監督:フィリダ・ロイド
評価:☆☆☆☆☆
公式サイト
カウント:14本@2012
元イギリス首相のマーガレット・サッチャーの半生を描いた映画。ベースとしては、認知症を患っている現代のサッチャーが、断片的に過去を思い出していく、という形を取っている。
鉄の女と言われた断固とした首相像だけでなく、認知症を患い、もはや首相ではなくなった1人の年老いた女性として、夫の妻としての姿も描くことで、1人の人間、1人の女性としてのサッチャーを視聴者に提示している。そして、サッチャーが1人の人間として感じられるからこそ、1人の(弱いはずの)人間が、あそこまでの断固とした姿勢を貫けるのか、と驚愕することができる。よくできた映画。
メリル・ストリープは本当に素晴らしい。現在のサッチャーは本当にヨボヨボに見えるし、首相時代のサッチャーは、断固として妥協しない「鉄の女」に見える。
ついでに言うと、タイトルは、原題の「The Iron Lady」の方がいいと思う。特に「涙」をタイトルに入れるのはやめて欲しい。なぜ日本は「幸せ」とか「涙」とか「笑顔」とかをタイトルに入れたがるんだろう。
日本にも、こういう首相欲しいなぁ、と強く思いました。保守的な政策はいろいろと私とは相容れないので、そういう意味では困る部分もいっぱいあるだろうけど、断固とした姿勢=リーダーシップ、それが日本に求められているのだと思う。
道端にゴミ袋が山積みになるくらいにならないと、ああいう人は出てこないのかなぁ。
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