2011年4月26日火曜日

書籍:プリンセス・トヨトミ

著者:万城目学
評価:☆☆☆☆
カウント:24冊目@2011

物語の奇想天外さだけではない、個人のあり方を描いていく構成力はすごい。
隠れた「大阪国」が存在するという発想は奇想天外でありながらもどこか説得力があり、本当にありそうな気がしてしまう。そして、その大阪国という不思議な世界観を構築するのは大阪府民たちが大阪国を連綿と維持したくなるその心理であり、そういった心理を親子のつながりとか茶子と大輔の関係とか、そういうものと絡めていくことで、結局個人の視点に帰っていく。素晴らしい。

とはいいながら、もう少し盛り上げても良かったかなぁ、とは思う。緊迫感をもう少し高めたりとか、大阪府警の辺りの下りとか、大阪城地下の描写とか、その辺りの工夫でもっと面白くなったような気がする。おしい。

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