2011年7月27日水曜日

書籍:夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語

著者:カズオ・イシグロ
訳者:土屋政雄
評価:☆☆☆☆
カウント:50冊目@2011

副題の通り、音楽と夕暮れをめぐる短編集。男女の人生の悲哀が音楽に絡めてうまく浮かび上がってくる。どの話もよくできているけれど、敢えて1つ挙げるとすれば「チェリスト」かな。自分に可能性があると思っていて、それを信じているのだけれどいつの間にか損なってしまう、そしてそれに自分は気づかない(或いはその振りをしている)、そんな男女の姿が何とも言えず物悲しく、でもリアリティを持って描かれている。読んでいて、自分も同じ状況なんじゃないかと不安感を覚えてしまう。こういう話ってなかなか書けない。

でも、やっぱりカズオ・イシグロは長編を読みたいかな。

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