2012年9月18日火曜日

書籍:罪の余白

著者:芦沢央
評価:☆☆☆
カウント:94冊目@2012

著者が、私の知人の同級生ということで読んでみました。

女子高生が飛び降りるところから始まるのは、あざとくて好みじゃないな、と思ったけれど、しばらくするとサラサラと読めるようになりました。湊かなえ氏の「告白」を少し彷彿とさせます。「告白」とは違って独白形式ではないけれど、一人の女子高生の死を巡って、いろんな登場人物たちの視点から描かれた物語が順番に進んでいきます。

読み終わった後の手応えみたいなものが少し弱いかなぁ。どうせ死を物語の真ん中に据えるなら、死の真相をもっと日常の延長線上に持ってくるか、あるいはキャラクタの感情を毒々しくするか、どちらかにした方が印象が強まったんじゃないかなぁと愚考します。もう少し違和感が欲しい。

あと、この本最後に収められた選評にもあるように、ベタ(闘魚)の扱いなどで、いろいろ中途半端さが残るのは気持ちが悪い。

物足りない部分がかなりはっきりしているので、次作以降は、もっと面白い作品が出てくるんじゃないかと期待してしまいますね。

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