監督:マーティン・スコセッシ
評価:☆☆☆☆
公式サイト
カウント:8本@2012
父親を亡くし、駅で生きる少年(ヒューゴ)が、父親の残した機械人形を通して、自身の世界を広げていく。すごく面白い、とまでは言わないけれど、最後まで十分に楽しめるエンターテインメント作品。
映画の黎明期が描かれており、その黎明期の世界や映画を、敢えて新しい技術である3Dで描くことで映画の進化を感じることができる。うまい3Dの取り入れ方。
3Dのクオリティは高い。パリの街とか電車とかの奥行きにダイナミックさのある空間のみならず、時計から顔を覗かせるヒューゴといったちょっとした奥行きの使い方もうまい。「Always三丁目の夕日」とは違い、画面の暗さを感じることも、酔うこともありませんでした。
主人公のヒューゴは、父親がなくなったというつらい現実を抱えて非現実的じゃない程度にすれた部分を抱えつつ、一方で好奇心や純粋さ、驚きといった子どもらしい感情をうまい具合にミックスして持っている。好奇心が強く、冒険を好むイザベルも魅力的で好ましい。子供たちがジョルジュ夫婦たちの心を動かしていく(溶かしていく)姿は、ありがちとはいえ悪くない。
ストーリー展開は早く飽きさせないが、若干肩透かしを食らった印象は受ける。当初は父親から引き継いだ機械人形を始めとする機械いじりの話がメインで「映画なんて関係ないじゃん」と思っていたところに、あれよあれよという間に映画に繋がっていく。一方で父親からは離れ、期待を裏切られた感じがあるので、この物語の展開にもう少し父親を絡めても良かったんじゃないかなぁと思う(ムリに絡めるとストーリーがわざとらしくなりそうだけど)。
トータルとして、「見てもいいんじゃないか」というレベルかな。
0 件のコメント:
コメントを投稿