評価:☆☆☆☆☆☆
カウント:1冊目@2010
1年の最初に読む本としてはすごいの読んでると思いますが。この本は面白い。
客観的な裏づけとかに乏しかったりする社会学特有の怪しさとか、やっぱりちょっと視点が古いなぁと感じる面はあるし、基本的に西欧文化と日本文化のみの分析だと客観性に乏しいとは思う。
けれど、それを差し引いても、かなりの説得力と鋭い視点がある。全体的に、読んでいて「腑に落ちる」部分が多い。特に、歴史的社会背景や社会状況と、その裏にある性的状況との関連性については、大きく頷かされる。
人間は本能が壊れた人間であるというのがわたしの出発点である。もちろん性本能も壊れている。性本能が壊れているということは、人間は本能によってはいわゆる正常な性交、すなわち、種族保存につながる成功ができないということである。本能によって男が女を求め、女が男を求めることはないということである。正常な性交ができないということは不能ということである。人間はみんな基本的に不能なのである。(P9)という前提から、こんなに説得力のある主張を繰り広げる著者の思考力はすごいと思う。
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