2012年6月11日月曜日

書籍:ワイルド・ソウル〈下〉

著者:垣根涼介
評価:☆☆☆☆
カウント:69冊目@2012

ブラジル棄民による復讐及びその後の経過が、実行者側であるケイ及び松尾と、マスコミである貴子との視点を中心に描かれている。

外務省襲撃らへんの中盤の盛り上がりをピークに、その後のストーリーや描写があっさりしていて緩急があまりないような印象は受けます。特に、終盤はグダグダ感すら感じる(松尾の物語の最後はちょっと緊迫感があるけれど)。しかしながら、その辺りの「詰めの甘さ」は「日本人らしさ」を表現しているのかもしれない。なんとなく、わからないでもない。
ラストは、私の好みから判断すると甘すぎる。一方で、対象がブラジル棄民だけに、これでいいか、という思いもある。そんな過酷な運命ばかり背負わせてもねぇ。

あまり本質的ではない話。
この本の中で「遺憾」を「謝罪」として扱っていますが、私の理解では、「遺憾」は「残念だ」と言っているだけであって謝罪ではないだろうと思います。

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