2009年3月11日水曜日

書籍:白洲次郎 占領を背負った男(上)

著者:北康利
評価:☆☆
カウント:30冊目@2009

ひどい。本の出来としては論外。
白洲次郎氏は、確かに興味深い人物だと思う。けれど、本の中身がひどすぎる。客観的事実と著者の主観と小説的演出とが混ざり合って、結局何が(どの部分が)事実なのか全くわからない。この本が小説なのかエッセイなのか伝記なのか、それすらわからない。何が書きたいんだ。

それぞれのエピソードもペラペラで掘り下げがない。細切れの事実とか、個々人の回顧した短いコメントとかを組み合わせているだけで、それが一体的構成を成していない。
ストーリー上の強弱もないし、突然いろんな人間の人物説明が始まったりして(これが結構長い)、文章が行ったり来たり。一本通った筋が存在しない(まぁ白洲次郎なんだけど、周辺の人物を下手に詳細に描くせいでこれが中途半端)。
そして、多用される難解な熟語たち。中身がないのに単語が難解というのは最悪のパターン。

ひどい。ひどすぎる。こんな本が、白洲次郎を扱っているという理由だけで注目されるなんて、本当に許せない。

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