著者:伊坂幸太郎
評価:☆☆☆☆
カウント:57冊目@2013
グラフィティアートと放火を負う兄弟のお話です。特に弟である春の出生の秘密が物語に大きく関わってきます。
サスペンス要素としてはかなり良く出来ていると思います。謎を散りばめ、うまく回収していくのは伊坂さんの真骨頂。特に、遺伝子を物語に組み合わせるのは秀逸なアイディアだと思います。ちゃんと機能していると思う。
でも、物語としてはちょっと弱いかなぁ、という気はします。泉水と春、2人兄弟の絆の強さ、家族のつながりの強さは全面に出てくるのだけれど、彼らが悩んできた様がちょっと弱いですかね。兄弟のターゲットとなる葛原の描き方も弱い。これらの結果、全体として物語が説得力を失っている気がします。
なお、この小説と映画とは細部はかなり異なります。個人的には、小説より映画の方が好きですかね。映画の方が物語に説得力を感じます。
多分2回めだと思うのだけれど、ものすごく新鮮に読めました。記憶力が弱いのって得ですねぇ。
0 件のコメント:
コメントを投稿