2013年4月5日金曜日

書籍:はだかんぼうたち

著者:江國香織
評価:☆☆☆☆
カウント:13冊目@2013

30代の女性である桃とその友達であるヒビキ(響子)を中心とする様々な人々の視点を交えながら進んでいく物語。最近の江國さんは、群像劇っぽいのが多いですね。日常の出来事が、人によって違う視点で捉えられていく様が、リアルに描かれています。

どういう話か、と訊かれるとちょっと難しいです。物語を通して登場人物たちが成長するわけでも、大きな事件が起こるわけでもないので。でも、描かれている女性たちが様々に自分の思うままに生きていくさまが生々しいです。ままならない現実に触れつつも、それに必要以上には拘泥されない。女性ってグロテスクだ。

江國さんの物語は、外国の空気感を漂わせた、少なくとも日本の生活感は感じさせないものが多いですが、この話は日本側に寄っています。畳の古い和室や子供が汚す生活感のある部屋、みかん農家といった映像が、読んでいて頭のなかにイメージできます。珍しいですね。

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