2010年11月17日水曜日

書籍:ポールソン回顧録

著者:ヘンリー・ポールソン
訳者:有賀裕子
評価:☆☆☆☆
カウント:108冊目@2010

本としては、正直読みづらいと言わざるをえない。登場人物は多すぎるし、金融システムに関する説明は薄すぎるし、内容を理解するのは困難を極める。

しかしながら、そうは言っても、リーマンショックのど真ん中で舵取りしていたポールソン自身によるこの本のパワーはすごい。飽きる程に次々と登場する危うい企業たち、その危機に全力を尽くして立ち向かうポールソン。ポールソンの取った策がベストなのかどうなのかはわからないけれど、限りなくベストに近いだろうし、何よりこの策を取らなかったら今の世界はもっとひどいことになっていたのは間違いないと思う。
正直なところ、ゴールドマンサックスのCEOを長年務めていた金融のプロとして、もう少し早く気付けなかったのか?とは言いたくならないわけではないけれど、だからといって次々に襲いかかる危機に最善を尽くして対処してきた姿には脱帽せざるを得ないし、最大限の賛辞を贈りたい。

個人的には、「リーマンショック・コンフィデンシャル」や「世紀の空売り」よりも後の時期まで描かれているのが良かったです(両方とも、読み終わった後に「シティも潰れかけたような気がするんだけどなぁ?」とモヤモヤ感が残っていたので)。

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