2013年2月4日月曜日

書籍:輝天炎上

著者:海堂尊
評価:☆☆☆☆1/2
カウント:7冊目@2013

「螺鈿迷宮」の続編にして、「ケルベロスの肖像」と同時間軸。「ケルベロス」の事件を、天馬及び桜宮姉妹の視点から描いた作品。

死因究明制度を研究対象にすることになった天馬大吉くんが、その研究が評価されたことをきっかけに、新設のAiセンター立ち上げに関わっていくお話。桜宮姉妹側からは、東城大学との因縁や姉妹の因縁、Aiセンター崩壊へ向けた試み等が描かれていきます。

海堂さん、最近の作品はクオリティが上がっていますね。かなり面白いです。特に、天馬くんの視点は、語り口が率直でとても好感が持てる。学生が、一筋縄では行かない大人たちに接した場合の戸惑いなんかが素直に伝わってくるのがいいです。

欲を言えば、桜宮姉妹の側の説得力がちょっと薄いかなぁ、という印象はあります。東城大学をめちゃくちゃ憎んでるんだけど、「いや、そこまでやるほど?」という疑問は拭えません。ま、そんなのは些細なことですが。

これまでの作品と比べても、かなり多数の過去の作品と関わりあいながらストーリーが進んでいくので、これまでのシリーズを全然読んでない人にはいまいち面白さが伝わらないかもしれませんが、過去ずっと追っかけてきたファンにとっては、「このラインとこのラインが繋がるのか!」といった、シリーズ全体が絡まりあった世界観が立ち上がってくるのがたまりません。ちょっと数が多すぎるし、全てが面白いというわけではないので、全部読め、とはなかなか言えません。
ここまでいろんな登場人物を総出演させたなら、個人的には、白鳥圭輔氏にも登場して欲しかったなぁ。この点は、個人的にとても残念。

0 件のコメント: