著者:竹中平蔵
評価:☆☆☆☆1/2
カウント:33冊目@2012
竹中氏が大臣として働いた日々の政策の進め方等を纏めた本。
外国の政治家は、決まって回顧録を出版するイメージがありますが(特にアメリカ)、日本の政治家ではこの手の本って非常に珍しいと思う。よくわからない政策主張的な本(安倍晋三、小池百合子、小沢一郎…)はいっぱい出すのにね。不思議だ。
空気感はちゃんと伝わってくる程度に分厚く、当事者でなければ書けないことがたくさん詰まっている。書ける範囲が限られていることは理解できるけれど(謝辞に弁護士が入っているのが面白い)、貴重な資料なのだから、もっと分厚くても良い。倍くらいの分量が欲しい。こういう本はもっと出版されるべきだし、世の中に情報が開示されていくべき。
あと、もう少し経済学者っぽい視点(マクロ経済からとか)から小泉政権の政策の詳細を説明しても面白かったんじゃないかと思う。
読んでいて、竹中氏がすごいなぁと感じたところは、学者であるにもかかわらず、実務能力に優れているところ。思い通りの方向に進めるために、どのように会議を進め、官僚や党と対抗する組織体制とし、上司(首相)を使うか、ということを序盤から極めて明確な方針をもって進めている。信じられないくらいすごい。
竹中氏みたいな(勝手に頑張ってくれる)部下がいたからこそ、小泉元首相は上から達観して政権運営の方向性を出していけたのだろうな。それにしても、小泉元首相が、ちょっと格好良く描きすぎじゃないかなぁ、というくらいに格好いい。これぞリーダーシップ、という政治家を初めて見ました。
それにしても、国会議員や官僚ってなんなんだろう。。。知れば知るほど、政策の良し悪し以前に、彼らには頼れないな、と思ってしまう。
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