著者:中田宏
評価:☆☆☆☆
カウント:11冊目@2012
前横浜市長である中田氏が、主に市長時代に受けた様々な嫌がらせ、マスコミの対応、公務員の反応等が率直につづられた本。
きっとやや自己弁護的な本なんだろうなぁ予想して読み始めたところ、そうとは言い切れない率直な内容と語り口で、リアリティを持って恐怖を感じることができました。私は政治家のスキャンダルなんて何の興味もない(多少スキャンダルがあったところで、ちゃんと働いてくれれば特に問題ないと考えている)ので、中田氏が7週連続でさまざまなスキャンダルを書きたてられていたなんて全く知りませんでした(何らかのスキャンダルがある、くらいは知ってました)。殆どホラー。政治の世界のみならず、利権構造やらマスコミの実態やら、信じられない話がいっぱい出てくるので、私の想像力が随分と欠如していることを思い知らされました。
読んでいると、地方の方が利権構造が生まれやすく正されにくい構造なんだろうなぁと強く感じさせる部分があり、そう考えると「国から地方へ」の運動を進めると、よりチェックの目が届かなくなって利権が生まれやすくなるんじゃないかと思ったり、そうは言っても地方公共団体はたくさんあるので、横との比較が行われるので、どこかちゃんとやってる自治体があれば、他も良くなっていくんだろうか、と思ったり。
政治とか行政とかをちゃんと「回る」方向に持っていくには、多分ちゃんと「1票を投じる」ことなんだろうけど、そのためには判断に必要な情報を持たなければいけないわけで、それならばちゃんとした情報を得なければいけないけれど、正直なところ、立候補者がどんな人でどんな政策を掲げてて、しかも利権構造とどのようなスタンスにいるのか、なんて情報をそう簡単に得られるわけもなく、マスコミも全然アテにならないことを考えると、これはかなり難しい問題だなぁと思う。
「○○を変える気がある⇒Yes/No」みたいなアンケートを全候補者一律でやって、投票所とかに掲示してくれればいいのに。そういうNPOとか立ち上げたら、結構賛同者もいたりしそう。
そんなことを考えました。
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