2012年5月31日木曜日

雑感:健康を維持したい

健康診断を受けてきました。
…不健康になった気分です。バリウム検査ってなんとかならないんですかね?もうちょっとマシな方法を考えて欲しい。「ゲップしないで」って、ムチャ言うなよ。

しかも、朝ごはん抜き。朝食取らないのって、寝坊した休日と、健康診断の日だけなんですけど。ヤダヤダ。

映画:アントキノイノチ

監督:瀬々敬久
評価:☆☆☆
カウント:22本@2012

遺品整理の仕事を通じて、高校のときに負った心の傷を少しずつ癒していく物語。

遺品整理自体はすごく面白い素材。遺品を整理することで死者の生を感じることができ、更にその死者の生が心を癒してくれる、というのは、なんとなくわかる(実際にやってみない限りは、想像するしかないですが)。
しかしながら、榮倉奈々さんとの物語を始め、原作をより安易な方向にシフトさせてしまったような印象を受ける。残念。もっと遺品整理の仕事自体にスポットを当てれば、より深みのある物語を作れたと思う。

岡田将生さんは、なかなかいいですね。微妙な表情が、想像力をかきたてる。うまく言葉にはできない、叫ぶことでしか表現できない感情ってきっとある。


この映画を見ながら、遺品整理って、儲かりそうな仕事だなぁ、と思っていました。高齢化が進むと、当然にニーズが増える仕事。介護よりも規制は少ない。尊く、ニーズが高く、且つ規制が少ないビジネスっていうのは、最も良い形態だと思う。

2012年5月30日水曜日

書籍:夜の国のクーパー

著者:伊坂幸太郎
評価:☆☆☆☆1/2
カウント:64冊目@2012

伊坂氏、久々の長編。待ってました。

お伽噺系の小説。主に、観察者である猫からの視点を中心に、鉄国に攻め込まれた国の物語がつづられていく。緊張感のあるストーリーではあるけれど、描き方は淡々としている。個人的には、もう少し熱い方が好みかなぁ。
しかしながら、意外とテーマの広がりがある。伊坂氏の小説らしい複雑な謎解きの要素と共に、戦争まつわるエトセトラ等が描かれている。最後まで面白く読むことができました。
しばらくして僕は、ああそうか、クーパーの戦士は本当に透明になったのだな、と思った。(P378)
てのはグッと来ましたね。ちょっと泣きそうになりました。

書籍:1Q84 BOOK3〈10月‐12月〉前編

著者:村上春樹
評価:☆☆☆☆☆
カウント:63冊目@2012

3回目のはずだけれど、すっかり忘れている。Book 3を開いた時に「牛河」から始まるのには、毎回少なからず衝撃を受けます。
青豆さんと天吾くんは全然物語が進まない。でも、牛河さんがいることで物語に切迫感が生まれる。怖いね~~

牛河さんは平たく言えばUglyなキャラクタだけれど、きっと村上さんはそういう人が好きなんだろうな。Book 2まででは不気味で気持ちの悪いキャラクタとしか思えないけれど、Book 3まで読むと、牛河さんもなかなか大変な人生を歩んできたんだな、と思える。そういうキャラクタへの許容性を持てることはいいことだな。

2012年5月28日月曜日

書籍:それをお金で買いますか――市場主義の限界

著者:マイケル・サンデル
訳者:鬼澤忍
評価:☆☆☆☆☆☆
カウント:62冊目@2012

この本はいいなぁ。ズバリ「金」をメインテーマに持ってくるところが潔い。
そして、アメリカ人から、これほどストレートに市場主義経済の問題点を指摘する本が出てくることに驚く。

基本的に、私は市場主義経済を利用するのはいいことだと思っています。
しかしながら、このように問題となる事例を個別具体的に挙げられると、「確かに、色々問題があるよね」としか言いようが無い。でも、個人の公共心だったり正義感だったりに依存しすぎるのは危うい気がするなぁ。うーん。難しいところだ。
私はだいぶ腐敗しているということはよくわかりました。

それにしても、アメリカの市場主義経済の進展ぶりはすごいな。過剰。アメリカって国全体として実験的ですごく面白い題材だと思う。ずっと住むのはムリだろうけど、でも、その空気を味わいたい。あー、アメリカ行きたい。

