2009年6月7日日曜日

書籍:1Q84 Book 1

著者:村上春樹
評価:☆☆☆☆☆
カウント:62冊目@2009

ゆっくりと再読中。

なんというか、登場人物たちのトーンが今までと違うんですよね。勿論、これまでの物語同様、個人的な世界に生きてるんだけど、それ程閉鎖的な世界に生きている感じを感じさせない部分がある。もしかすると、三人称で描かれているからだろうか。そして、描かれる世界も社会的で、「社会問題には関わりたくない」みたいな感じではなく、ある程度積極的に、或いは間接的に正面から社会と立ち向かっている。うーむ。正直なところ、そういった今までとの違いに、読者としての戸惑いがないわけじゃないんだけど、でも、そういうスタイルや姿勢の変化は、積極的に肯定したいと考えています。

いろんなエピソードに心が温められます。そう、誰が見てもわかる大団円みたいなのはないし、これまでよりもその救いはわかりにくいんだけれど、少しずつ、確かに心を温めてくれる。目立たないから、よく目を凝らす必要がある。良いニュースは小さな声で語られる。

0 件のコメント: