2012年5月21日月曜日

書籍:オリンパスの闇と闘い続けて

著者:浜田正晴
評価:☆☆☆☆☆☆
カウント:61冊目@2012

オリンパスで内部告発したらあり得ない報復人事された著者による記録。是非とも、記録として出版されるべき本だし、いろんな人が読むべき本だと思う。

事件の存在自体は知っていたので、従来から「大企業ってヒドいよな」くらいの認識は持っておりました。企業(組織)が集団になったときの対応は、私も経験から大体想像はつきます。企業が力を発揮すると、個人は、並大抵のことでは太刀打ちできません。
そうはいっても、このヒドさは異常。ドラマみたい。もとい、ドラマ以上。そして、オリンパスが、新経営陣になってもこの訴訟(上告審)を維持するつもりであることが信じられない。何考えてるんだろう?そんなんで、「中心部分が腐って」いる会社がちゃんとするとは思えない。

もちろん、この本は原告側だけを描いているので、被告側からこの事件を見るとどのように見えるのかを知りたい。是非とも、オリンパス側からも、この事件を描いた本を出版して欲しい。それくらいの気持ちがなきゃ、上告なんてしないで欲しい。

執拗に和解へと追い込もうとする(結局、著者の強い心で和解を回避していますが)B弁護士、C弁護士や地裁の裁判官の対応もあり得ない。もちろん、著者を無理やり解雇に追い込もうとするオリンパスの顧問弁護士もありえない。司法も腐っている。

高裁判決は220万円の支払いを認めたということですが、ちょっと少なすぎるように感じる。著者はもう51歳であり、5年も実務から離れていれば、現実的に言って、おそらく元の職場でちゃんと働くのはかなり難しいだろうと思う。これまでの人生の1割をオリンパス社に害されたわけですので、その対価が220万円というのは安すぎる。少なくとも4桁の損害賠償は認めるべきじゃないかなぁ。

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