著者:野口悠紀雄
評価:☆☆☆☆☆☆
カウント:20冊目@2012
平たく言って、こんなに面白い経済書があったことに驚きました。これまでに読んできた経済関係の本の中でも、群を抜いてわかりやすく、且つ説得力がある。1970年代からリーマンショックにかけての世界及び世界の中の日本経済のあり方を時系列順に分析しています。
一番ショックを受けたのは、「実質的円安が進んでいる」ということ。日本はデフレでアメリカは緩やかなインフレ(物価の価格が上昇)なので、たとえ額面上ではある程度円高が進んでいたとしても、実質的にはそれ以上の円安が進んでいる、というのは、全く気づきませんでした。為替介入が市場を歪め、ひいては日本全体を歪める、その理由を初めて理解できました。経済学者すげぇな。
サブプライムローンを始めとする各種金融商品を、極めて端的に説明している点にも驚きました。私の理解は、再証券化くらいまでで、トランシェの概念までいくとさっぱりだったのですが、ようやく全貌が理解できるようになってきました。これだけすっきりと説明できるのって凄い。
著者の主張も、極めて明確で大賛成。金融工学とかを怖がると共に懐古主義に陥り、「変わらない理由」を探しているなんて愚の骨頂です。産業シフトも必要です。
そう、変わりましょう。まずは、わたしから(!?)。
是非オススメ。
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