映画:ファミリー・ツリー

監督:アレクサンダー・ペイン
評価:☆☆☆☆☆
公式サイト
カウント:21本@2012

主人公であるジョージ・クルーニーが、妻の事故と先祖代々の遺産である土地売却とをキッカケに人生について考える。

イイ線をついていると思う。最後に、なぜああいう選択をしたのかよくわからない。でも、わかる気はする。それが良い。怒り、悲しみ、そしてそういう単純な言葉では表現できない感情、そういったものがグチャグチャと入り交じっているんだろうなぁ、というその人間的奥行きがいいんだな。人間、生きていれば色々あるけれど、それをどうやって受け入れるかは個人の選択。そういうことだと思う。

ハワイの、ややおっとりとした空気が映画にいい影響を与えている。ストーリー自体は別にハワイじゃなくても成立するけれど、海があって山があってそこに湿度があるから、この映画に説得力が出てくる。なんでだろ。

2012年5月24日木曜日

雑感:フェードアウトしつつあるレジャー

最近は新たなマンガに手を出す機会が減りました。読んでいたマンガも徐々に連載が終わっていくので、まだ連載中のもので読んでいるのは「3月のライオン」と「きのう何食べた?」くらいです。羽海野チカさん、よしながふみさんはかなり好きです。
他にも、気になっているマンガはいくつかあります。「ちはやふる」「ワンピース」辺りは、時間さえあれば読んでみたいですね。

私が新たなマンガに手を出さない理由
1)マンガは本に比べると圧倒的にコストパフォーマンスが悪い
2)「当たりマンガ」を見つけるノウハウを私が持っていない
3)(連載中の場合)完結を待つのが苦痛(でも終わってほしくない(笑))

人生の奥行きが感じられるものであれば、マンガも読みたい。でも、新たにマンガを開拓するのは大変なので、今のところ手を出しておりません。残念だなぁ、というお話。

2012年5月23日水曜日

雑感:本屋の価値、または人生の価値

現在の場所に引越してから、半年近くが経とうとしています。今の部屋には、それなりに満足しています。

しかしながら、大きな不満が1点。近所に手頃な本屋がありません。私が好きな本屋の条件は、(1)規模が大きく、(2)入荷が早い(発売日前日に本が並ぶ)、の2点です。
このうち、(1)については、まだ諦めはつきます。頻繁に本屋を物色するわけではないので、週末などに新宿や渋谷に出たついでに本屋に行けば済みます。問題は(2)です。

私は、欲しい本は発売されてすぐ読むのを1つのレジャーにしています。よって、発売前日には本屋をハシゴして欲しい本を手に入れます。すぐに読むために、仕事を休むこともあります。
この趣味を叶える条件は、日常生活圏内に、早く本を並べる本屋があることです。しかしながら、我が家/職場の近くにはそもそも本屋が少なく、しかもどの本屋も中規模で、更に、発売日当日まで本を並べることはありません。

もちろん、大きな本屋のあるターミナル駅まで出れば本を入手することは可能ですが、この趣味に往復の交通費を掛ける価値があるか、と考えると、二の足を踏みたくなります。


その趣味をやめればいいんじゃないか、という意見もあるかもしれません。却下します。

2012年5月21日月曜日

書籍:オリンパスの闇と闘い続けて

著者:浜田正晴
評価:☆☆☆☆☆☆
カウント:61冊目@2012

オリンパスで内部告発したらあり得ない報復人事された著者による記録。是非とも、記録として出版されるべき本だし、いろんな人が読むべき本だと思う。

事件の存在自体は知っていたので、従来から「大企業ってヒドいよな」くらいの認識は持っておりました。企業(組織)が集団になったときの対応は、私も経験から大体想像はつきます。企業が力を発揮すると、個人は、並大抵のことでは太刀打ちできません。
そうはいっても、このヒドさは異常。ドラマみたい。もとい、ドラマ以上。そして、オリンパスが、新経営陣になってもこの訴訟(上告審)を維持するつもりであることが信じられない。何考えてるんだろう?そんなんで、「中心部分が腐って」いる会社がちゃんとするとは思えない。

もちろん、この本は原告側だけを描いているので、被告側からこの事件を見るとどのように見えるのかを知りたい。是非とも、オリンパス側からも、この事件を描いた本を出版して欲しい。それくらいの気持ちがなきゃ、上告なんてしないで欲しい。

執拗に和解へと追い込もうとする(結局、著者の強い心で和解を回避していますが)B弁護士、C弁護士や地裁の裁判官の対応もあり得ない。もちろん、著者を無理やり解雇に追い込もうとするオリンパスの顧問弁護士もありえない。司法も腐っている。

高裁判決は220万円の支払いを認めたということですが、ちょっと少なすぎるように感じる。著者はもう51歳であり、5年も実務から離れていれば、現実的に言って、おそらく元の職場でちゃんと働くのはかなり難しいだろうと思う。これまでの人生の1割をオリンパス社に害されたわけですので、その対価が220万円というのは安すぎる。少なくとも4桁の損害賠償は認めるべきじゃないかなぁ。

書籍:社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!

