訳者:土屋政雄
評価:☆☆☆☆☆☆
カウント:90冊目@2009
抑制された世界観の中で衝撃を与える。このテーマの奥深さは本当にすごい。倫理的な側面はもちろんのこと、恋愛をはじめとする人間の感情の揺らぎ、思春期の難しさ、過去の思い出。そういったものを謎解きの要素を絡めつつ最後まで持っていく筆力はすごい。圧巻。ものすごく切ないし、パワーのある物語。これだから、小説を読むのをやめられない。
「追い風か、逆風か。先生にはそれだけのことかもしれません」とわたしは言いました。「でも、そこに生まれたわたしたちには人生の全部です」(P407)なんですよ。
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