税」を掲げてここまで屈しておらず、しかも、多少前に進めているのはちゃんと評価されるべきです。安倍~菅元首相のブレブレリーダーたちを考えれば、これは特筆すべきリーダーシップだと思う(あくまで比較の問題)。ま、法案が成立するかどうかは知りませんけど。
ところで、政治家を政策で分けるわけにはいかないんですかね。若しくは、政党制廃止とか、せめて党議拘束禁止とか。皆さん、考えている政策がバラバラで、しかもANDを取る必要性があるために、結局、反対しづらい「反対」で議論がまとまっているように見える。消費税増税問題しかり、年金問題しかり、他の政策しかり。賛成する方が反対するより難しいのに、「反対」に簡単に票を入れる議員に票なんて入れたくない。
私の政治への主張。
1)党議拘束禁止両方、国民投票すれば、圧倒的過半数をとれる政策だと思うけど。問題は国会議員ですねぇ。
2)完全1人1票(格差2倍以内なんてヌルすぎます)
映画:わたしを離さないで
監督:マーク・ロマネク
評価:☆☆☆☆
カウント:9本@2012
カズオ・イシグロの同名小説の映画化。
それなりに長い小説を原作としているにもかかわらず、うまく原作の雰囲気を再現できている。中心として描かれるキャシー、ルース、トミーの3人を取り巻く不気味で謎めいた世界感や、救いのない感情、その中でも希望に縋ろうとする人間らしさといった要素は、見ている側を最後まで惹きつける。やるせなく、とても悲しい。
一方で、ストーリー要約のために、ミステリー的要素は若干損なわれている。原作ではあくまで暗示的にしか提示されない部分を、早々に明示的に示してしまったのは、原作ファンとしては残念。中心人物3人の人間関係の深さ(特に、キャシーとルースの関係)が描ききれていないのも物足りないし、映画しか見ていない観客には理解出来ないだろうと思います。
映像化により得られる世界観があるので、理解が広まっていく感覚はある。日本人の私がイギリスを舞台とした小説を読んで想像する世界観と、この映画で提示される映像との間には結構大きな乖離がありました。特に、キャシーたちが過ごす学校であるヘールシャムがなかなか素敵で、確かに、これだったら他の学校出身者たちから「恵まれている」と言われるよなぁ、と感心しました。
こういった物語を通して、人間の尊厳がどこにあるのかという問題をつきつけるカズオ・イシグロは凄い。
<オススメ度>映画のみよりは、原作と合わせて見ることをお勧めします。
評価:☆☆☆☆
カウント:9本@2012
カズオ・イシグロの同名小説の映画化。
それなりに長い小説を原作としているにもかかわらず、うまく原作の雰囲気を再現できている。中心として描かれるキャシー、ルース、トミーの3人を取り巻く不気味で謎めいた世界感や、救いのない感情、その中でも希望に縋ろうとする人間らしさといった要素は、見ている側を最後まで惹きつける。やるせなく、とても悲しい。
一方で、ストーリー要約のために、ミステリー的要素は若干損なわれている。原作ではあくまで暗示的にしか提示されない部分を、早々に明示的に示してしまったのは、原作ファンとしては残念。中心人物3人の人間関係の深さ(特に、キャシーとルースの関係)が描ききれていないのも物足りないし、映画しか見ていない観客には理解出来ないだろうと思います。
映像化により得られる世界観があるので、理解が広まっていく感覚はある。日本人の私がイギリスを舞台とした小説を読んで想像する世界観と、この映画で提示される映像との間には結構大きな乖離がありました。特に、キャシーたちが過ごす学校であるヘールシャムがなかなか素敵で、確かに、これだったら他の学校出身者たちから「恵まれている」と言われるよなぁ、と感心しました。
こういった物語を通して、人間の尊厳がどこにあるのかという問題をつきつけるカズオ・イシグロは凄い。
<オススメ度>映画のみよりは、原作と合わせて見ることをお勧めします。
書籍:PK
著者:伊坂幸太郎
評価:☆☆☆☆
カウント:25冊目@2012
伊坂幸太郎の短編3作。あとがきによると、3作とも、東日本大震災の前に書き終わっていたとのこと。
第1作の「PK」は、視点や時間軸をゴチャゴチャ混ぜて描きつつも、ちゃんと読者を運んでくれる。物語の奥行き、キャラクタのリアリティもあり、今後の伊坂氏が期待できるなぁ、という可能性を感じる。しかしながら、第2作以降の完成度は、徐々に落ちていく印象を受ける。私が断続的に読んだせいもあるとは思うけれども、ストーリーの流れもわかりにくいし、オチも伝わりづらい。残念。
あと、「PK」と第2作の「超人」とが、ある程度共通する要素を持っているので、第3作の「密使」もそこを期待しているとそうでもないので肩透かしを食らう。どうせなら、その辺りのゲームのルールは守ってほしい。
<オススメ度>伊坂ファンなら、って感じでしょうかね。もったいない。
評価:☆☆☆☆
カウント:25冊目@2012
伊坂幸太郎の短編3作。あとがきによると、3作とも、東日本大震災の前に書き終わっていたとのこと。