著者:ちきりん
評価:☆☆☆☆☆
カウント:60冊目@2012

ちきりんの本第3弾。50カ国程度に旅行したことのある彼女が、旅行から考えた各国の社会状況、及び他の国と比較した日本の状況等をを纏めたている。
貨幣価値の低い国(ミャンマー)、旧共産主義国(旧ソ連)との対比、各国の美術館の違いから見る各国の成り立ち、なんかを社会派らしく切り出していく。ちきりんのブログだけを読んでいると、なぜ彼女がこういう考えを持つに至ったのか?がわかりにくい部分もあるけれど、この本を読むと、その辺りの考えの背景が丁寧に説明されていてよくわかる。

率直に、旅行するって楽しそうだなぁと思いました。それほど旅行に興味のなかった私ですら、旅行に行こうと思いました。
これまでの本と比べても、分量が多いし(字が小さい)、説明も丁寧。具体的。「考える」っていうのはこういうことをいうんだなぁと思える。

2012年5月17日木曜日

書籍:サムライと愚か者 暗闘オリンパス事件

著者:山口義正
評価:☆☆☆☆
カウント:59冊目@2012

オリンパス事件をすっぱ抜いた著者が今回の事件を纏めた本。
マイケル・ウッドフォード氏の「解任」と併せて読むと良いと思う。ウッドフォード氏の本の方が、菊川氏を始めとする当事者が多数出てきて緊迫感があって面白い。一方、社外の動き(元野村OB関係とか)を含む、事件全体を知るためには、この本の方がわかりやすい。ウッドフォード氏も山口氏も、それぞれに、異なる立場で周りと戦っている。あとは、第三者委員会の人が本を出してくれたら、もっと詳細に事件全体を把握できるでしょうが、守秘義務もありますので、それはムリでしょうね。

今回は、内側と外側の両方から不正を正そうとしたから、ある程度歯車が動いたけれど、これが一方だけだったなら、そして、海外の力を使わなければ、不正は正せなかった(少なくとも、もっと時間が掛かった)んじゃないかと思う。今回の事件を見て、マスコミも企業も(行政も?)、全て同じ穴のムジナなんだな、ということが実感としてわかる。怖い。そして、これだけ歯車が動いても、最後はある程度気持ち悪い形で決着している点も怖い。

タイトルがピンと来ない。私だけかなぁ。

2012年5月16日水曜日

雑感:困ったちゃん

最近、困っています。何に困っているかというと、自分の身の振り方。マジでどうすんだよ。日本社会がダメだ政治がダメだと言う前に、自分がダメだという残念な事実。困ったものです。

32歳。焦ります。あと40年、逃げきれる気がしない。私に致命的なのは、海外経験がないことだろうと思う。ううむ。

書籍:民の見えざる手 デフレ不況時代の新・国富論

著者:大前研一
評価:☆☆☆1/2
カウント:58冊目@2012

大前氏による日本復活への施策?等が記載されている。思考は柔軟で、他では類似施策を見ない独創的な構想が綴られている。視点の幅広さを認識するためには良い。

特に、「大卒の就職率が9割もあるなんて驚異的」というのは「ナルホド、そういう考え方もあるのね」と感心しました。確かに、冷静に考えるとかなり高い。過去の日本と比較することがそもそもの誤り。

大前氏の発想力の柔軟性は素晴らしいと思うのだけれど、何らかの理論がバックにあるわけではないようなので(経済学者をバカにしていますが)、一般人である読者(私)がその思考法を再現することができない。よって検証もできないので、実現へ向けて動くべき!と強く推すこともできない。「ご高説は承りました」と言いたくなってしまう。なんか残念。

大前氏の若者層に対する見方に、私はあまり同意できない。最近の若者は一般的に、(私も含む)今までの年代よりもちゃんと考えているだろうと思う。やる気や活力が無いわけではなく、環境が急激に厳しくなっているので、結果として若者の状態を二分することになり、取り残された若者が問題となっているんじゃないかという仮説を立てています。

2012年5月14日月曜日

雑感:政治家の資質

橋下徹市長のTwitterをフォローしています。橋本知事のTwitterは、「つぶやき」のレベルを明らかに超えています。あれだけ内容の濃い&膨大な量のTweetが送られてきては、フォロワーとしてはなかなか読みきれるものではありません。橋下さんの情報処理能力は驚異的です。同じ人間とは思えないほどの恐怖を覚えます(笑)

Twitterを使い始めてから(私は受信してるだけです)、Twitterっていいなぁ、と思うようになりました。Blogだと、どうしても無難な(空疎な?)内容になりがちですが、Twitterは明らかに「垂れ流されて」いるので、本音が出ているように感じます。いいですね。逆に言えば、「垂れ流せて」いない人(本音を出せていない人)は、Twitterのフォロワーを増やせないだろうと思います。

マスコミの意図的な編集が入らない一次情報にアクセスできる、という感覚もたまりません。橋下さんってこういうことを考えていたのね、ナルホド、と直接的に感じることができるのがいいわけです。

正直、これだけネット文化が発達すれば、選挙活動も全部ネット上でいいような気がします。候補者の人たちのTweet(やBlog)を読んで投票。駅前でよくわからない候補者たちの名前を絶叫気味に連呼されるよりも(五月蝿い候補者には絶対に票を入れるまいと考えてしまう)、Tweetを流してくれた方が余程有意義です。ちなみに、こちらが受け身でいられる&ナマの声っぽいってことで、できればTwitterを推奨。
少なくとも、Twitterなら私はちゃんと読みます。選挙期間中、各候補者に橋下さんの半分くらいのペース(でもかなり多いか)でTweetしてくれるだけでも、今までの選挙よりも余程マトモな投票行動ができると思うんだけど。

公職選挙法、早く改正して欲しいなぁ。公職選挙法142条、143条(文書図書の頒布/掲示)の趣旨はよくわからないですが、おそらくは法の趣旨には反していないだろうと思うので、たとえTwitterやって公職選挙法違反で警察に捕まったとしても、裁判に上げれば合法の判断がでるんじゃないかと推測します。

ただ、橋本さんのTweetを読んでいて思うのは、Twitterを解禁すると、「議論に強いこと」がそのまま政治家としての能力に繋がるだろうなってことですかね。橋下さんと同レベルで議論できる政治家がそうそういるとは思えませんが、あのペースで徹底的に戦える論客でないと、対抗軸は作れないだろうと考えます。

てことで、政治家になりたい人には、まずTweet力を鍛えていただきましょう。

雑感:肥える

最近、アヒージョにハマっています。
自分で作る場合には、エビとマッシュルームのアヒージョばかり作っていたのですが、最近、某お店で食べたことをキッカケに、しらすのアヒージョも作ってみました。うまい!!簡単、でも美味しい。アヒージョの問題は、食べ過ぎてしまうことですね。いくらでもパンが食べられます。結果、食べ終えた後は毎回気持ち悪くなってしまいます。

もう1つハマっている料理に、エッグベネディクトがあります。これまたとても美味しい。1つ問題としては、決して安い料理ではないってところですかね。こちらは自分では作ったことはありません。もし作れるようになったら、ブクブク太りそうで怖いですね。

書籍:舟を編む

著者:三浦しをん
評価:☆☆☆☆
カウント:57冊目@2012

辞書作りに係わる人々があれやこれやで成長していく姿が様々なエピソードを交えながら描かれている。馬締さんを中心とする様々な登場人物の視点から、15年という長い辞書づくりの年月が進んでいく。

三浦さんの本らしく、登場人物たちがよく書けているので、それぞれのキャラクタに好感を抱ける。みんな、なんだかんだで辞書づくりにのめり込んでいく姿を見ていると、「仕事するってこういうことだなぁ」と思う。

好感が持てるストーリーではあるけれど、正直、それだけ。心に残る取っ掛かりみたいなものは無い。
本屋大賞って、よくわからない作品が多い。そして、全体的にストーリーが甘い(毒気がない)作品が選ばれがち。歴代受賞作9作のうち6作読んでいますが、私が「いい!」と推せる作品は「ゴールデン・スランバー」だけですかね。2011年度だったら、「ジェノサイド」(2位)の方が余程マトモだと思うけどなぁ。

映画:ラブ・アクチュアリー

監督:リチャード・カーティス
評価:☆☆☆☆
カウント:20本@2012

私の好きな群像劇。ロンドンのクリスマス前の1か月間のドラマ。これが本当にActuallyかと訊かれれば疑わしいとは思うけれど、ま、ハッピーになれるからいいんじゃないかな。
私が特に好きなエピソードは、親友が結婚した相手を好きになってしまった男のエピソードと、英国首相のエピソードですかね。下品なロックシンガーも捨てがたい。

GWに見たのに、すっかり忘れていました。

書籍:カミングアウト・レターズ

編者:砂川秀樹、RYOJI
評価:☆☆☆☆
カウント:56冊目@2012

ゲイ/レズビアンであることを告白した子供たちと、親や教師とが思いを綴った手紙を纏めた本。
ゲイ/レズビアン側から社会へ理解を求める本としては、「ボクの彼氏はどこにいる?」を読んだことがありました。こちらは「自分がこう感じている!」というのが前面に出すぎているので、おそらく、著者に感情移入できない人には理解を得られないだろうなぁと感じました。

この「カミングアウト・レターズ」に関しては、親/教師へ宛てた(相手の立場を考えた)手紙なので、著者たちは当然に相手の立場(ゲイ/レズビアンではない親/教師の立場)を慮っています。恐らくは、その辺りが読者にグッとくるポイントじゃないかと思う。読んでいて、かなり辛かったです。

ただ、全員、最終的には親/教師に受入れられた人ばかりなので(一部、葛藤が残っている方はいらっしゃいましたが)、その辺りがちょっとなぁとも思う。理解を得られていない親子関係までも示されれば、より、マイノリティに厳しい現実が伝わってきてよかっただろうと思う(勿論、そんな人を持ってくるのは非常に難しいでしょうから、高すぎる要求であることは承知しています)。

この本は結構いい線をついてると思います。それでも、おそらく偏狭な人(某都知事とか)は、この本を読んでも考えを変えないだろうなぁと予想します。なんでだろう。

映画:東京オアシス

監督:中村佳代
評価:☆☆☆
カウント:19本@2012

小林聡美さんと誰か、という2人だけのシーンだけで大半が構成された映画。特に、小林さんと原田知世さんとのシーンはものすごく長いのに、会話が超リアル。演技とは思えない。

この映画、なんなんだろうなぁ。この「かもめ食堂」「めがね」「プール」「マザーウォーター」から続く小林聡美主演シリーズ(小林さんは出ていないですが、同系列の映画に「トイレット」)は全部見ていますが、何がなんだかさっぱりです。
意志がある、でも、その意志が外側には出てこない、存在感は強くない、でもちゃんといる、そんなキャラクタって小林さんだよなぁ。特に何もない映画たちなんだけど、つい毎回見てしまいます。

「レンタネコ」も見るかなぁ。。。

映画:ツレがうつになりまして

監督:佐々部清
評価:☆☆☆1/2
カウント:18本@2012

鬱病に罹った夫と妻の物語。鬱病を通して、人間として、夫婦として少しずつ成長していく姿が描かれていく。鬱病が決してマイナスだけではないのは、その通りだろうと思う。

堺雅人さんは、生真面目だったりウツに落ちたり亀になったりするキャラクタをうまく演じていると思う。でも、演出を改善すれば、もっとツレ(堺)だったりはるさん(宮崎)だったりに視聴者を感情移入させることができたんじゃないかなぁ。ポテンシャルは結構あるストーリーだと思うので、かなり勿体ない。佐々部清監督ってどうも好きになれない。

2012年5月9日水曜日

雑感:私のちいさな一歩

私は、最近このブログにおいて、1日に大量に記事をアップロードすることが度々あります。この理由は簡単で、「記事を書く余裕はあるけど、記事をアップロードするタイミングがない」時期が一定期間続くことがあるためです。

以前は、全てBloggerが提供するエディタ上で記事を書いていました。この手法だと、Bloggerにアクセスできる時間帯にしか記事を書けません。 そこで現在は、Wordやメーラー等で記事を作成し、それを別途Bloggerにアップロードする手法を取っております。お陰で、記事を書く時間を捻出するのが随分と楽になりました。

その結果発生したその他の事象としては、1つ1つの記事が長くなる傾向にあります。また、書いた記事のうち、一定割合をボツにするようになりました。闇雲に記事を作ればいいってもんでもありません。

