著者:牧野洋
評価:☆☆☆☆
カウント:34冊目@2013
著者は、インターネットによるニュースの発信をイノベーションと捉えた上で、既存のメディア(特に日本の新聞社)がイノベーションのジレンマに陥っている、と指摘しています。ハフィントン・ポストは、そのイノベーションにより生まれた新たなメディアである、という主張ですかね。
米ハフィントン・ポストに関しては、この本を読み始めてから少しアクセスするようになりましたが、まだコメントできるほど詳しくなっていないので、コメントしづらいです。でも、いろんなメディア(エンタメ系のゴシップもあれば政治経済ネタもあり、文章もあればビデオもある)がミックスされてるのは面白いし、日本のメディアとの報じ方の違いもあり、楽しんでいます。
日本の新聞社は、確かにビジネスモデルがイケてない。日経電子版、月4000円しますからね。殆ど宅配版と変わらん(4383円)。宅配サービスに配慮しすぎです。Wall Street Journalだと電子版は2300円くらいなんで、こっちに乗り換えようかと思うほどです(実際には、言語の壁が。。。(笑))。デジタル化の流れに積極的に乗って行かないと取り残されます。
また、内容が権力寄りってのもその通りだと思います。企業系の記事は殆どプレスリリースの内容と違いがないものが多いですし(それを、曲解した内容であることも多いですが)、政治家や企業取締役等に取材した内容ばかりで、消費者側の視点に立った記事はかなり少ないとは思います。
アメリカの記事と具体的に対比されると、日本のメディアの異常さをまざまざと感じます。日本のメディアは本当に気持ちが悪いし、こんな内容にお金を払いたくないな、と心の底から思わされます。こういった点について、具体例を挙げながら問題提起している点で、私には衝撃的な内容でした。
でも、この本の視点は、ちょっと米ハフィントン・ポスト側に寄り過ぎ&日本の既存メディアに批判的すぎるかなぁ、という気はします。日本の既存メディアがイケてないのは間違いないので、もう少し客観的な描き方の方が、むしろイケてなさが際立ったんじゃないかというのが個人的な意見です。
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