2008年12月6日土曜日

書籍:グレン・グールドの生涯

著者:オットー・フリードリック
訳者:宮澤淳一
評価:☆☆☆☆☆

ここ1年弱くらい、少しずつグレン・グールドを聴き始めているのだけれど、彼の人生については殆ど全く知らなかったので、読んでみました。伝記を読むのなんて本当に久々の経験(小学生以来?)なのだけれど、とても興味深く読みとおすことができました。著者が(訳者も)全く手を抜いていない。膨大な書簡、インタビュー、記事等を通りして、天才であり、孤独であり、病的であったグレン・グールドの人生が浮かび上がってくる。そして、グレン・グールドに親しみを覚えてくる。こういう印象を抱かせるのは、著者の真摯な姿勢から来るものと思う。時々、(部分的に)著者の懐疑的な姿勢も見られるのだけれど、それも全くグレンの人格を傷つけるものとはなっていない。素晴らしい出来。

それにしてもよく働いてるし、よく文章を書いてるし、彼はすごい。よくもまぁこんなに動けるものです。私には無理。天才として生き、天才として働く。これってかなり難しいよね。
病名はもうついていますか。そのことでお悩みでしたら、年をとったら使おうと思っていて、まだその機会に恵まれていない病名がいくつかあります。いつもそうですが、病名が見事だと、並みのコンサート・マネジャーはひどく感銘をうけるもので……(P138)
レナード・バーンスタイン、なかなかユーモア溢れるキャラクターですね。

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