第1作の「PK」は、視点や時間軸をゴチャゴチャ混ぜて描きつつも、ちゃんと読者を運んでくれる。物語の奥行き、キャラクタのリアリティもあり、今後の伊坂氏が期待できるなぁ、という可能性を感じる。しかしながら、第2作以降の完成度は、徐々に落ちていく印象を受ける。私が断続的に読んだせいもあるとは思うけれども、ストーリーの流れもわかりにくいし、オチも伝わりづらい。残念。
あと、「PK」と第2作の「超人」とが、ある程度共通する要素を持っているので、第3作の「密使」もそこを期待しているとそうでもないので肩透かしを食らう。どうせなら、その辺りのゲームのルールは守ってほしい。
<オススメ度>伊坂ファンなら、って感じでしょうかね。もったいない。
2012年3月8日木曜日
書籍:ブログ論壇の誕生
著者:佐々木俊尚
評価:☆☆☆☆
カウント:24冊目@2012
既存メディアの抱える問題と、ネットメディアの興隆とを提示している。タイトルでは「ブログ論壇」と銘打っているが、ブログのみならず2chやニコニコ動画等も含むネットメディア対新聞やTV等の既存メディア、という構図でメディアを論じている。全体的にネットメディアに関する種種雑多な内容を取り扱っているため、総花的で内容がわかりにくくなっている感は否めない。どうせなら、ブログに焦点を絞った方がわかりやすかったように感じる。
「既存メディアが信用を失い、ネットメディアが社会的影響力を増している」というのが大きな主張の1つだが、根拠が薄い。例えば、ネットが炎上したところで、どれくらいの数のユーザが炎上に関わっているのかは全くわからないので(頑張れば、1人でも炎上は起こせる)、リアルの世界とネットの世界との関連性等について、もう少し分析が必要だと思う。少なくとも私は、社会の中で「既存メディアが信用を失っている」印象も、「ネットメディアが影響力を増している」印象も、持っておりません。
但し、この点を補足すると、私個人としては、既存メディアをあまり信用しなくなっているし、ネットからの情報から影響を受ける機会は増えています。ネットの情報は玉石混交とはよく言われる話ではありますが、マスメディアの情報だって十分に玉石混交なわけで、どっちもどっちじゃないかと。つまりは、マスメディアもネットも全て玉石混交の情報源だから、両方並列に扱ってもいいんじゃないかなぁというのが、私の今の考えです(そうすると、マスメディアのビジネスモデルは崩壊しますが)。
この本を読んで私が考えたこと。
ネットの登場によって情報のインフレーションが起こっているので、「提供する情報量を増やす」(情報の薄利多売)か「情報の質を上げる」(質の向上による情報単価の維持)を増やすか、或いは「インフレーションが起こっていない分野で勝負する」か、のいずれかしか、マスメディアが提供する情報の価値(総量)を維持することはできません。この構図は製造業と一緒(ネット上のブロガーたちが新興国で、マスメディアが先進国)。
この点検討すると、情報量の増加はユーザが求めているかどうかは疑わしく(処理しきれない)、質の向上もユーザにはわかりづらい。よって、マスメディア側がこれに対抗するには、「個」が参入しづらい分野に特化していくしかないと考えます。例えば、「編集(特に映像)」とか「一度に提供できる情報量の豊富さ(情報の一覧性は、ネットは新聞には勝てないと思う)」とか「マスだからこそ可能な圧倒的な情報分析力」とかがマスメディアの提供可能な付加価値かな。こうした付加価値の向上を考えずに、「既存の媒体と同一物を有料でネット化」なんてしても、利益に結びつくわけがありません。想像力の欠如も甚だしい。
「知る権利」と言いながら他方でネット規制を訴えるメディアなんて、ちゃんちゃらおかしくて相手してられませんが、情報のインフレを防いでビジネスモデルを維持しようとする点では、まだまともな発想です。
<オススメ度>薄い本なんで、読んでもいいとは思う。ネットに関する種々の社会状況を知りたければ、という感じ。
評価:☆☆☆☆
カウント:24冊目@2012
既存メディアの抱える問題と、ネットメディアの興隆とを提示している。タイトルでは「ブログ論壇」と銘打っているが、ブログのみならず2chやニコニコ動画等も含むネットメディア対新聞やTV等の既存メディア、という構図でメディアを論じている。全体的にネットメディアに関する種種雑多な内容を取り扱っているため、総花的で内容がわかりにくくなっている感は否めない。どうせなら、ブログに焦点を絞った方がわかりやすかったように感じる。
「既存メディアが信用を失い、ネットメディアが社会的影響力を増している」というのが大きな主張の1つだが、根拠が薄い。例えば、ネットが炎上したところで、どれくらいの数のユーザが炎上に関わっているのかは全くわからないので(頑張れば、1人でも炎上は起こせる)、リアルの世界とネットの世界との関連性等について、もう少し分析が必要だと思う。少なくとも私は、社会の中で「既存メディアが信用を失っている」印象も、「ネットメディアが影響力を増している」印象も、持っておりません。
但し、この点を補足すると、私個人としては、既存メディアをあまり信用しなくなっているし、ネットからの情報から影響を受ける機会は増えています。ネットの情報は玉石混交とはよく言われる話ではありますが、マスメディアの情報だって十分に玉石混交なわけで、どっちもどっちじゃないかと。つまりは、マスメディアもネットも全て玉石混交の情報源だから、両方並列に扱ってもいいんじゃないかなぁというのが、私の今の考えです(そうすると、マスメディアのビジネスモデルは崩壊しますが)。
この本を読んで私が考えたこと。
ネットの登場によって情報のインフレーションが起こっているので、「提供する情報量を増やす」(情報の薄利多売)か「情報の質を上げる」(質の向上による情報単価の維持)を増やすか、或いは「インフレーションが起こっていない分野で勝負する」か、のいずれかしか、マスメディアが提供する情報の価値(総量)を維持することはできません。この構図は製造業と一緒(ネット上のブロガーたちが新興国で、マスメディアが先進国)。
この点検討すると、情報量の増加はユーザが求めているかどうかは疑わしく(処理しきれない)、質の向上もユーザにはわかりづらい。よって、マスメディア側がこれに対抗するには、「個」が参入しづらい分野に特化していくしかないと考えます。例えば、「編集(特に映像)」とか「一度に提供できる情報量の豊富さ(情報の一覧性は、ネットは新聞には勝てないと思う)」とか「マスだからこそ可能な圧倒的な情報分析力」とかがマスメディアの提供可能な付加価値かな。こうした付加価値の向上を考えずに、「既存の媒体と同一物を有料でネット化」なんてしても、利益に結びつくわけがありません。想像力の欠如も甚だしい。
「知る権利」と言いながら他方でネット規制を訴えるメディアなんて、ちゃんちゃらおかしくて相手してられませんが、情報のインフレを防いでビジネスモデルを維持しようとする点では、まだまともな発想です。
<オススメ度>薄い本なんで、読んでもいいとは思う。ネットに関する種々の社会状況を知りたければ、という感じ。
雑感:限定的な世界認識を抱えて
確定申告に結構消耗させられ、この作業に怒りを抱いていたのですが、今朝確定申告を終えて冷静になると、やってよかったなぁと感じ始めました。
なぜこれまで私が確定申告をしたことがなかったかというと、ずっと会社がやってくれていたからです。つまりずっと会社に依存し続けていたわけですが、税金を発生させながら経済が回転している社会において、自分の支払う税金の計算もロクにしたことがないなんて、明らかに異常です。私はできる限り「個」で勝負したいというスタンスでいるので、確定申告は「個」としての自分の姿により一歩近づいた証とも言えます。
そして、手を動かして初めてわかることって間違いなくあります。確定申告に関して言えば、どの辺りの支出の増加で税金を減らせるか、より具体的に認識することができたし、残すことが必要な書類と残す必要のない書類とを明確に線引きできるようになったし、資産形成をこれまで以上に真剣に考えるようになりました。会社に勤めていないと生きる上でのオプションが増えるので、それはとてもいいことです。
何より、今回の確定申告によっていくつもの教訓を得ることが出来ました。一番大きな教訓は、私の世界観は、あくまで限定的な範囲にしか通用しないということです。
これまで私は、金を払う側と回収する側とがいる場合には、回収する側が金額その他の計算をするものだという認識でおりました。この点、税金に関しては、払う側が一方的に負荷を負っております(還付金の給付を受ける場合は例外)。私の理解が如何に底浅いものであったかは明白です。
また、税務署の開庁時間は以下の通り。納税者の利便性を考慮せずとも金を回収できると考える、その発想にも驚きました(尚、郵送やe-Tax等の手段はあります)。
なぜこれまで私が確定申告をしたことがなかったかというと、ずっと会社がやってくれていたからです。つまりずっと会社に依存し続けていたわけですが、税金を発生させながら経済が回転している社会において、自分の支払う税金の計算もロクにしたことがないなんて、明らかに異常です。私はできる限り「個」で勝負したいというスタンスでいるので、確定申告は「個」としての自分の姿により一歩近づいた証とも言えます。
そして、手を動かして初めてわかることって間違いなくあります。確定申告に関して言えば、どの辺りの支出の増加で税金を減らせるか、より具体的に認識することができたし、残すことが必要な書類と残す必要のない書類とを明確に線引きできるようになったし、資産形成をこれまで以上に真剣に考えるようになりました。会社に勤めていないと生きる上でのオプションが増えるので、それはとてもいいことです。
何より、今回の確定申告によっていくつもの教訓を得ることが出来ました。一番大きな教訓は、私の世界観は、あくまで限定的な範囲にしか通用しないということです。
これまで私は、金を払う側と回収する側とがいる場合には、回収する側が金額その他の計算をするものだという認識でおりました。この点、税金に関しては、払う側が一方的に負荷を負っております(還付金の給付を受ける場合は例外)。私の理解が如何に底浅いものであったかは明白です。
また、税務署の開庁時間は以下の通り。納税者の利便性を考慮せずとも金を回収できると考える、その発想にも驚きました(尚、郵送やe-Tax等の手段はあります)。
