著者:妹尾堅一郎
評価:☆☆☆
カウント:97冊目@2010
新しい視点もあるし、確かに興味深い指摘は多い。日本企業がビジネスモデルで負けているというのは、私も同意見だし、知財マネジメントは(形はともかくとして)強化すべきポイントだと考える。
しかしながら、「嫌い」。本としての出来が稚拙。全体の構成もさることながら、文章がひどい。ですます調が個人的に嫌いということもあるけれど、「...と言われています」ってどこでだ?とか、文章の並列関係が一致してないぞ、とか、意味不明な比喩やずれた例示が多用されていたりとか、「ちなみに」(不要な知識のひけらかし)が途中で入ることで文章の流れが不明瞭になっていたりとか、怒りがこみ上げてくる。
何が最も嫌いかと言って、「ほらほら、すごいでしょ?知らなかったでしょ?もっと勉強しなきゃ」的な妹尾氏の上から目線のスタンスがにじみ出ているところがもっともイヤ。
教科書ではなく啓発書として書いた(P390)とのことだけれども、そうはいっても一応学者なわけで、もう少しアカデミックな文章を書くべきだと考えます。出典なく通説を書いたり、根拠のない決めつけを並べたりするのは勘弁してほしい。繰り返します。嫌い。
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