著者:藤沢数希
評価:☆☆☆☆1/2
カウント:96冊目@2012
うまく要約できないけれど、ここ10年くらいの外資系金融機関と、そこで働いていたトレーダー等の部門の方たち、そして世界金融などの流れが纏められた本って感じですかね。全体的にシニカルな文章で、時に露骨で女性蔑視的な(ある意味、リアルな)目線がスパイスとなっています。
とにかく、金融機関や金融政策著者の纏め方がすごくわかりやすい。これまで、いくつか金融本を読んでいてある程度(あくまで、ある程度)理解しているつもりではあるけれど、ここまでスッキリと本質を説明し、問題点を指摘した本には出会いませんでした。著者の本質を捉える力が素晴らしいです。金融業界内部から、組織/業界内部から問題点を指摘しているので、マクロ的な視点での批判とは異なり、とても具体的です。是非、著者の考えが、金融機関への再編に活かされることを期待します。
社会主義的金融政策に批判的なのはとても良いです。潰せないから救済する、規制を強くする、ではなく、「潰せるようにする」という視点は、すごく大事だと思う。
基本的に競争環境は維持すべきだし、競争に生き残れなくなった会社は潰すべき。そして、再チャレンジや新規参入がやりやすい市場環境を整備するのも大事。こういった原則に反する政策は、私も反対です。
それにしても、信じられない高給っぷりだ。2000~3000万くらいの年収なら信じられるんだけど、その辺りって「薄給」のレベルなんですね。なるほどねぇ。
ちなみに私は、高給取りに対しては何ら批判的な視点を持ちあわせていないので、高給自体に対しては「羨ましい」と思うだけです。ローリスク・ハイリターン⇒ハイリスク・ハイリターンにはすべきだと思うけれどもね。
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