月曜日から金曜日の午前8時30分から午後5時までです。 ※ 土曜日、日曜日、祝日及び年末年始(12月29日から1月3日)は執務を行っておりません。そんなわけで、確定申告も振り返ってみればいい経験だった、と結論づけたいところですが、来年の確定申告を考えると、早くもユウウツです。
2012年3月6日火曜日
雑感:簡単にアメリカばんざい
昨日は、アメリカ人の方々のプレゼンテーションを聴きに行ってきました。先日見たプレゼンが最悪だった反動もあってか、見ていてとても感心させられるプレゼンスタイルでした。
発表は、通常のプレゼンテーションと、その間に何度か挟まれる、ディスカッション形式での質疑応答(発表者は横並び)。
まず、発表者たちの姿勢が良かったです。スライドが出せないトラブルにも動じることなく、ちょっとしたユーモアを交えて手持ちの資料を見るスタイルに切換える柔軟さや、スライドを過度に眺めることなく、(反応の薄い)聴衆に常に向かい、抑揚をつけながら話したりすることで、聴衆に伝えよう、語りかけよう、という意識の高さに、感心しました(かなり練習していると思う)。
ディスカッション形式での質疑応答においては、身分の上下関係なく、お互い対等に話をしていて、その辺りも好ましかったです。日本の同様の試みでは、上司が言ったことに部下が補足したり、若干視点の異なる意見をいったりする場面を、見た記憶がないので(そもそも、上下関係のある立場の人間同士が、並列にディスカッションに出ることがない)、とても新鮮でした。
お役所の発表なのに、一部の発表を民間の法律事務所が担当していて、その辺りの官民の垣根が低さも良い。更に、受け答えも官僚的ではなく、「自分はこう思う」「私もその意見に同意します。なぜなら…」「…となる予定です」と、非公式の内容についても意見を言ったり、予定を伝えたりするスタイルも非常に好感もてました。この点も、日本だとまずありえないです(お役所の話って、聴きに行ってもほぼ例外なく受け答えが官僚的で、ついでに情報量が整理されておらず、政策誘導的でつまらない)。
単純な私は、アメリカ人になりたくなりました(笑)
話かわって同時通訳の話。
同時通訳を初めて受けたのですが、凄いですね。専門用語満載の内容だったのに、的確にリアルタイムに訳していて、ものすごく驚きました。おそらく、時間をかけて予習していたんでしょうね。依頼にいくらかかかるのか知りませんが、時給10万でも驚きません。
ところで、何人かの女性が交代で同時通訳をやっていたのですが、なぜか全員女性。そう言えば、CNNニュースとかの同時通訳も、女性しか記憶にありません。なんでだろう。
発表は、通常のプレゼンテーションと、その間に何度か挟まれる、ディスカッション形式での質疑応答(発表者は横並び)。
まず、発表者たちの姿勢が良かったです。スライドが出せないトラブルにも動じることなく、ちょっとしたユーモアを交えて手持ちの資料を見るスタイルに切換える柔軟さや、スライドを過度に眺めることなく、(反応の薄い)聴衆に常に向かい、抑揚をつけながら話したりすることで、聴衆に伝えよう、語りかけよう、という意識の高さに、感心しました(かなり練習していると思う)。
ディスカッション形式での質疑応答においては、身分の上下関係なく、お互い対等に話をしていて、その辺りも好ましかったです。日本の同様の試みでは、上司が言ったことに部下が補足したり、若干視点の異なる意見をいったりする場面を、見た記憶がないので(そもそも、上下関係のある立場の人間同士が、並列にディスカッションに出ることがない)、とても新鮮でした。
お役所の発表なのに、一部の発表を民間の法律事務所が担当していて、その辺りの官民の垣根が低さも良い。更に、受け答えも官僚的ではなく、「自分はこう思う」「私もその意見に同意します。なぜなら…」「…となる予定です」と、非公式の内容についても意見を言ったり、予定を伝えたりするスタイルも非常に好感もてました。この点も、日本だとまずありえないです(お役所の話って、聴きに行ってもほぼ例外なく受け答えが官僚的で、ついでに情報量が整理されておらず、政策誘導的でつまらない)。
単純な私は、アメリカ人になりたくなりました(笑)
話かわって同時通訳の話。
同時通訳を初めて受けたのですが、凄いですね。専門用語満載の内容だったのに、的確にリアルタイムに訳していて、ものすごく驚きました。おそらく、時間をかけて予習していたんでしょうね。依頼にいくらかかかるのか知りませんが、時給10万でも驚きません。
ところで、何人かの女性が交代で同時通訳をやっていたのですが、なぜか全員女性。そう言えば、CNNニュースとかの同時通訳も、女性しか記憶にありません。なんでだろう。
2012年3月5日月曜日
映画:ヒューゴの不思議な発明
監督:マーティン・スコセッシ
評価:☆☆☆☆
公式サイト
カウント:8本@2012
父親を亡くし、駅で生きる少年(ヒューゴ)が、父親の残した機械人形を通して、自身の世界を広げていく。すごく面白い、とまでは言わないけれど、最後まで十分に楽しめるエンターテインメント作品。
映画の黎明期が描かれており、その黎明期の世界や映画を、敢えて新しい技術である3Dで描くことで映画の進化を感じることができる。うまい3Dの取り入れ方。
3Dのクオリティは高い。パリの街とか電車とかの奥行きにダイナミックさのある空間のみならず、時計から顔を覗かせるヒューゴといったちょっとした奥行きの使い方もうまい。「Always三丁目の夕日」とは違い、画面の暗さを感じることも、酔うこともありませんでした。
主人公のヒューゴは、父親がなくなったというつらい現実を抱えて非現実的じゃない程度にすれた部分を抱えつつ、一方で好奇心や純粋さ、驚きといった子どもらしい感情をうまい具合にミックスして持っている。好奇心が強く、冒険を好むイザベルも魅力的で好ましい。子供たちがジョルジュ夫婦たちの心を動かしていく(溶かしていく)姿は、ありがちとはいえ悪くない。
ストーリー展開は早く飽きさせないが、若干肩透かしを食らった印象は受ける。当初は父親から引き継いだ機械人形を始めとする機械いじりの話がメインで「映画なんて関係ないじゃん」と思っていたところに、あれよあれよという間に映画に繋がっていく。一方で父親からは離れ、期待を裏切られた感じがあるので、この物語の展開にもう少し父親を絡めても良かったんじゃないかなぁと思う(ムリに絡めるとストーリーがわざとらしくなりそうだけど)。
トータルとして、「見てもいいんじゃないか」というレベルかな。
評価:☆☆☆☆
公式サイト
カウント:8本@2012
父親を亡くし、駅で生きる少年(ヒューゴ)が、父親の残した機械人形を通して、自身の世界を広げていく。すごく面白い、とまでは言わないけれど、最後まで十分に楽しめるエンターテインメント作品。
映画の黎明期が描かれており、その黎明期の世界や映画を、敢えて新しい技術である3Dで描くことで映画の進化を感じることができる。うまい3Dの取り入れ方。
3Dのクオリティは高い。パリの街とか電車とかの奥行きにダイナミックさのある空間のみならず、時計から顔を覗かせるヒューゴといったちょっとした奥行きの使い方もうまい。「Always三丁目の夕日」とは違い、画面の暗さを感じることも、酔うこともありませんでした。
主人公のヒューゴは、父親がなくなったというつらい現実を抱えて非現実的じゃない程度にすれた部分を抱えつつ、一方で好奇心や純粋さ、驚きといった子どもらしい感情をうまい具合にミックスして持っている。好奇心が強く、冒険を好むイザベルも魅力的で好ましい。子供たちがジョルジュ夫婦たちの心を動かしていく(溶かしていく)姿は、ありがちとはいえ悪くない。
ストーリー展開は早く飽きさせないが、若干肩透かしを食らった印象は受ける。当初は父親から引き継いだ機械人形を始めとする機械いじりの話がメインで「映画なんて関係ないじゃん」と思っていたところに、あれよあれよという間に映画に繋がっていく。一方で父親からは離れ、期待を裏切られた感じがあるので、この物語の展開にもう少し父親を絡めても良かったんじゃないかなぁと思う(ムリに絡めるとストーリーがわざとらしくなりそうだけど)。
トータルとして、「見てもいいんじゃないか」というレベルかな。
書籍:クラウド「超」仕事法 スマートフォンを制する者が、未来を制する
著者:野口悠紀雄
評価:☆☆☆☆
カウント:23冊目@2012
Gmail、グーグルカレンダー、iPhone、iPad等を利用して(連携させて)如何に仕事効率を上げるか?をメイントピックとして取り上げた本。自身で考えた紙の手帳とデジタルツール(クラウド)との切り分け等の具体的手法に言及している点に目新しさを感じる。
評価が難しい本ではあるが、面白いかと訊かれればノー。この本が伝えたいメッセージがどこにあるのかわからず、全体的なまとまりに欠ける。より具体的には、前述のクラウド活用手法の中に、日本の各新聞社のビジネスモデル等が崩壊している、日本の官庁のサイトがひどすぎる等の、日本社会のデジタル化/クラウド化の遅れに対する批判/問題提起が随所に見られるため、読んでいて話の焦点が絞りづらい(筆者の指摘自体には私も同意)。目的に合わせて、もう少しすっきりと纏めて欲しい。この点、「経済危機のルーツ」は流れがスッキリしてわかりやすかっただけに残念。
デジタルツールの活用法については、筆者自身の使い方を交えてかなり具体的に記載しているので、説得力がある。どうせなら図解することで、より具体性を持たせる手法もあったのではないかとも感じるが、「この程度のことは、読者自身が考えろ!」というメッセージだとも理解しうる。
特にオススメはしないです。
評価:☆☆☆☆
カウント:23冊目@2012
Gmail、グーグルカレンダー、iPhone、iPad等を利用して(連携させて)如何に仕事効率を上げるか?をメイントピックとして取り上げた本。自身で考えた紙の手帳とデジタルツール(クラウド)との切り分け等の具体的手法に言及している点に目新しさを感じる。
評価が難しい本ではあるが、面白いかと訊かれればノー。この本が伝えたいメッセージがどこにあるのかわからず、全体的なまとまりに欠ける。より具体的には、前述のクラウド活用手法の中に、日本の各新聞社のビジネスモデル等が崩壊している、日本の官庁のサイトがひどすぎる等の、日本社会のデジタル化/クラウド化の遅れに対する批判/問題提起が随所に見られるため、読んでいて話の焦点が絞りづらい(筆者の指摘自体には私も同意)。目的に合わせて、もう少しすっきりと纏めて欲しい。この点、「経済危機のルーツ」は流れがスッキリしてわかりやすかっただけに残念。