どうせ、読んでいる人がごくごく限られたブログであり、また、読者を増やすつもりもないので、自由気ままに続けていければと考えております。

書籍:1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉後編

著者:村上春樹
評価:☆☆☆☆☆
カウント:55冊目@2012

勿論、偶数章担当の天吾の物語で終わるのだけれど、青豆さんの章の最後(23章)にインパクトがありすぎるので、どんな最後だったか、すっかり忘れていました(3回くらい読んだのに)。
Book 3があるかないかで、ものすごく物語の印象が変わってくるな。Book 2で終わると、やはりちょっと救いがない。今でも、Book 2で終わるってのもありだったんじゃないかとは思っているけれど。

天吾の物語って、青豆さんの物語と比べると、どうしても弱い。2人の性格が対照的だからだろうな。

2012年5月8日火曜日

雑感:カフェお

先日、京都へ行ってきました。
京都って、いつの間にかカフェ文化になっているんですよね。観光地から生活圏まで、至る所にカフェがある。和風なものは勿論、レトロっぽいのからモダンなのまで、バリエーションも豊富。東京以外の都市ってあまり知らないので根拠はないけれど、おそらく、カフェの数や種類の豊富さに関して、京都は他の都市と明確な差異化が図れるだろうと予想します。

東京にも、勿論カフェはあります。でも、なんとなく京都のカフェとは違う。その違いを考えてみます。尚、ここでいう「カフェ」に、スターバックスやタリーズ、ドトール等は含まないものとします。
(1)なんか入りづらい。
まず、東京のカフェは明らかに女子(20~30代の女性)向けの場所が多い。女性連れで無い限り、男性は入りづらい。年配の方々も多分同じ。
次に、見かけ上レストランとかとの差異が小さいために、「ちょっとお茶していく?」と言えるようなカジュアルな空気をあまり感じない。「よし、カフェに行くぞ!」というちょっとした決意が必要。

(2)バリエーションが少ない
大半のカフェは、清潔で、明るく、女子ウケする雰囲気を醸し出している。素材としては、新しい木材やタイル、ガラスが使われていることが多い。

(3)いまいち落ち着かない。
なんか、東京のカフェの方が回転率が高そう。
別にリラックスできないわけじゃない。でも、本も読まずに2~3時間ボーっとできそうな(したくなる)カフェって、東京にはかなり少ない。
こうやって違いを考えてみると、こうしたカフェの差は、スタバ、タリーズ、ドトール等の大量出店型カフェの数から来るような気がします。東京では、カフェ需要の多くをスタバ等がガバっと抑えているのに対し、京都では、スタバ等の数が少ないので、豊かなカフェ文化が育ったのかもしれません。
例として、スタバの特徴↓
長時間いてもOK。室内は落ち着いたトーン。本も読めるし勉強もできる。 店にはとても入りやすい。「ちょっとお茶していく?」に最適。
東京では、ここのスタバ等の大量出店型カフェの存在感があまりに圧倒的なので、小規模カフェが差異化を図って生き残ろうとすると、「小洒落た(明るく清潔)」「女子向けの」カフェにならざるを得ないのかもしれません。

でも、「店の周辺を行き交う人々の生活に、カフェ文化を如何に溶けこませるか」にさえ注意を払えば、スタバに負けないカフェも運営可能じゃないかなぁ。
1人で本を読む/勉強するのにカフェに入る、若い夫婦が休日にちょっと散歩したついでに休憩がてらカフェに入る、観光客がついカフェに入りたくなる。決して特別じゃない。でも、ちょっとだけQOLを上げる。そんなカフェが欲しいです。

この話は、ローカルとグローバルとの対立構造に帰着するのかな(ここでは、日本中にあるものはグローバルと定義します)。グローバルに刺激されて、ローカルが活気づくのが理想だけれど、資本力の違いってものがあるので、実際には難しい。なんで京都カフェはローカルがちゃんと生き残っているんだろう。考えていく必要があるな。

