著者:向井蘭
評価:☆☆☆☆1/2
カウント:41冊目@2012
企業側から雇用に係る法律問題を取り扱った本。タイトルを見ると企業側が横暴を働くための本であるように見えるけれども、比較的客観的に(公平に)労働法の実務を描いていると思う。
私自身が労働者側の人間なので、これまでは主にそちら側の視点で雇用問題を考えてきました。しかし、この本を読んで、使用者側も結構大変だなぁということを実感できました。想像以上に解雇や給与カットが難しい。企業側にとっては、ほとんど「雇ったら終わり」。全然パフォーマンスを上げられなくても、被使用者ってずっと働き続けられるんですね。想像以上に労働者が強くてビックリしました。
でもなぁ。「モンスター」になるには、社会倫理上どうかと思う(周りに思われる)ことまでやる相当な覚悟が必要となるので、そういった覚悟がない限りモンスターになれないということが、労働者が弱者である証拠だと思う。
あと、労働法の遵守が如何に難しいかも知りました。世間の大半の企業は、労働法違反だと思う。私が過去に務めた会社に関しても、「してやられたな」、と思わされる部分がいくつもありました(一部は、薄々気づいてはいたけれど)。
<オススメ度>法律の本であるにも関わらず、すごく面白い。身近な実例もふんだんに取り込まれているので、興味を持って最後まで一気に読めると思います。オススメ。
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