2012年3月21日水曜日

書籍:起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと

著者:磯崎哲也
評価:☆☆☆☆
カウント:30冊目@2012

ベンチャービジネスの立ち上げに際し、特にベンチャーキャピタルから融資を受けながら事業展開する際に気をつけることを順番に説明した本。私はこれまで「事業を立ち上げる」具体的イメージが無かったところ、事業立ち上げってうまくいけば、莫大な利益を生むんだなぁと、詐欺事件が頻発する理由を実感しました。

資本の受け入れやストックオプションの付与などで結構いろいろと落とし穴があり、ちゃんと上場まで持っていくのって結構注意が必要なんだなぁというのが実感。法律面、経理面他で様々なノウハウが必要なのに、そういう人材が日本であまり育っておらず(私の推測)、流動性も低いというのはとても残念。事業立ち上げ時でビジネスが大変なときに、ノウハウ持った人材探すのに手間取ったら、それだけで大変そう。
私としては、事業の新陳代謝は重要だと考えており、そのためにはベンチャーを立ち上げやすく、会社を潰しやすい社会構造にする必要があると思っているのだけれど、現在の日本って逆逆だよな。ビジネスモデルが古くなった企業を救済し、「信用がない」といってベンチャーに冷たい。たとえ(著者の主張通り)ベンチャーキャピタルが積極的に融資してくれるとしても、間接金融がいまだ主流の日本において、銀行が冷たかったら資金のやりくりはちょっと厳しいんじゃないかなぁという感覚もある(私の推測)。

そうは言っても、「ベンチャーキャピタル」という事業体がいくつも生まれてきたという事実が大事で、会社法等の改正によりベンチャービジネスが(以前よりは)立ち上げやすくなっているようなので、そのことは歓迎すべき事態だという気はするな。

<オススメ度>興味があれば、って感じですかね?

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