雑感:舞台「海辺のカフカ」を見た

舞台「海辺のカフカ」を見てきました。

はっきり言って、ハズレ。第1部はまだ許容範囲としても、第2部の物語の刈り方が雑すぎる。父親とカフカくんの関係、カフカくんがサエキさんに恋をする部分、星野くんと中田さんの関係、さくらとカフカくんの関係、どこをとっても中途半端で(或いは全く描かれていなくて)よくわからない。原作を何度も読んでいる私がそう感じるくらいだから、舞台しか見ていない人は益々そうだろうと思う。
何より、中田さんや佐伯さん、大島さんがミスキャスト。ミスキャストは原作ものの宿命とは言え、余りにもヒドすぎる。中田さん、話し方に感情込めすぎだよ。太ってるし。全然キュートじゃない。佐伯さん、髪が短いよ。そんな長さじゃ、顔に髪はかからないです。大島さんは、余裕がなくてなんか必死。なんだかなぁ。

細切れのセットを配置換えしながら使う演出はユニーク。初めて見ました。でも、褒めたくなるのは、正直、そこだけ。

書籍:1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉前編

著者:村上春樹
評価:☆☆☆☆☆
カウント:54冊目@2012

1Q84のハイライトである青豆さん&リーダー、天吾&父親の出会いまで。
私には後者はあまりピンとこないのですが、前者は何度読んでもゾクゾクする。青豆さん、クールで格好いいな。

映画:阪急電車 片道15分の奇跡

監督:三宅喜重
評価:☆☆☆☆1/2
カウント:17本@2012

2回目。

火車でボロボロになった精神状態を立てなおしてくれました。
安易な癒し、と言われればそれまでなんだけれど、こういう群像劇って好きなんだな。みんな、少しずついろんな人と繋がっている。その繋がりが、人生の機微を産んでいる。

書籍:火車

著者:宮部みゆき
評価:☆☆☆☆1/2
カウント:53冊目@2012

親戚の逃げた婚約者を探すところから始まって、ズルズルとその婚約者等の経歴を追うこととなっていく話。クレジットカードやら何やらの金銭問題が招く悲惨な事態が少しずつ明らかになっていく。

怖い。怖すぎる。読み終わってから暫くは怖すぎて、私の身の回りに起こりうるあらゆる事態を想定して打ち震えました。人生から転げ落ちるのってすごく簡単で、そして、一度落ちてしまうと、そこから上がってくるのはものすごく難しい。自分の危うい幸せを心から感じました。
そして、こんなに簡単に個人情報が明らかになっちゃイカンだろう、と、別の恐怖も感じました(「火車」の時代から約20年経過しているので、現在では改善されている部分も多々ありますが)。借金取りが跋扈する理由は、そこにもあると思う。

書籍:残業ゼロでも必ず結果を出す人のスピード仕事

著者:植田統
評価:☆☆☆
カウント:52冊目@2012

ビジネスパーソンとして好ましい仕事の進め方や心構えを種々雑多に纏めた本。
1つ1つは当たり前のことなんだけれど、全部実行できるかといえば…ちょっと別の話ですよね、頑張らなきゃ、と思わせられる。言い換えれば、それだけの本。

<オススメ度>特にオススメしません。同じ内容で、もっとちゃんとした本が世の中にはゴロゴロしてると思う。

映画:アーティスト

監督:ミシェル・アザナビシウス
評価:☆☆☆☆
公式サイト
カウント:16本@2012

昨年度アカデミー賞作品賞受賞作。

サイレント&モノクロ映画を見るのは初めてだったので、私はちゃんと楽しめるのかなぁと不安でした。実際に見えてみると、わかりやすいストーリーがテンポよく進んでいくので、映画の世界に惹きつけられました。サイレント映画ならではのやや誇張気味のジェスチャーだけでも十分に笑えます。

何気にCGが部分的に用いられたり、音も一部分使われたりしているので、その辺りの技術の混ぜ具合も楽しめる。「アーティスト」といい「ヒューゴの不思議な発明」といい、内容では映画黎明期を描きつつ、技術的には現在のものを使う、というのが今回のアカデミー賞の流行りなんですかね。

2012年5月1日火曜日

書籍:2100年、人口3分の1の日本

著者:鬼頭宏
評価:☆☆☆
カウント:51冊目@2012

ふーん。という。
長期スパンで人口問題を考えるという発想は面白い。人口問題を海外との比較や過去の長い歴史との比較で一般的に捉えて分析するのは学者ならでは。縄文時代から現在に至るまでに日本の人口の減少は4回あったなんて全く知りませんでした。

章毎の末尾に付けられた章のまとめからも明らかな通り、ちょっと事実や推測の羅列っぽく、また、その推測は根拠に乏しい。

つまり、私にはあまり面白いとは思えませんでした。