デジタルツールの活用法については、筆者自身の使い方を交えてかなり具体的に記載しているので、説得力がある。どうせなら図解することで、より具体性を持たせる手法もあったのではないかとも感じるが、「この程度のことは、読者自身が考えろ!」というメッセージだとも理解しうる。
特にオススメはしないです。
書籍:花嫁
著者:青山七恵
評価:☆☆☆☆
カウント:22冊目@2012
両親と兄妹の4人家族に訪れた長男の結婚。これをきっかけに露呈する、家族が内包する危うさが、少しずつ時間軸をずらした家族4人それぞれの目線から描かれている。かなり多くの謎を抱えているので、家族ミステリー的要素が強い。
仲が良い家族に見えて実は…というのはよくあるパターンではあるけれども、歯車が噛み合わなくなって壊れるわけではなく、壊れることが予定されている家族だという点に新しさがある。冒頭2編で描かれてしまう長女/長男がどのように家族崩壊を捉え、その後生きていくのかを考えると、ゾワゾワする。
この物語の一番のキーパーソンは長男に嫁いでくる女性。キーパーソンであるにもかかわらず人物像については殆ど描かれておらず、一方で奥行きを感じる程度の描写はあるので、全体的な不気味さを醸し出している。描写のバランスが絶妙。
この手の小説にありがちな通り、男性(長男/父親)の残念感は否めない。ほんと、男って女性たちにバカにされてるよな。
時間のある小説好きなら、読んでもいいんじゃないでしょうか。
評価:☆☆☆☆
カウント:22冊目@2012
両親と兄妹の4人家族に訪れた長男の結婚。これをきっかけに露呈する、家族が内包する危うさが、少しずつ時間軸をずらした家族4人それぞれの目線から描かれている。かなり多くの謎を抱えているので、家族ミステリー的要素が強い。
仲が良い家族に見えて実は…というのはよくあるパターンではあるけれども、歯車が噛み合わなくなって壊れるわけではなく、壊れることが予定されている家族だという点に新しさがある。冒頭2編で描かれてしまう長女/長男がどのように家族崩壊を捉え、その後生きていくのかを考えると、ゾワゾワする。
この物語の一番のキーパーソンは長男に嫁いでくる女性。キーパーソンであるにもかかわらず人物像については殆ど描かれておらず、一方で奥行きを感じる程度の描写はあるので、全体的な不気味さを醸し出している。描写のバランスが絶妙。
この手の小説にありがちな通り、男性(長男/父親)の残念感は否めない。ほんと、男って女性たちにバカにされてるよな。
時間のある小説好きなら、読んでもいいんじゃないでしょうか。
書籍:ZAIが作ったフリーランスのためのお金の本
著者:小迎裕美子×ダイヤモンド・ザイ編集部
評価:☆☆☆☆
カウント:21冊目@2012
主には、税金絡みの話を中心に、どのようにして経理処理すると共に社会保障を獲得してフリーランスとして生きていくかが纏められている。「○○については、通常経費として認められる」「国税局から連絡があったら」等、杓子定規ではない、実用的な記載が心がけられているので勉強になった。但し、確定申告に特化した内容というわけでは無いので、これ1冊で確定申告するのは難しいとは思う。あくまで、全体的な「お金を無駄に払わない(少しでも得する)」ための勉強として役に立つ。
小規模企業共済が税金対策上得なのは知っているのですが、インフレリスクを考えてしまうので、どうしても積極的に導入しようと思えない。個人年金とかも含め、全体的にインフレリスクを考慮せずに薦めてくる点は、若干違和感がある。資産運用に対する基本的な私のスタンスは、「10年待たずに円大暴落」→「さて、インフレからどうやって資産を守るか?」です。おそらく最も効果的な対策は、海外逃亡可能な能力を持つ、ですが、この点は未対策です。
個人事業主で一般的な知識を仕入れたい方なら、この本は読んでも損にはならないと思う。
評価:☆☆☆☆
カウント:21冊目@2012
主には、税金絡みの話を中心に、どのようにして経理処理すると共に社会保障を獲得してフリーランスとして生きていくかが纏められている。「○○については、通常経費として認められる」「国税局から連絡があったら」等、杓子定規ではない、実用的な記載が心がけられているので勉強になった。但し、確定申告に特化した内容というわけでは無いので、これ1冊で確定申告するのは難しいとは思う。あくまで、全体的な「お金を無駄に払わない(少しでも得する)」ための勉強として役に立つ。
小規模企業共済が税金対策上得なのは知っているのですが、インフレリスクを考えてしまうので、どうしても積極的に導入しようと思えない。個人年金とかも含め、全体的にインフレリスクを考慮せずに薦めてくる点は、若干違和感がある。資産運用に対する基本的な私のスタンスは、「10年待たずに円大暴落」→「さて、インフレからどうやって資産を守るか?」です。おそらく最も効果的な対策は、海外逃亡可能な能力を持つ、ですが、この点は未対策です。
個人事業主で一般的な知識を仕入れたい方なら、この本は読んでも損にはならないと思う。
2012年3月2日金曜日
雑感:冷たいCM
