2009年11月30日月曜日

書籍:めくらやなぎと眠る女

著者:村上春樹
評価:☆☆☆☆☆☆
カウント:101冊目@2009

元々の英語版も何度か読んでますが、また印象が違う。当然か。でも、「象の消滅」の方が、全体的には好きな短編が多い。

「めくらやなぎと、眠る女」「バースデイ・ガール」「ニューヨーク炭鉱の悲劇」「我らの時代のフォークロア」「偶然の恋人」辺りが好みですかね。でも、村上さんの短編は非常に面白いし、しかもちゃんと現実や真実の一面を切り取れていると思う。

「私は考えるのですが、この私たちの人生で真実怖いのは、恐怖そのものではありません」、男は少しあとでそう言った。「恐怖はたしかにそこにあります。……それは様々なかたちをとって現れ、ときとして私たちの存在を圧倒します。しかしなによりも怖いのは、その恐怖に背中を向け、目を閉じてしまうことです。そうすることによって、私たちは自分の中にあるいちばん重要なものを、何かに譲り渡してしまうことになります。私の場合には―それは波でした」(P254)
私にとっては...

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