著者:池井戸潤
評価:☆☆☆☆
カウント:1冊目@2013
パワハラを巡る話からスタートして、企業内の不祥事隠蔽へと至る物語。様々なキャラクタの視点による8つの物語が語られるので、短篇集とも解釈できる。
はじめの2~3章はイマイチかなぁと思っていたけれど、最後の方は緊迫感があってどんどん読み進めてしまう。この物語のメインである東京建電は若干極端なように思えるけれど、似たような変遷を辿って不祥事隠蔽へと走ってしまう企業って多いんじゃないかと予想します。怖い。それぞれのキャラクタをもう少しちゃんと描けば、もっと感情移入できて、物語の現実的な不気味さが際立ったんじゃないかと考えます。惜しい。
読む前は、「7つの会議」というタイトルから、ほぼ会議の会話のみで物語が成立しているのかと思っていたのだけれど、そうではありませんでした。どうせこういうタイトルをつけたなら、そっちの方が緊迫感があって面白かったんじゃないかなぁ。個人的な好みかもしれないけれど。
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