私はauユーザです。以前はドコモユーザでしたが、「モシモシ未来ですか?」と妻夫木聡がのたまうCMにノックアウトされ、「未来に行きたい!」と思ってauに切り換えました。今考えても、あのCMで受けた衝撃は忘れられません。速度が向上したことを「未来」と端的に表現したのはすごい。「サクサク動く」のは当然のこと、その先に「新しい何かが待っているんだ!」という強い印象を受けました。
そんな私は、現在ソフトバンクへの移行を検討中です。その理由は、孫正義氏の本を読んで、彼の気概に感動したから。スティーブ・ジョブズの伝記を読んでiPadが欲しくなった(iPad3発売次第、購入予定)のと同じ理由です。ソフトバンクでiPhone&iPad生活をすると、スティーブ・ジョブズと孫正義との気概コラボレーションに乗っかれる!と考えてしまうと、ついついauから離れたくなります。
そしてなんといっても、今のauのCMはダサい。嵐は結構良かったのに、なんで巨人の星なんでしょう。全くセンスを感じない。新しくなった筆記体のロゴも好きになれません。
キャリアを乗り換えるか否かまだ結論が出ていないところ、今やiPad3発売目前(見込み)であり、iPad3はKDDIからも発売されるようなので、早く結論出さなきゃです。
CMの話をすると、私は「格好いい!」と思ったCMにはかなり強い影響を受けます。
今思い出せる範囲でクールだと思ったCMは、docomo2.0(「未来」と同様、いいキャッチコピーだと思う)、Dear WomanのTSUBAKI(強く美しい女性たち)、豊川悦史/浅野忠信/永瀬正敏のau初代(オレンジ白抜きのロゴと併せて、文字通り"COOL!!")、布袋が追いかけるBOSS(CMコラボも良かった)、飯島直子のジョージア(やすらぎパーカーが欲しくて大量に買いました)、宮沢りえのVitz(特に車の中からのピース)、松雪泰子/稲森いずみ/藤原紀香のT'ESTIMO(綺麗どころ揃えましたね)、「マックです」「PCです」byラーメンズのApple(シュール)、江角マキコが「この私が、ポンポンするだけで可愛く見える」と言うオーブクチュール(「この私が」の使い方が秀逸すぎて、何度見ても笑える。BGMはDreamgirlsでお願いします)、豊川悦史が卓球するサッポロビールとかですかね。
こう考えてみると、あんなにたくさん流れてるのに、クールなCMって少ないなぁ。
そんな私は、現在ソフトバンクへの移行を検討中です。その理由は、孫正義氏の本を読んで、彼の気概に感動したから。スティーブ・ジョブズの伝記を読んでiPadが欲しくなった(iPad3発売次第、購入予定)のと同じ理由です。ソフトバンクでiPhone&iPad生活をすると、スティーブ・ジョブズと孫正義との気概コラボレーションに乗っかれる!と考えてしまうと、ついついauから離れたくなります。
そしてなんといっても、今のauのCMはダサい。嵐は結構良かったのに、なんで巨人の星なんでしょう。全くセンスを感じない。新しくなった筆記体のロゴも好きになれません。
キャリアを乗り換えるか否かまだ結論が出ていないところ、今やiPad3発売目前(見込み)であり、iPad3はKDDIからも発売されるようなので、早く結論出さなきゃです。
CMの話をすると、私は「格好いい!」と思ったCMにはかなり強い影響を受けます。
今思い出せる範囲でクールだと思ったCMは、docomo2.0(「未来」と同様、いいキャッチコピーだと思う)、Dear WomanのTSUBAKI(強く美しい女性たち)、豊川悦史/浅野忠信/永瀬正敏のau初代(オレンジ白抜きのロゴと併せて、文字通り"COOL!!")、布袋が追いかけるBOSS(CMコラボも良かった)、飯島直子のジョージア(やすらぎパーカーが欲しくて大量に買いました)、宮沢りえのVitz(特に車の中からのピース)、松雪泰子/稲森いずみ/藤原紀香のT'ESTIMO(綺麗どころ揃えましたね)、「マックです」「PCです」byラーメンズのApple(シュール)、江角マキコが「この私が、ポンポンするだけで可愛く見える」と言うオーブクチュール(「この私が」の使い方が秀逸すぎて、何度見ても笑える。BGMはDreamgirlsでお願いします)、豊川悦史が卓球するサッポロビールとかですかね。
こう考えてみると、あんなにたくさん流れてるのに、クールなCMって少ないなぁ。
書籍:経済危機のルーツ ―モノづくりはグーグルとウォール街に負けたのか
著者:野口悠紀雄
評価:☆☆☆☆☆☆
カウント:20冊目@2012
平たく言って、こんなに面白い経済書があったことに驚きました。これまでに読んできた経済関係の本の中でも、群を抜いてわかりやすく、且つ説得力がある。1970年代からリーマンショックにかけての世界及び世界の中の日本経済のあり方を時系列順に分析しています。
一番ショックを受けたのは、「実質的円安が進んでいる」ということ。日本はデフレでアメリカは緩やかなインフレ(物価の価格が上昇)なので、たとえ額面上ではある程度円高が進んでいたとしても、実質的にはそれ以上の円安が進んでいる、というのは、全く気づきませんでした。為替介入が市場を歪め、ひいては日本全体を歪める、その理由を初めて理解できました。経済学者すげぇな。
