2009年9月6日日曜日

書籍:あなたが、いなかった、あなた

著者:平野啓一郎
評価:☆☆☆☆
カウント:88冊目@2009

全体的に、習作的/実験的な作品が多い短編集。作品によってトーンが全然違う。
「慈善」のどっかおかしみのあるリアルな世界を切りとったものもあれば、「フェカンにて」のような私小説的なもの、「モノクロウムの街と四人の女」のファンタジー/シニカル路線、「やがて光源のない澄んだ乱反射の表で…/『TSUNAMI』のための32点の絵のない挿絵」の少しずらしたリアリティ。
ただ、トーンが違いすぎてちょっと物語に入っていくのに時間がかかるし、実験的なものは相当ぶっ飛んでるので、ちょっと...という印象も否めない。

でも、平野さんの能力の高さは滲み出てます。

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