2010年8月9日月曜日

書籍:門

著者:夏目漱石
評価:☆☆☆☆☆
カウント:70冊目@2010

三部作としての完成度も高いし、「門」単独としても、三部作で一番面白いと思う。
あまり必要な情報を出さず、不気味な雰囲気を出しながら淡々とストーリーを進めていく展開の面白さ。登場人物がものすごく少なく、完全に「静」が支配しているのに、なぜこんなに面白いんだろう。

彼らは、日常の必要品を供給する以上の意味において、社会の存在をほとんど認めていなかった。彼らにとって絶対に必要なものはお互いだけで、そのお互いだけが、彼らにはまた十分であった。彼らは山の中にいる心をいだいて、都会に住んでいた。(P150)
こういう関係性を中心に据えてストーリー展開するのはなかなか。今、私にも色々あるので、こういう内容の本に巡り合えたことは幸せ。

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