2012年8月29日水曜日

書籍:リトル・シスター

著者:レイモンド・チャンドラー
訳者:村上春樹
評価:☆☆☆☆
カウント:91冊目@2012

単行本に続く再読。前回もそうだったんだけど、ストーリーが頭に入ってこない(笑)
結構複雑なストーリーなんで、どこがどうやってつながってるんだっけ?って感じです。伏線の提示も極めて控えめ。登場人物たちも結構シニカルで、事実や感情を直接的に表現することが少ないので(そこがレイモンド・チャンドラーの良さの1つなんだけど)、ちゃんと読んでないと、どこに事実があるのかを認識できなくなってしまう。頭がわるいって、結構大きな問題です。

そうは言っても、やっぱり面白い。
展開は読めないし、誰がいい人で誰が悪い人なのかもわからない。みんな、自分の利益を考えながら、腹を探り合っている。こういう政治的な話が、私は好きなんだろうな。

村上春樹氏があとがきで書いているように、初めに依頼してくるオーファメイがなかなかユニークなキャラクタなので、彼女の魅力(って言っていいのかな)が、小説全体に深みを持たせている。彼女が何を考えていて、何のために動いているのか?と読み手に考えさせるのが、この物語の最初の謎になってくる。

マーロウが何を考えているのかよくわからないのは、相変わらず。このハードボイルドさが、読み手に彼の感情を想像させるんだな。

まとめると、楽しいハードボイルド小説。ストーリーラインを注意深く終えれば、きっともっと楽しめます。

0 件のコメント: