著者:和田竜
評価:☆☆☆
カウント:3冊目@2013
頂いたので読みました。
小説的ストーリー展開の中に、著者による現代の視点がちょこちょこ入ってくるのが全く受け付けません。例えば、ストーリーが緊迫してきているのに、唐突に「忍城戦の記録・・・などによると・・・」(P199)などと言われると、一気に冷めます。事実(ノンフィクション)と物語(フィクション)とを安易に混ぜるのは本当にやめていただきたい。
視点がイマイチ定まらないのも気になります。石田三成の視点でしばらく描かれたと思ったら、次は忍城側の丹波視点、最後に両方の視点が混ざる、という意味の分からない構成。客観的に第三者目線で描くか、若しくは(せめて章毎に)誰かの視点に固定して描くのか、一貫性を持たせてほしいです。
但し、取り扱っている物語自体はたしかに面白い。ちゃんと構成された歴史的エンターテインメント小説(フィクション)として描いてくれればもっと面白かったのに、と思うと本当に残念至極です。
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