サブプライムローンを始めとする各種金融商品を、極めて端的に説明している点にも驚きました。私の理解は、再証券化くらいまでで、トランシェの概念までいくとさっぱりだったのですが、ようやく全貌が理解できるようになってきました。これだけすっきりと説明できるのって凄い。
著者の主張も、極めて明確で大賛成。金融工学とかを怖がると共に懐古主義に陥り、「変わらない理由」を探しているなんて愚の骨頂です。産業シフトも必要です。
そう、変わりましょう。まずは、わたしから(!?)。
是非オススメ。
評価:☆☆☆☆☆☆
カウント:20冊目@2012
平たく言って、こんなに面白い経済書があったことに驚きました。これまでに読んできた経済関係の本の中でも、群を抜いてわかりやすく、且つ説得力がある。1970年代からリーマンショックにかけての世界及び世界の中の日本経済のあり方を時系列順に分析しています。
一番ショックを受けたのは、「実質的円安が進んでいる」ということ。日本はデフレでアメリカは緩やかなインフレ(物価の価格が上昇)なので、たとえ額面上ではある程度円高が進んでいたとしても、実質的にはそれ以上の円安が進んでいる、というのは、全く気づきませんでした。為替介入が市場を歪め、ひいては日本全体を歪める、その理由を初めて理解できました。経済学者すげぇな。
サブプライムローンを始めとする各種金融商品を、極めて端的に説明している点にも驚きました。私の理解は、再証券化くらいまでで、トランシェの概念までいくとさっぱりだったのですが、ようやく全貌が理解できるようになってきました。これだけすっきりと説明できるのって凄い。
著者の主張も、極めて明確で大賛成。金融工学とかを怖がると共に懐古主義に陥り、「変わらない理由」を探しているなんて愚の骨頂です。産業シフトも必要です。
そう、変わりましょう。まずは、わたしから(!?)。
是非オススメ。
2012年3月1日木曜日
雑感:なぜか国民の義務
去年、私はしがない個人事業主となったので、確定申告を求められています。これまで会社員生活を送ってきた私にはわからないことだらけで、イヤだイヤだと思いながら作業しているせいか、遅々として進みません。そして迫り来る3月14日。困った困った。
困っているということは、そこはビジネスチャンス。情報処理技術が発達している今日、スキャナ(Snapshot的な)で領収書を取り込んだ上で、順番に「接待交際費!」「事業主 借!」とかを選択するだけで記帳してくれるシステムとかは作れないですかね?作れそうだけどな。
そのために、1)世の中の領収書のサイズを統一化(スキャンしやすくする)、2)手書き禁止(文字認識精度向上)、を図るのはいかがでしょうか。できればこの点、デファクトスタンダード化していただきたい。たとえ上記システムが実現せずとも、いろんなサイズとか書式とかがあるだけで、整理/確認しづらいのです。
閑話休題(でも税金の話)。
税金の体系が複雑すぎる。所得税、住民税その他の税金は全て廃止した上で、消費税(当然大幅アップ)に一本化するってのはいかがでしょうか。国税局が、納税された消費税を按分して地方公共団体と国に配分する、と(今もそうなってると思いますが)。所得税や法人税に比べると、多分消費税の方が税収の増減が少ないので(未確認)、国の財政安定化のためにもいいのではないでしょうか。
控除は全て廃止。但し、子供向け商品/サービスの消費税率は下げる等の対応を取る。価格表記は全て税込。経理も税込経理のみを認める。
ま、さすがにここまでドラスティックに変えるのはムリでしょうけど、もう少し簡素化していただきたい。複雑な税金体系により税理士産業を下支えしなくとも…ねぇ。
困っているということは、そこはビジネスチャンス。情報処理技術が発達している今日、スキャナ(Snapshot的な)で領収書を取り込んだ上で、順番に「接待交際費!」「事業主 借!」とかを選択するだけで記帳してくれるシステムとかは作れないですかね?作れそうだけどな。
そのために、1)世の中の領収書のサイズを統一化(スキャンしやすくする)、2)手書き禁止(文字認識精度向上)、を図るのはいかがでしょうか。できればこの点、デファクトスタンダード化していただきたい。たとえ上記システムが実現せずとも、いろんなサイズとか書式とかがあるだけで、整理/確認しづらいのです。
閑話休題(でも税金の話)。
税金の体系が複雑すぎる。所得税、住民税その他の税金は全て廃止した上で、消費税(当然大幅アップ)に一本化するってのはいかがでしょうか。国税局が、納税された消費税を按分して地方公共団体と国に配分する、と(今もそうなってると思いますが)。所得税や法人税に比べると、多分消費税の方が税収の増減が少ないので(未確認)、国の財政安定化のためにもいいのではないでしょうか。
控除は全て廃止。但し、子供向け商品/サービスの消費税率は下げる等の対応を取る。価格表記は全て税込。経理も税込経理のみを認める。
ま、さすがにここまでドラスティックに変えるのはムリでしょうけど、もう少し簡素化していただきたい。複雑な税金体系により税理士産業を下支えしなくとも…ねぇ。
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